6-2-2.お茶会
龍人をしょんぼりさせた火乃花はテーブルの上に両腕を乗っける。
「それにしても、本当にあなた達2人は不思議…謎が多いわよね。やけに強いし、その癖、属性とか知らなかったし。あ、ちなみに武器の名前は知ってるの?」
「あ、俺は知ってるよ。ちゃんと調べて貰ったからね。」
遼である。双銃を取り出すとクルクルと回す。右手に持つのが白い銃、左手に持つのが青…いや、蒼い銃だ。
「右手のがルシファーで、左手のがレヴィアタンだよ。強そうでしょ?」
「それって、堕天使と怪物の名前だよね?ちょっと怖いかも…。」
レイラは少し不安そうな目で2つの銃を見つめる。火乃花も同じ意見らしく隣で頷く。
「そうね。それぞれの武器は、基本的には属性を表す名前が付いてるのが普通よね。まぁ、そうじゃ無い魔具も沢山あるのは事実だけど…。でも、遼君の武器みたいに堕天使と悪魔の名前が付いているのはかなり珍しいわ。こういう魔具の場合は、何かしらの特性が隠されてるはずよ。…その特性は所有者のプラスにもマイナスにもなり得るから…魔具に呑み込まれないように気をつけなさいよ?」
火乃花は一般論を述べたに過ぎないが、普通にビビる遼。
「そんなに怖いもんなの?なんかやだなぁ。今まで使ってて、何も無かったけど…。」
「その内あるかもってだけだから、気にし過ぎないで。その時はその時よ。」
「うーん。途中で投げ出された感がハンパないんだけど。」
「ま、まぁまぁ遼君!気にし過ぎないのが1番だよ!」
投げ出す火乃花と悩む遼。そして、フォローをするレイラ。うまく出来たトリオなのかも知れない。まぁ、中々に雑なトリオである事は否めないが。




