第08話 ホブゴブリン戦
階段を下り終え六層へと着いた。
相変わらず古ぼけた遺跡みたいだ。
「確か六層からゴブリンが出てくるんだよな?」
俺はゴブリンを探しつつ階段を探した。
〜五分後
先ほどより時間がかかったが階段を見つけることができた。だが階段の前にゴブリンが二匹いる。
なんなんだこのダンジョン、モンスター階段の前にしかいねぇじゃねぇか
初めての人型モンスター相手にニ対一は少し分が悪いか?
そんなことを思いながら俺は片方のゴブリンへと突っ込んでいく。
向こうはこちらに気づいておらず攻撃がしやすかった。
頭を狙いバッドでフルスイングする。バキッとした音を立ててゴブリンが倒れそしてそのまま動かなくなり煙を出し消滅する。
「よし。まずは一匹目。」
残った片割れのゴブリンは奇声を発しながらこちらへと飛びかかってくる。
俺は飛びかかってきたところにバットを投げ、撃墜する。
ゴブリンが地面に落ち蹲っていたところ、バットを拾いまた頭目掛けてフルスイングする。
先ほどと同じようにバキッと音がした後ゴブリンは動かなくなり消滅する。
「初めての人型だったが案外なんとかなったな。さてドロップ品確認しますか〜」
俺はウキウキでゴブリンが消滅したところにいく。
一匹目の方には魔石が一つ、二匹目の方には小さな短剣が落ちていた。
俺はその両方に鑑定をかける。
[ゴブリンの魔石]
ゴブリンの全てがこもった魔石。人型モンスターの魔石の中では最低ランクを誇る。
[ゴブリンの短剣]
ゴブリンが扱う短剣。ところどころ錆びていてあまりよく切れない短剣。
……散々な言われようだな。
俺はこれらをカバンの中に入れこの階層を後にする。
七層に入り階段を探して少したった頃今更だが片方のスキルを使っていないことを思い出した。
慣れるためにまず一回使ってみようと思いそれを使用する。
「筋力増強」
体が軽い?少し走ってみる。
普段より早く走ることができた。一応効果も見ておこうと思い、鑑定をかける。
[筋力増強]
全ての筋力を上げる。攻撃にも防御にも使える。かなり便利なスキル。使って行くごとに体が慣れ引き出せる力も大きくなって行く。
………めっちゃ強いじゃん。
普通に普段使いでも使えるし使ってくごとに使える力が増えるの最高じゃん!
よしこのままゴブリン倒そっと。
俺は走り、階段を探す。
すぐに階段とゴブリンのセットを見つけゴブリンに攻撃する。
今回はバットを使わずおもいっきしゴブリンを蹴ってみた。ゴブリンはこちらに気づかないまま壁に衝突し動かなくなる。
煙を出し消滅したが何もおちなかった。
「今回はハズレか……」
なんかめんどくさくなってきたしササっと階段探してボス戦行きますかぁ
〜十数分後
「やっと着いたぜ十層。」
サッと倒して家に帰りますか。そんなことを思いながら俺は扉に手をかけ中に入る。
こいつもなかなかにでかいな。五層にいたスライムほどではないがこのホブゴブリンもなかなかにでかい。大体俺の2倍か?大きさは。
「ゴォォルァァァ」
ホブゴブリンが叫びながらこちらに突っ込んでくる。俺は避けつつバットで一度叩いてみる。
硬い。先ほどまでのゴブリンとは硬度が違うらしい。
俺は少し距離を取りホブゴブリンを鑑定してみる。
[ホブゴブリン]
ゴブリンの上位種。体格、筋力、知性など通常のゴブリンよりも上がっている。
稀に一人でいるが基本は他のゴブリンなどと群れを作り行動する。
やっぱりゴブリンより能力が上がってるか。
さっきまでとは同じようにはいかないか。
「さて、どうやって倒そうかな。」