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6-1-4.お買い物
龍人の反応がつまらないと見るや、クラスの男全員に問いかけるラルフ。かなり問題のある質問なのだが…その問いかけに男衆の反応は、思わず頷いたり、気まずそうに下を見たり、火乃花をちら見したり、こっそり顔を紅くしたり。
それらの反応に火乃花が我慢出来ずにキレた。顔は真っ赤である。怒りの為か、恥ずかしさの為か、はたまたその両方か。
「あんた達…取り敢えず燃えてもらえるかしら?」
その直後、1年生上位クラスから巨大な火柱が上がった。
…その後、何故か火乃花をなだめる役に抜擢された龍人は、丸1日掛けて火乃花の機嫌を直す事になったのだった。もちろん「なんで自分が?」という気持ちはあったが、上位クラスの平穏を取り戻す為には誰かがやらなければならない事だったのである。
因みに夏合宿に備えて準備する物は、クリスタルを1つだけだった。そんな簡単な連絡事項を引っ張るだけ引っ張り、生徒を煽りまくり、挙げ句の果てに激怒させた後処理を任せたラルフ。ムカつくったらありゃしない。
いつかラルフに復讐してやる…なんて心に固く誓う龍人だった。




