6-1-26.お買い物
6-1-26.お買い物
火乃花の身体をたっぷり堪能したドレッサーは大きく伸びをした。
「あー楽しかったわん。あ、女子はもうスリスリしないから安心してねん。興奮しちゃったら、するかもだけどぉ。っていうか、いつもはスリスリしないんだけどねん。2人も可愛かったから私の中のオ・ト・コが少し目覚めちゃったわん。」
くねるドレッサー。
「男は毎回私に身を捧げてもらうわよん。まぁ、毎回こんなに激しくはしないから安心してねん。んまっ!」
ドレッサーの投げキス。まだまだドレッサーのターン。
「で、クリスタルよね。えっとぉ、んっとぉ、んん?あったわ!はいっ。お代は街立魔法学院から頂いてるから大丈夫よん。他に欲しいものがあったら言ってねーん。」
ドレッサーの連続ターン終了。
心がズタボロボロ雑巾の様に擦り切れて消耗した4人は、げっそりした顔でクリスタルを受け取る。そして、もう2度と来ないで済む様に…と、店内を片っ端から物色することにした。何度も通い、何度もドレッサーの餌食になるのは死んでもごめんだった。
結局、龍人は高難易度魔法陣の本。遼は魔弾応用の本。レイラは回復魔法の本。火乃花は世界の謎の本を購入したのだった。
何故全員が本を買ったのか?それは、本人達の気分なので知る由もない。
「じゃぁねん!龍人くん!遼くん!いつでも吸われにいらっしゃいね!待ってるわよん!」
逃げる様に店を後にする男達に大声で声を掛けるドレッサー。あれこそが生ける恐怖と言うものだろう。
さて、4人は気を取り直してお茶をする事にした。喫茶店を求めて中央区を彷徨う。




