表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
329/994

8-6-3.夏休み、ルーチェの場合



コンコン


「どうぞー。」


ドアをノックしてから部屋にはいると、予想していたのと裏腹に、病室には誰も居なかった。


「あら?部屋を間違いましたかしら?」


「ん?その声はルーチェか!花しか見えないから、誰かと思ったよ。」


ルーチェは花束を少しずらして龍人の顔を見ると、微笑む。


「はい。今日が退院と聞いていたので、お祝いに来たのですが…誰も居ませんわね。」


「そうなんだよね。まぁ、皆予定があると思うから良いんだけどさ。」


「んー、そんなものなのですかねぇ?ところで、退院は何時頃になるのですか?」


「さっき医者には13時って言われたよ。あと…2時間はあるか。」


「あら、そうですの。そんなに長居しても、しょうがないですわよね。」


「こちらとしては、暇でくたばりそうだから、居てくれたら嬉しいけどね。」


ルーチェは人差し指を顎に当てると、少し上を見て考える。

ピコーンという音が聞こえて来そうな動作、指を立てた状態で手を頭の横まで上げる。


「そうしたら、私その時間に戻ってきますわね。丁度お買い物もしたかったのです。」


満面の笑みで告げるルーチェに、龍人は反論が出来ない。


「お、おう。」


「では後ほど~。」


行儀良く手を振ると、ルーチェはドアを開けて龍人の病室をさっさと出て行く。


久々のお買い物。

ルーチェはウキウキしながら魔法協会南区支部に向かう。

到着すると、迷わず魔法協会の中を歩き転送魔法陣の受付へと進んで行った。


受付には、龍人達が夏合宿の前にお世話になった受付のお姉さんが暇そうに本を読んでいた。近づくルーチェを見ると、嬉しそうに声をあげる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ