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Colony  作者: Scherz
第二章 魔法街 闇の鱗片
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6-1-16.お買い物

 魔法協会支部。南区に於いて、中央区に移動する為の転送魔法陣が設置されている唯一の場所だ。その外観は「教会」のひと言に尽きる。ステンドグラスがその存在感を誇示する、厳かなる雰囲気が抜群の建物だ。

 だが、外観に対して建物内は普通の役所と同じ雰囲気でえる。役所の様に職員も客も静かにしている事は無いので、一般的に想像する役所と比べたら相当賑わっていると言えるだろう。

 案内板通りに進んだ4人は転送魔法陣の受付カウンターに到着する。そこにはお姉さんが1人立っていた。ピシッとした雰囲気に声を掛けるのを少し躊躇ってしまいそうになるが、そんな事を気にしない龍人は受付前に到着するなりすぐに口を開く。


「あの、中央区に行きたいんですけど。」

「はい。ありがとね。通行許可証を見せて貰えるかしら?」


 お姉さんは可愛らしい笑顔で応対をする。龍人達は言われた通りに学院から発行してもらった通行許可証を提示した。


「うん。OKよ。あなた達も街立魔法学院の1年生なのね。ほんと、今日は学院の1年生がイヤッて程来るのよねぇ。何かあるの?」

「ラルフの馬鹿が、クリスタルを用意しろっていきなり言ったのよ。明日までに用意しなきゃいけないのに、昨日知らされたから皆が一気に中央区に行ってるんだと思うわ。」


 火乃花の言葉の端々にラルフへの怒りが込められている。それを感じ取ったのか、受付のお姉さんの口元が僅かに綻ぶ。


「あらあら、成る程ね。相変わらずあの人の学年は大変なのね。フフフ。」


 お姉さんはクスクスと笑う。



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