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Colony  作者: Scherz
第二章 魔法街 闇の鱗片
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7-1-7.夏合宿1日目

 寝泊まりする場所を作れと言われた龍人と遼は、岩山の上に居た。最初に集まっていた砂浜のすぐ隣に位置する岩山だ。ある程度の高さがあるので、砂浜全体を見渡す事ができる。

 また、周りに遮蔽物がないので、奇襲にも対応する事が出来る地形だ。そもそも奇襲があるのかという疑問は残るが、念のためである。


「おーい、遼。そんで、ここでどうやって寝泊まりするんよ?」

「んー…。」


 場所が決まったものの、寝泊まりする方法について2人は小1時間程悩んでいた。そこまで岩山の上に拘る必要があるのかという気もするが、もう決めてしまったのだからしょうがないのだろう。

 何か閃いたのか、遼が手をポンと叩く。


「よし、決めた!あのすこし突き出てる岩に穴を開けて、そこにスペースを作ろう。」

「いや、岩を削っても下が硬いから寝泊まりするにはキツくないか?」

「まぁ何とかなるって!柔らかいものを下に敷けば良いしさ。いくよー!」


 遼は銃を取り出すと重力弾を放った。重力弾は岩に激突し、接面部分を削り取る。更に数発の重力弾が放たれ、岩の内部が削岩されていく。

 約10分程で、穴の空いた岩が完成した。


「これまた上手く削ったな。普通に部屋っぽいじゃん。」

「まぁ、最近魔法の細かい制御の練習してるからね。もう少し威力と持続力が上がればベストなんだけど。とにかく、これで寝場所は確保だね!」

「おうよ。遼、サンキューな。」


 1日目の目標が完成した所で、2人は自由行動を取ることにした。

 遼は海で遊びたいと言って岩の上から飛び込んでいった。意外にアクティブである。

 龍人は今後のことを踏まえ、島を探索することにする。まずはある程度の地形を把握する事が必要だ。

 クラス分け試験と同じ島だと言っても、地形が変わっている可能性は十分にあり得る。

 周囲を見渡した龍人は、砂浜の隣に位置し、島の中央よりに聳え立つ山の頂上を目指して歩き始めた。


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