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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
333/994

8-6-7.夏休み、ルーチェの場合



突然龍人が声を張り上げる。


「いやー!流石は街立魔法学院教師のラルフだわ!面白すぎる!座布団3枚!」


その言葉を聞いた遼はニヤリと笑い、追い打ちをかける。


「確かに!俺には思いつかない!よっ!一流!」


一流。の言葉にルーチェが反応する。


「まぁ!今のが一流なのですね。お笑いには疎いので、良い勉強になりましたわ。ラルフ先生、ありがとうございます。」


ルーチェは微笑むと、とてもお行儀良くお辞儀をする。


「わ、悪かった!俺が悪かったからもう終わり!」


ラルフは既に冷や汗ダラダラだ。そんなラルフの反応に、龍人があからさまにつまらなそうな顔をする。


「全然反応してくんないんすね。ちっとつまらん。」


「つまんなくて悪かったな!ったく、折角ギルドの推薦状を持って来たってのに。」


「お、マジすか!ありがとうございます!」


龍人はラルフに両手を差し出しながら90度のお辞儀をする。


「ホント厳禁な奴…。」


ラルフの深い深いため息が夏のの青空に吸い込まれていった。


「では、お食事に参りますわよ。」


ルーチェはスタスタと歩き出す。


慌てて追いかける龍人、遼、ラルフ。


予定より1人増えたが、楽しいお食事会のスタートである。




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