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Colony  作者: Scherz
第一章 魔法街 始まる者達
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序章

2018年11月16日

新しく序章を追加しました。

 地球という惑星。

 そこでは人間という種族が繁栄していた。頭脳を武器にあらゆる生物体系の頂点に立った人間は、様々な技術を発明し、科学を発展させていく。

 生活は日々豊かになっていった。だが、人間は罪深き事に満足しなかった。

 もっと効率の良い生活を、便利な生活を…と、研究はあくなき追求をしていったのだった。

 そして、同時に人々は『現実ではない世界』を求める心を少しずつ心の奥で芽生えさせていった。その分かりやすい例がゲームだろう。

 様々な世界観や世界設定をもとに、その世界を生きる主人公を操作する…ロールプレイングゲームと呼ばれるジャンルは長きにわたり人々に愛されてきた。


 …それだけだったら良かった。


 事もあろうに、人々はそのゲームという世界を自分達が実際に体験する事を望んだのだった。

 人間の欲望を満たすための力は強い。

 研究は急ピッチで進められ、幾つかの試作品がリリースされる。

 そして、とある大手ゲーム会社から『Colony World』という複数の惑星から構成された仮想世界を旅するゲームが発売された。

 このゲームは…世界的に人気を博す。ワールドチェンジャーという機器を頭に取り付ける事で、実際にその世界を『自分自身で』歩くことが出来るのだ。

 生きているだけで疲れる現実からの逃避を求める人々は、こぞって『Colony World』をプレイした。

 仮想世界の中で様々なコミュニティが形成され、人々は第2の人生を謳歌する。


 …地球に住む人々は知らなかった。

 現実世界が1つだけでは無いと言うことを。

 彼らは科学の発展と共に、宇宙についても貪欲に調べてきた。

 月や火星へ探査機を送ったり、宇宙の果てに何があるのかを調べたり。

 特に、地球外生命体についての関心は殊更に強かった。

 地球人以外の文明が存在するのなら…交流を。そんな思想を掲げる団体があった事もまた事実。

 地球の外に目を向ける事。それは人間の止まる事を知らない好奇心がそうさせたのだろう。

 だが…もう1度言おう。地球に住む人々は知らなかったのだ。


 自分達のすぐ隣に『別の文明を育む人間達』がいる事を。


 普通ならば気付かないだろう。

 だが、気付かなければならなかった。何故ならば、地球人は『人が飛び込める仮想世界という不安定な世界を作ってしまった』のだから。


 結果…『別の文明を育む人間達』の1人が仮想世界…つまり『Colony World』に目を付けた。


 そして、もたらされたのは…


 新たなる世界の創造。


 それは、誰かが望んだ結果にもたらされたのか、それとも望まざる結果なのかは分からない。

 しかし、新たなる世界は今ここに存在している。


 地球の人間達はどうなったのか?

 別の文明を育む人間達は?

 新たなる世界とはどのような世界なのか?

 そもそも何が起きたのか?


 疑問は多い。

 しかも、地球に住む人間も、別の文明を育む人間も、新たなる世界の人間も…誰もこの事実に気付いていないのだ。

 何が起きたのか。そしてこれから先、どうなっていくのか。

 全ては謎に包まれている。いや、謎ですらないのかも知れない。


 だが、忘れてはいけない。

 新たなる世界の創造は…終わりではない。

 始まりなのだ。


 そこから始まるのは…世界の崩壊、滅亡。

 もしくは救世か。


 この物語は、その新たなる世界に住む1人の青年が様々な思惑に翻弄されながらも、自分自身と向き合い、世界の為に、仲間の為に傷付きながらも歩んでいく話。

これで少し世界観の大枠が伝われば幸いです。

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