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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
306/994

8-1-9.夏休み、火乃花の場合



廊下を少し歩くと、特訓室の札が下がった部屋が見えてくる。

火乃花はドアを開け、すぐ横にある受付へ向かう。


「1年生上位クラスの霧崎火乃花です。」


「ちょっと待ってね。…。はい。確認しました。環境はどうする?」


「前回と同じでお願いします。」


「前回前回っと、これね。…良くこんな環境で練習するわね。じゃ、頑張って。」


いつも通りのさっぱりしたお姉さんである。金髪のショートカット

がゆらっと揺れる。


「ありがとう御座います。」


火乃花は軽く頭を下げると、小部屋に向かう。


(あのお姉さん、ずっと特訓室の受付にいるわね。夏休みで利用する生徒も少ないはずなのに。あ、でも私が使ってるか。)


1人ツッコミをしながら小部屋に入る。小部屋の中は、何も無い真っ白な空間だ。

ドアが閉まると同時に部屋の環境が変わり始める。


まず、部屋の大きさが拡大。各辺1km程度の正方形になった。続いて、部屋の気温が下がり、湿度が高くなっていく。冷たい風も吹き始めた。

火乃花が思いつく限り、炎を操るのが難しい環境を再現したのだ。


この環境下で炎を操り、操作力や炎の限界出力、持続時間を高めるのが狙いだ。


「さてと、今日も頑張りましょうか。召喚!プロメテウス!」


焔が小柄な人型を型取り、プロメテウスが火乃花の隣に出現する。


「プロメテウス、今日もよろしくね。」


「全くお主、最近おいらをこき使ってないか?毎日毎日おいらは疲れた!」


「全く喚ばれないよりはいいでしょ?」


「それはそうじゃが…。」


「はいっ!だったら行くわよ?時間がもったいないでしょ。」


「むむぅ。わかった。では、参るぞ?」


「ええ、よろしくね。」


火乃花はプロメテウスに笑いかけると、体から焔を放出し始めた。



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