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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
325/994

8-5-7.夏休み、遼の場合



遼の表情を見て気づいたのか、レイラも「あれね」といった苦笑いをする。

そんな2人の表情を見たシェフズはニンマリと笑う。


「なるほど。お前らキタル=ディゾルと会ったことあるだろ?」


「はい。レイラは喋ったことは無いと思うけど、俺はこの前の夏合宿でかなりやられました。あの先生の話す内容は難しいし、ずっと喋るし。こっちが聞いてなくても話すから、かなり辛かったです。」


「はっはっは!そりゃあ傑作だ!だが、面識があるなら行きやすいだろう。あいつの知識は恐らく南区で一番だ。」


「んー、分かりました。その内…行ってみます!」


一通り会話が落ち着いたところで、遼はある事を思い出してレイラへと顔を向ける。


「そうだ!レイラ。結局、何でココで働いてるんだっけ?」


「…?あ、さっき忙しくなっちゃって話してなかったね。実は魔具をもらう代わりに、夏休みの間バイトをする事になったんだ。」


話すレイラの右耳でイヤリングが揺れ、キラリと光る。


「あ、もしかして、その星形イヤリングが魔具?」


ココでシェフずが会話に入ってくる。


「おうよ!それはな、俺が随分昔に物珍しさに買った魔具だ。適性者が現れなかったから、今まで棚の奥で眠っていたんだがな。魔具をそのまま眠らせておくのは可哀想だろ?だから、バイトを頼んだんだ。はっはっは!俺って優しいだろ?」


「自分で言っちゃいます?まぁ良いですけど。でも、そうなると癒属性のリングって事だよね?」


レイラが嬉しそうに頷く。


「うん!そうだよ。今までの半分より少ない魔力で属性魔法が使えるんだ。」


レイラのその言葉に遼は愕然とする。


「え!?半分?そんな事ってあるんだね。」


「そうなんだよ。この魔具との相性が抜群らしくてな。それが譲った理由の1つでもあるんだ。」


レイラはぺこりとお辞儀をする。


「シェフズさん、本当にありがとうございます。」


シェフズはレイラの律儀さに破顔する。


「はっはっは!いいって事よ!ま、問題があるとしたら…。」


ここでシェフズは少し真面目な顔に戻る。



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