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9章

何故だか知らないが自分を責める殿下に俺は見た目と裏腹アタフタしまくってる。


ハッキリ言って困った、人生で落ち込んでいる人間を後押しして生きている事すら反省する程落ち込ませてきたが。


逆である、落ち込んでいる人間を浮上させる方法なぞ思いつくはずがない。



苦しみを表情に滲ませる殿下に俺はますます焦るが抱きしめられているだけでは、状況突破できない。


ハッ!そうだ。


いつも俺を励ましてくれた天使の妹を思い出し。


俺も


元男で頼りなる側近だった!と自分に腹をくくり


トレースを少しも間違えない様にと


殿下に抱きしめられた腕のほんの隙間から

俺は自分の腕を抜き、這わす様に殿下に腕をまわして俺からも抱きしめる。


ピキッ。と固まった殿下の体に

天使の所作を思い出し


トレース、トレース。と頭にそれだけを置き。


スリスリと自分の頬を殿下の体に擦り付ける。


「ティ、ティンリー?」

よし!声は驚きを隠さず放たれ。どうやら天使の攻撃力の威力をまだまだと。


「ハイアル様、お元気をお出し下さい。」


そう言い目と目を合わせ俺は30秒を自分の中で数え



殿下ことハイアル様に顔をこれでもかと寄せると、ハイアル様の反射的に瞑ったまぶたに




俺は唇を寄せた。


その瞬間ピキッ、どころか。


途中から俺の腕を持っていたハイアル様の手に握り潰されるかと思い。

ひ弱な俺の身体が半泣きになってるのに気づき

「すまないっ!ティンリー‼︎」

ハワワ、と焦るハイアル様はすでに落ち込みとは離れているが


………涙が溜まってしまうひ弱な身体に代価の法則にしては代償のデカさに想いを馳せそうな所。


今度は俺がビックリして固まった!


謝って、逡巡したハイアル様は


溜まった涙に舌をはせて舐めとった。


いや、このビックリで溜まった涙目が溢れる事はないのに、


さっきとは違う真面目さをたたえた顔をしてるハイアル様は心底美味しそうに俺の溜まった涙を舐めた。


うん!塩味オンリーの俺の涙って美味しいの!?と混乱極めた俺が心の中で思っていると。


「カシア、、いやティンリー。

今世こそは俺はお前を守り幸せにする」


いやいや、殿下に生まれ変わっても会えた俺は幸せだし。その、、、俺には大切な、物は元々少ないから多くは望まない。

殿下ことハイアル様に出会えた今世になんの不満があると言うだろう。


そう、俺はもう1人の天使の羽を持つ人物を鎖でグルグルに巻いた頑丈な箱に仕舞い込み。そう思った。



忙しいのだろうハイアル様は。

なんとも言えない雰囲気の中、魔法庁から烏の使い魔がハイアル様を呼びに来て。

傷ついた俺の側を離れるのを嫌がるハイアル様の評判が落ちる事を俺は許さず、仕事に行かせる。今世でも殿下ことハイアル様にしかできない仕事が多々あると。何故か俺の方が誇らしくなる中。絶対に又来る!と、話したいことがある。とキッパリ言いおいてハイアル様は帰っていった。



話したい事は、今世と前世での何かの違いか。

俺が生きていくには今世では大事だが俺が知らない常識だろうと、深い思惑に浸っていくのをピンク髪のメイドが可愛さ20%面倒くささ80%の邪魔150%と150%間違えてる計算をどうでもよくほっとき1人悩みごとに没頭してると。


横から何度も話かけるが無視は無視だ。

元から殿下ことハイアル様優先の俺に他の問題はなしと考えを続投してると。

「「「ワッ!!!!」」」


耳元でイカツイ大声に、俺はやっと振り向きビックリした!


「はー!?」

えっと聖騎士団の団長と副団長が、勝手に俺の部屋でお茶を繰り広げている上アフターヌーンティー、軽食すら食ってる。


「何でお前達がいるんだ!?」

どなる俺に

「ティンフリーお嬢様ぁ、何度もお知らせした上。

お2人は挨拶もされましたよぉ」

もぉ、お嬢様様ったらぁとプンプンいかるメイドに俺は本気300%で憎しみを持とうとしてたら


団長の翠髪の、紳士な茶色い瞳が挨拶と共に謝ってくる。

あまりに何度も紳士な態度を貫かれ過ぎたら流石に俺でさえ心地悪くなりそうな所


副団長の暗髪超絶美形は、団長に急かされ謝ってくるがどーも適当さしか感じない上


さっき俺を驚かしたのは副団長であることを心のノートに書いて忘れない俺は。

団長の詫びと副団長の軽薄さにプラマイゼロだと割り切り


図々しく俺もお茶を飲み始めた。


「!美味しいッ」


あまりに俺好みの紅茶にピンク髪のメイドの、お茶の淹れ方のやり方を珍しく絶賛していると


まんざらでもなさそうな、メイドが

「そんなぁ、私は何もしてませんよぉ

」との謙遜を俺は更に褒めようとしたら


超絶美形の副団長が、わざとらしい咳をするのを無視してたら


とおとぉ

「おーい、この美味しいお茶はウチのアルカが持ってきたお土産なんだけどぉ」


うん

アルカ?誰?。

と思うより。謙遜ではない謙遜をしてたメイドにむかついた俺は


「サッサと、言え!

紛らわしい。」と怒る。


そんなぁ、怒らないで下さいよぉ、ティンルリーお嬢様ぁと舌っ足らずに。俺に飛びつくメイドがウザイ上、今お偉い役職さんの急で迷惑な訪問中だろ?と腹立ちがメイドだけじゃなく


団長や副団長へと、部屋にいる人間に広がっていく。


ソレに逸早く気づいた団長は謝ってくる。どうやら団長の呼び名がアルカらしい。


えらく、俺を見る度顔を赤くする団長の呼び名を身分をわきまえた呼び方にしようと俺はするが。丁寧に断られた。


まぁ、団長には申し訳ないので請われた呼び名で呼ぶ事にしたが。

俺は無礼な笑い上戸野朗を、顔で副団長に認められたのでは?と腹黒副団長はサッサとはソル、と言うファーストネームを遠慮のかけらを見せず呼び捨てした。


ソルは

「アルカはねぇ、最少年で1番危険な前戦にでる第一部隊の神聖聖騎士団団長になったんだよー」

「へー」

思わず明日の天気を知らされたレベルの情報に俺は相槌をわざわざ打ってるのに

超絶美形だけが長所だろうソルは、意外だという反応。何故だかそして俺にひたすらかまってくる中。


アルカに興味が出てくるのは

純粋な剣の腕や戦闘での能力だけだ。


しっかり、アルカの鍛えられ恵まれた骨格から努力で付いた筋肉を足元から首まで見ていると、何故だかアルカは真っ赤になっていた。


なんだ?赤面症か??と、とてつもなく興味ない事を思いながらしかし羨ましさには勝てず


そんな強い身体が羨ましい、、、、、


心底思ってると周囲の目線は俺に集まっていた。

「お嬢様はお強くなりたいんですかぁ?」

しまった、またもや口に出していた。

「おー!ソレならアルカに剣や体の鍛え方習ったら?ねっ?」

偽善者満面の顔で言われたのはムカつくが


あまりに魅力的な意見に思わず団長のアルカをそっと目だけで見上げると



ズザザザァーと、おれから身を引き。

えらく、しどろもどろなYESの返事を貰った。



俺はこの非力な身体に不満しかないので、アルカには感謝だ!


しかし、何か返したくても



今の俺には誰かを脅すネタも、陥れる情報もなく、何も返せない事にしょんぼりしてると


「お嬢様は、さぁ。申し訳ない気持ちがあるなら。今度アルカとデートしてやってよ。」

薄赤いヘラヘラ笑いながら言うソルは言ってくる。


「デート」


思わず、対価としてどういった位置付けになるのか


前世も今世でも解らない俺は。


アルカに目をやり

「で、デートとは俺としたいのか?

アルカ???」


はてなを頭にギクシャク聴くと


俺よりギクシャク壊れた人形のようになってるアルカは


ソルに何か言われ


一瞬悩んだ、後


俺の方を向き。


デートがしたいと。


壊れた用に首をブンブン上下に振られた。


様子のおかしさと、赤面症にしても赤くなりすぎなな様子を


俺は若干引きながら、デートとやらの日にちをソルの司会の中決め


帰って行こうとしてた。2人のうちアルカが、踵を返して俺の所に来て


「ぜっ、絶対楽しませますので!

とっ、とっ、当日は楽しみにして、して、して、してくださいっっっっ」


うん

カミカミ意見だ。

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