幕間 Blue -Emile-
スミマセン、すごく短いです……(汗
はあ……恋って良いですね。
柄にもなく最近よくそう思うのです。ダーリング家のご子息たちを見ていると。
おや? 廊下の窓辺で仲睦まじく寄り添っているのは主のウィリアム様とその奥方、レイチェル様。何やらにこやかな顔をしてらっしゃる。
視線の先には、ばっちりお洒落をしたステファン様が馬車に乗り込む姿が。
「そういえば、流行の青の生地でわざわざあの服を仕立てさせたとか。よほどホーキンス家のあの娘に執心なのだな」
「でも贈り物をしても全く受け取ってもらえないんですって」
「アイツ、早く気付くべきだな。どんなに身なりを整えて高価な物を送っても女を落とせはしないと」
おお、さすがですな。この方たちは見抜いてらっしゃる。
「あの子があんなに1人の女性を追いかけるなんて、初めて見たわ。きっと分からないのね、どうやって愛情を示せば良いのか」
不器用なステファン様を案ずるレイチェル様を見ていると私まで切なくなってくるが、何かを越えられずにもがき苦しむことも、また恋というものなのだろう(しみじみ)。
◇
その日の夕方、ステファン様の自室を覗いてみると、いつの間にか帰って来ていた彼が顔を俯かせたまま椅子に座っていた。
怪訝に思って彼に近づくと、出掛けのあのウキウキした様子は微塵もなく、途方もなく重い石のように凝り固まっている。すると、
「……やってしまった」
それはもう絶望感という絶望感に苛まれた声でそう呟きながら両手で顔を覆うステファン様。
あーあ、ついに何かやっちゃったんですね。あーあ、いーけないんだ。
まったく、何をやらかしたのかは知りませんけど、ひとつだけ言わせてください。
その青色の服、ステファン様には全然似合ってないって、知ってました?
次回から再びステファン編スタートです。




