第07話 一つ星ダンジョン
「きたぜ、一つ星ダンジョン。」
今俺がいるのは昨日調べた近場の一つ星ダンジョンだ。
早速中に入り受付に行く。
「いらっしゃいませ。初めてのご利用ですか?」
「はい、そうです。」
「では説明しますね。こちらの受付ではダンジョンで手に入ったドロップ品の買取をさせてもらってます。
あそこの奥にあるのがダンジョンに役立つ道具が買えるショップとなっております。
ダンジョン内ではマナーを守り気をつけて探索してください。」
「ありがとうございます。」
俺は説明を聞き受付を後にした。
「さぁ早速ダンジョンの中に入っていこうか!」
俺は意気揚々とダンジョンの中に入って行く。
階段を下りダンジョンの一層にはいる。
石造りの古ぼけた遺跡みたいな階層だ。これが最後まで続くのか。迷子にならないだろうか。
「一層は確かスライムしか出なかったよな?早いところ階段見つけて五層まで行くとするか。」
〜〜3分後〜〜
「もう見つかったよ早くない?しかもスライム付き。」
3分ほど探索していると階段が見つかりその前にスライムが二匹陣取っている。
いやもう少し時間かかると思ってたから拍子抜けだわ。
俺は学校で支給されたバットを手に持ちスライム目掛けて振りつける。スライムたちは抵抗さえできずに倒されて行く。
俺はそのまま階段を下り二層へと降りて行く。
〜〜〜20分が経った頃
「いやなんもねぇなここ!!」
今俺は五層のボス部屋目前にいるのだが二層から四層まで一層と全然変わらねぇの。
ちょっと探したらスライムがいてそこの近くに階段があるの。
さすが一つ星ダンジョン。マジ初心者用だわ。
「ボスの目の前にきましたし入っていきますかぁ。」
ボス部屋部屋へと入って行く。
「うっそぉでっかぁ……」
俺の目の前には10メートルは超えてそうなほどの大きさを持つスライムが一体いた。
ビッグスライムって言うけどこれ大きすぎだろ。
これ攻撃通るのか?試しにバットをビッグスライム目掛けて投げてみる。
バットが当たり少しよろめく。こちらに気付いたみたいでこちらの方へとよってくる。
「いや動きおっそ。」
体が大きくなった弊害が動きがとても遅い。
ゆったりとした動きでこちらへと寄ってくる。
俺はそんなスライムを横目にバットを回収しにいきそのままスライムに攻撃を仕掛ける。その度にスライムはプルプル震え反撃してこようとするがなにぶん動きが遅いのでこちらには当たらない。
数分これを続けるとスライムはピギャっと言う変な音を出し消滅した。
「あっけなさすぎだろ!!ボス戦だろこれ?」
あまりのあっけなさに驚きながらビッグスライムのドロップ品が何か見る。
「ラッキー魔石が落ちてる。」
学校で落ちたものより少し大きい。俺は鑑定する。
ビッグスライムの魔石
スライムの進化形態であるビッグスライムの魔石。
ビッグスライムの全てがこめられている。
魔石のレア度ではスライムより一つ上のランクになる。
まあ、スライムだしこんなもんか。
俺はカバンに魔石をいれる。
<レベルがアップしました>
天喰朔のレベルが2に上がりました。ステータスが上がります。
どうやらレベルが上がったみたいだ。
こんだけやってやっとレベルが2に上がったのか。
「スライムコスパ最悪すぎだろ!」
思わず叫んでしまった。
さてこれで目安にしてた五層クリアはしたがあまり時間経ってないよな?もうこのまま十層クリアするか。予定を変更し今日十層クリアすることにした。
五層を後にし六層へと続く階段を降りて行く。