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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
332/994

8-6-6.夏休み、ルーチェの場合



光の柱の向こうに見えたのは…


「なんだよ。遼かー。いつもやってるからって、病み上がりの病人に不意打ちってのはさ、エグくない?」


「え?病み上がりの癖に、いつもより反応が素早かったじゃん!」


「ま、治療中も体に支障がない範囲で魔力操作の練習してたからね。」


パチパチパチパチ


音のする方を見ると、ルーチェが嬉しそうに微笑みながら拍手をしていた。


「お2人とも凄いですわ。久々に不意打ちする遼くんと、それを受けて立つ龍人くんを見ましたけれど、見てて楽しかったですの。」


ルーチェの賞賛にイマイチ反応が出来ない2人。微妙な空気が漂い始める。

ルーチェがパンと手のひらを合わせた。


「そうですわ。折角だから、3人でお食事に行きませんか?」


「あ、いいねぇ!病院食ばっかだったから、とびっきり美味しいもん食べたい!」


「いやいや、お金無いんでしょ?」


すかさず遼がジト目で龍人にツッコム。


「それなら大丈夫ですわ。退院祝いで、私がご馳走しますの。」


「まじ!?サンキュー!」


思いっきりガッツポーズ。


「じゃ、行きましょうか。私オススメのお店があるんですの。」


「おう!」


「うん。」


「おーい!」


遠くから聞こえる声に3人が振り向くと、ラルフが片手を上げながら走り寄って来る。


「ふぅ。間に合った!」


「あら、ラルフ先生。ご飯が食べたかったですの?」


「そうなんだよ!腹が減り過ぎて遅れちまった。…って違うわ!」


ラルフの1人ツッコミ。面白いほどに場がしらける。


「待て。今のは忘れてくれ。」


3人は冷たい目でラルフを見つめる。



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