2-7-8.授業
魔法の種類についての授業はまだまだ続く。
「次が、魔具魔法。魔具を使い、魔法を発生させる。魔具にはそれぞれ属性があってだな、それに準じた魔法を使う事が出来る。魔具の場合の魔法の発動手順は、使用者の魔力を流す事で魔具の持つ属性が活性化して属性魔法が発動される。魔具の力を借りる事で消費する魔力希少ではあるが、精霊の力を借りる為の魔具も存在する。精霊を呼び出すものとか、精霊の力が封じ込められている魔具だな。」
「えっと次は…あぁそうだ魔法陣魔法かな。魔法陣を描き、魔法を発動させる。他の魔法に比べて魔力の消費が少ないのが特徴だ。魔法陣自体に魔力が籠もるからな。難点は難易度が高くなる程…つまり下位よりも中位、中位より上位の方が魔法陣が複雑化して、完成まで時間がかかる事だ。この点では呪文魔法と同じなんだが、魔法陣はその場から動けないからな。使うタイミングが重要になる。」
「最後が無詠唱魔法。魔法を使える奴は全員使えるはずだ。己の魔力のみで魔法を発生させる。属性を付加するのは大量の魔力を消費するから、無属性に絞って使うのが基本だな。結界とか防御とか、あとは索敵とかの補助的な魔法として使う。他には身体能力の向上などでも大いに役立つ魔法だ。戦闘に於いて1番重要な魔法は無詠唱魔法と言っても過言ではない位だ。とまぁ、基本的な種類についてはこんな所かな。」
一通りの説明を終えたラルフは教卓に座り、その場から眠そうな生徒の襟元に氷を出現させて落としていく。叫び声やらなんやらが、再び教室内に響く。
「さーて今日は初日だしこんなもんでいいtだろ。午前の授業は以上。午後の授業は14時からグラウンドで行う。遅刻したら、男は裸で逆立ち。女は俺に揉まれる。じゃ、よろしくな!」
さらっと卑猥な発言を残し、ラルフは欠伸をしながら教室を出ていった。




