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第0話 序章
約3年前…
僕は目の前の景色から目が離せなかった。動かなければいけないはずなのに、目の前の恐怖に口を開けたまま、ただ立ち尽くすしか無かった。
大きな屋敷を包み込む赤い炎、使用人の声にならない悲鳴…
屋敷の中いは人がいる。20人以上。
手に血が滲むまで扉を叩いても、扉は壊れなかった。ナイフを壁に突き刺そうとしても、だめ。
全て無謀な挑戦だった。
数時間後、やっとのことで開いたドアからは有機物が燃える焦げた匂いと嗅いだことのないような肉の焼けた
匂いがした。
全てがもう手遅れだった。
自分の存在がなんのためのものなのか分からなくなった。でも立ち止まることは許されなかった。




