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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
305/994

8-1-8.夏休み、火乃花の場合



病院を出た火乃花とレイラは、ガールズトークに花を咲かせていた。


「で、レイラ。龍人君とはどうなのよ?」


「どうなんだろ。前よりは仲良く出来てるかなとは思うんだけど。」


「中々に良い雰囲気だと思うわよ?さっきもレイラだけ遊びに誘ってたし。咄嗟に出た言葉かもしれないけど、そーゆーのが本心だから、龍人君を振り向かせれる可能性はあると思うわ。」


火乃花の分析にレイラは感心する。


「やっぱり火乃花さんって凄いよね。いろんな事に気づくし。私も火乃花さんみたいになりたいなぁ。」


「何言ってるのよ。人それぞれの個性があるからいいんじゃない。レイラは今のままでいなさいよ?」


「そうかなぁ?」


「で、話は戻るけど、龍人君と手位は繋いだわよね?」


龍人に関する話が延々と続く。話のペースは常に火乃花が握り続けている。


あれこれと話している内に、2人は街立魔法学園の校門前まで来ていた。


「あ、じゃあ私は教師校舎で書類を提出するね。」


「えぇ。私は1年生校舎の特訓室を予約してるから、そこに行くわ。」


「うん。火乃花さん、またね。」


レイラはニッコリと微笑むと小さく手を振る。


その様子が如何にも。という感じに可愛らしい。


(そりゃ、龍人君が惚れるわけね。ってまぁ、まだ決まったわけじゃないっか。)


なんて呑気に考えながら、火乃花も手を振る。


「じゃあ、また今度ね。」


レイラは教師校舎への転送魔法陣に乗り、移動して行った。


火乃花もその様子を見送ると、1年生校舎の上位クラスに続く転送魔法陣の上に乗り、移動する。

転移の光に包まれ、視界が白くなる。


少しすると、視界が段々と色付き始め、見慣れた風景が目に飛び込んで来た。

いつも授業を受けている教室のドアが目の前にある。


今日の予定は教室ではなく特訓室なので、教室には入らずに廊下を歩き始めた。



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