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【救世主】さぁ、世界を救おうじゃないか少年【プロジェクト】  作者: カズキ
報告とかいろいろな人が出てくる話
40/40

5

***


すでに壊れてしまったとある世界。

敵のクリーチャーと従来のモンスターが跋扈する、とある世界。

そこに、調査隊として派遣された少年たちがいた。


「ゴブリン食べちゃダメなんて、あんまりだよ」


気品のある少年が焚き火の番をしながらもらす。

ツーとかツイ廃と、調査隊の仲間から呼ばれている少年である。

焚き火には、スープが入った鍋がかけられている。

それを焦げないようにクルクルとかき混ぜる。

かき混ぜながら、呟く。


「あの脳みそが美味しいのに」


その呟きに答えたのは、


「ぎゃう?」


真っ白いドラゴンだった。

ツーはそのドラゴンへ返す。


「ねー?ゴンスケちゃんもそう思うでしょ?」


「ぎゃうるるる!!」


尻尾を変形させて、以前ツーがゴンスケへご馳走した光景を再現する。

ゴンスケも珍味が好きらしい。

と、そこへ周囲を調べてきた仲間たちが戻ってくる。


「一般的な現代日本人に、あのサバイバル飯はちょっとなぁ」


1人の少年が言ってくる。


「あ、冬真さん、おかえりなさい」


ツーに冬真と呼ばれた少年、その横からもう1人少年が現れる。


「そうか?俺は美味しかったけどな」


「食ったんか、すげぇな、異世界人」


冬真が呆れる。


「ユートさんも、おかえりなさい。

ゴブリン禁止令が出てるので、普通のスープを作りましたよ。

飲みますか?」


「いる」


「のむ」


二人が口を揃えて言ってくる。

ゴンスケの分も用意する。


「それで、成果はありましたか?」


2人と1頭がスープを味わう。

ツーの問いかけに、ユートが答える。


「なんもなし。

俺の魔眼で見ても、人はいなかった。

いるのは、あのクリーチャーとモンスターだ」


「あの化け物、人の部分はともかく獣の部分は食べ応えありそうですよねぇ」


その会話に、冬真がツッコミを入れる。


「悪食だなぁ。

あんなの食べたら腹壊すぞ」


「……たまに、牛とか豚とかが混じってるやついるじゃないですか。

そこだけ切り取って煮たら、いい出汁取れそうじゃないですか?」


ツーの言い返しに、冬真がスープの入った容器を凝視する。


「おい、まさかとは思うが……」


冬真が恐る恐る聞いてくる。

しかし、ツーが答える前にユートが、


「支給されてるスープだ。変なものは入っていないから安心しろ」


そう言ってきた。

冬真は、ホッと息を吐き出してスープを飲み干した。

その横で、


「ぎゃうぎゃう!!ぎゃうるる!!」


ゴンスケがお代わりを催促してくる。


「はい、どうぞ、ゴンスケちゃん」


その光景を、冬真がどことも繋がらなくなった携帯端末で撮影する。


「あーあ、ネットさえ生きててくれればなぁ」


冬真がボヤく。


「ですねぇ、僕たちが組まされたのって三人とも実況者っていう理由ですし。

掲示板が復活しててくれればなぁ、ほかの頭いい人たちに助言求められたのに」


ツーも寂しそうに言う。


「ほんと、それな」


ユートも頷いた。


「こっちも動画撮影して実況したのになぁ」


「世界が滅んでるから、見る人もいないですけどねぇ。

でも、あの毎日は大変だけど楽しかったなぁ。

あの人たち、もうほんとにいないんですよね」


ツーが言った時だ。

冬真の携帯端末が震えた。

見ると、非戦闘員のため基本的に【役所】にいるもう一人の特別な瞳をもった少年――トオルからの着信であった。

彼からもたらされた情報に、実況者である3人は色めきたった。


曰く、掲示板が復活したとのことだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 他世界でも割と謎技術な掲示板だったが非常識な掲示板になりそうだなあ [気になる点] ゴンスケw まだ人型になれない頃かな? [一言] ホラー組も来てもいいのよ?
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