2-7-19.授業 基礎魔法
授業開始から1週間。
火乃花、龍人、遼、レイラの4人と何人かの生徒達は3段回目の授業へと移っていた。
2段階目の矢を飛ばす授業は、ラルフほどスピードをつけない方が安定する。という見解に至り、それをきっかけとしてクリアする生徒が何人か出はじめた。矢を投げるのではなく、最初から魔力でゆっくりと進ませる。この方法は魔力の消費が激しいが、長距離での魔力の操作に慣れるという点では効率的だったようだ。
一度クリアして感覚を掴むと、次の日からは少しずつスピードアップが出来るようになってくる。
因みに、この基礎魔法の授業は毎日必ず鉄球を運び、矢を的に当てて、1段階目から全部こなすなのが決まりとなっている。3段回目をやりたければ、その日に2段回目までクリアする必要があるのだ。
そして肝心の3段回目であるが、かなり難易度が高い内容となっていた。概要は以下の通り。
①二段階目と同じ様に矢を魔力で操作する。
②今回の目標は的ではなく、空中に浮いたリングである。
③リングが一直線に、とはいっても様々な高さに配置されている。このリングの中に魔力で操作した矢を通していく。
と言うのが授業内容だ。