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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
354/994

9-2-11.獣



生卵が飛ぶ。行き着く先は遼の頭だ。


クシャベチャ!


「ちょっといい加減に…ぶっ!」


口を開く遼の口目掛けて卵が空中に弧を描く。


遼の体は既に卵だらけで、グチョグチョのベチャベチャだ。


「お前ら…待て!」


遼は卵を投げた犯人…子供達を追いかけ始めた。


ここは南区にある幼稚園。ギルドで1日限定お守りという依頼を見つけ、興味本位で受諾したのが間違いだった。

幼稚園で挨拶をした瞬間からイタズラの嵐である。

お守りを始めてから2時間しか経っていないのだが、既に満身創痍(ある意味では)と言っても過言ではない。


ともあれ、遼は幼稚園の中で悪餓鬼達を追いかけ回していた。


「くらえっ遼ちゃん先生!」


生徒の1人が小さな火球を撃ち出してくる。


「うわっ!」


慌てて身を屈める遼。頭のすぐ上を通過した火球は壁にぶつかって消滅する。


「こら!火事になったらどうするんだよ!」


「この部屋は魔法壁が張ってあるから、思い切り魔法使ってイイって言われてるもんねー!」


「げっ、まじ?」


「マジだよー!みんな遼ちん先生をやっつけろー!」


「「「おー!!」」」


児童達が結束する。


今度は遼が追いかけ回される番になった。形成逆転?

長い悪夢の様な子守りは、まだ始まったばかりだ。


遼が悪餓鬼に翻弄されている頃、街立魔法学院で1つの動きがあった。



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