2-7-18.授業 基礎魔法
翌日からは午前中に軽めの座学。午後にグラウンドで基礎魔法の授業というパターンが中心になった。
基礎魔法の2段階目をクリア出来る生徒が中々現れないのを見たラルフの言葉はこんな感じだ。
「思ったよりも出来が悪いな。上位クラスで、基礎魔法の2段階目でつまずくのはちっと厳しいぞ。あと、明日から座学は全員が基礎魔法の3段階目までクリアしてからやるわ。知識なんか後からいつでもつけられるからなー。男が本能でエロを求め、後から知識を付けるのと同じようなもんだ。とは言っても、エロは知識が大体は実力に直結するが、魔法の知識は知っているだけ。に、なりがちな所があるからな。まずは知識を活用できる実力を身につけてもらうのが優先ってことだ。俺が若い頃はな、バイト代を良くつぎ込んでたもんだ。ほぼその為にバイトしてたもんなぁ。初めて行ったのは先輩に連れられてなんだけどな、いやー緊張して役に立たなくてよ。だけど、献身的な姿に俺は惚れ惚れしたね。どの世界もみんな一生懸命に生きているわけよ。そんな中でやっぱエロは捨てられないんだ。なんたって人の三大欲求の一つだろ?…………」
残りの話はほぼエロと、ラルフが若い頃にどれだけやんちゃだったかの話なので、省かせて頂く。
そんな訳で、上位クラスの生徒達はグラウンドで朝から晩までひたすら鉄球と矢の2つの遊具と戯れる事を強制されたのだった。
朝から晩までグラウンドにいる1年生上位クラスの存在は、街立魔法学院でちょっとした噂にもなっていた。しかし、上位クラスの面々が倒れそうになりながら頑張っている姿とエロ本片手に指導するラルフを見ると、特に2年生以上の生徒達は「なるほど。」と、勝手に納得し、興味を失って去っていくのだった。




