表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Colony  作者: Scherz
第一章 魔法街 始まる者達
122/994

5-4-7.対人戦トーナメント決勝

 スイは氷から高速で現れて火乃花を斬りつける。そして反対側の氷の中へ。そしてすぐに別の氷板から現れるの繰り返しだ。単純な攻撃ではあるが、故に避ける事や防ぐ事が難しい攻撃と言えた。出現場所の特定をする事が出来れば対応も可能だが…火乃花の周りには多数の氷板があり、これだけの中から出現場所の特定をするのはほぼ不可能と言える。

 探知型の結界を張るという方法もあるが…火乃花は即応能力が早い方ではない為、反応が恐らく追いつかない。

 火乃花の得意な戦い方は力押しだ。しかし、その力押しをする為の時間を得る事ができない状況に追い込まれている。この状況を覆すには、ほんの数秒だけあればいいのだが…。ひっきりなしに現れるスイの攻撃のせいで、立ち止まって魔力をためる時間は得られそうになかった。火乃花はひたすらに避け、斬撃を防ぎながらその隙を探す。

 スイの攻撃は火乃花の服を掠め、切り裂く。露わになった白い肌には、赤い線が刻まれていく。

 誰から見ても圧倒的な劣勢。今の火乃花だけが消耗していく状況が続いていけば、試合の結果は自ずと見えてきてしまう。

 …この状況。…この火乃花の状況。…この火乃花の服の状況を見逃すはずがない男がいた。

 ラルフである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ