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23話

 そして夜。 時刻はちょうど10時を過ぎた頃だ。 俺は自分の部屋で水瀬さんからの連絡を待っている所だった。


―― ぴろんっ♪


「……おっ」


 スマホからLIMEの通知音がなったので、俺はスマホを取り出して今届いたメッセージを確認してみた。 当然だけどそのメッセージの送り主は水瀬さんからだった。


―― 今なら通話出来るよー

―― ぴこんっ♪(ガッツポーズのクマスタンプ)


 水瀬さんから通話OKの連絡がきたので、俺は一度深呼吸をしてから通話ボタンを押した。 着信を鳴らすとすぐに水瀬さんは反応してくれたので、水瀬さんとの通話はすぐに始まった。


『あ、もしもーし』

「も、もしもーし」

『あ、うん、こんばんはー。 通話出来るの遅くなっちゃってごめんねー』

「あ、いや全然大丈夫だよ! ってかむしろこんな時間なのに通話してくれてこちらこそありがとうだよ!」

『あはは、通話くらい別にいつでもするよー』

「えっ!? ほ、本当に??」

『うん、全然良いよー。 まぁ忙しい時は無理だけど、そうじゃなかったら全然通話とか出来るからさ』


 水瀬さんは笑いながらそんな嬉しい事を言ってくれた。 なのでこれからも水瀬さんに通話をお願いしていこうと思う。 いやそれにしても……


(うーん、やっぱり緊張するなぁ……)


 夜間に水瀬さんと話をするっていうのは、いつもと状況が違うせいからかちょっとだけ緊張していた。 いや、もちろんだけど物凄く楽しみな気持ちはあるんだよ? それでも俺にとっては女子と電話をするという行為は今回が初めての事だからさ、やっぱり緊張はしちゃうよ。


『それじゃあ早速だけど何話そうかー? 矢内君は何か話したい事とかあるー?』

「……えっ!? あ、あぁ、うん、そうだね。 え、えぇっと……」

『んー? 言葉詰まってるけどどうしたの?』

「え? あ、あぁ、いやその……何だかちょっとだけ緊張してきちゃってさ」

『あはは、緊張って何でよー? いつも学校で会ってるじゃん?』

「いやそれはそうなんだけどさ。 でも日中に学校で話をするのと、夜に自分の家で話をするのって何か違わない? 具体的に何が違うのって言われても説明するの難しいからふわっとした事しか言えないんだけど……」


 水瀬さんが俺の態度を不審がってそう聞いてきたので、俺は素直に緊張していると伝える事にした。


『んー、なるほどー? うん、まぁでも確かに矢内君の言ってる事はわかるかもね、あはは』

「あ、わかってくれる? それならよかったよ。 という事で最初の方は緊張しちゃってる思うんだけど、まぁあまり気にしないで頂ければなと」

『うんうん、わかったよー。 ふふ、それにしてもさー、矢内君って結構何でもかんでも素直に喋っちゃうタイプだよね』

「う、うん? どういうこと?」

『あはは、いやさ、そんな緊張しちゃってるのとかさ、別にアタシに言わなくてもいいじゃん? 他の男の子だったらそういうのはバレないように隠したり誤魔化したりするもんじゃない? それなのに矢内君は正々堂々と正直に伝えてくるよね、あはは!』

「え? あ、あー……確かにそう言われてみれば。 って、あれ? もしかして今の俺って、結構ダサい事してる……?」


 水瀬さんにそう指摘されてたので、今までの事を思い返してみたんだけど……確かに俺って結構な割合で馬鹿正直に素直な気持ちとかを水瀬さんに伝えてる気がするわ。 あ、あれ、これってよく考えてみたら結構ダサい事してたかも……?


『ぷはは、だからそういう所だよー! ダサいかどうかをアタシに聞いてくるなんてさー。 ふふ、ひょっとしてあれなのかな、矢内君って結構天然さんなのかな?』

「え? え?」

『あはは、いや自分で全然わかってないって感じじゃん! ふふ、まぁでも、正直に何でも言っちゃう方が可愛くて良いんじゃない?』

「か、可愛いって……それ褒められてるの?」

『褒めてる褒めてる! めっちゃ褒めてるよー、あはは!』


 何だかよくわからないけど、水瀬さんは俺の事を可愛いなと連呼しながら笑ってきた。 褒められてる気は全くしないんだけど、まぁでも水瀬さんが楽しんでくれてるのならそれでいっか。 いや、それにしても……


(俺……そんなに天然かなぁ……?)


 時々友達の達也とか山田にも同じような事言われる時はあるんだけど、でも自分的には結構しっかりしてる性格だと思うんだけどなぁ……

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