表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神田直樹、出ます  〜その票ください〜  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/10

神田、出るってよ

「町長って、誰がなるの?」

「立候補すれば、誰でもなれるんじゃない?」

「じゃあ、神田さんでいいんじゃない?」


午後3時、喫茶店「珈琲 神田」。

カウンターには、町内会の副会長、スーパーの店長、保育園の園長、そして“暇そうな人代表”の神田直樹が並んでいた。


「いやいや、俺、政治とか興味ないし」

「でも、喫茶店やってるってことは、人の話を聞くのが得意ってことでしょ?」

「あと、顔がなんか町長っぽい」

「あと、暇そう」


神田は、ネルドリップの湯を注ぎながら、静かに言った。

「……やるなら、勝ちたいけどね」


その瞬間、町内会副会長がスマホを取り出した。

「じゃあ、選挙のこと調べるか」


トリビア①:「町長選は、告示から5日間が選挙運動期間。短期決戦が基本」

トリビア②:「立候補には“供託金50万円”が必要。落選すると没収」

トリビア③:「選挙ポスターのサイズは“縦42cm×横30cm”と決まっている」


「ポスターって、そんなに小さいの?」

「供託金って、没収されるの?」

「ていうか、神田さん、写真撮ろう。ポスター用」


その場でスマホを向けられ、神田はコーヒーカップを持ったまま微笑んだ。

「……でますか、俺」


その夜、町の掲示板に貼られた手書きの紙には、こう書かれていた。


「神田直樹、町長選に出ます(予定)」


そして、町の空気が、少しだけざわつき始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ