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7章

朝起きると、全部夢でした♪を狙った俺は


全く昨日から変わらない、自分の細すぎる手首に自分の真っ白な肌に。


鏡にキチンと向かうと俺からはえてるマリンブルーの髪にたまに青と翠が角度によって変わる不思議な瞳の色に溜め息を吐きながら。


意外に意外な腰は簡単に折れそうな細さに対して胸は無駄にデカイ。


うん、これ誰得だ?


思わず前世で殿下と話してた、男同士の『話』を思い出す。

そーいえば、俺も自分の親父の書斎から肌色の多い絵の本をよく持ちだしたもんだ。


しかし、どーでもイイ事を考えてしていた現実逃避をやめればやめる程


とことん戦いに向かなそうで、迫力のない宰相になれないどころか子供の家庭教師すら舐められそうでできないだろう。圧のない雰囲気。



「涙が出そうだ」


トホホ、ととことん落ち込みたい俺に。朝の支度に来た使用人に俺は落ち込む事すらできないと、1人捻くれ者が更に捻くれそうだと思ってぼんやり身を任せてたら。


手早く長い俺の髪をといだり俺に服を着せ替える少女から女性まで数人いる使用人達は満面の笑みだ。


「本当に水晶姫の怪我が治って良かったです!!!」

「そうそう!一時はどうなるかと、、、、ううぅっ」


1人が泣き出しすと伝染するかの様に皆が泣きだす。


いや、本当善人ぶった女の涙ってそんな軽いの?つか心配してる相手の無事を祝うなら泣くな!女の涙程うっとーしーモノはない。いつだって何もしてなくてもこちらの非になる。うぜぇなぁ、と顔と思考が一致してない中


俺は疑問を放った


「水晶。姫???なんだ?」

俺の一言に何を言い出すんだと、周りの涙は止まる


どうやら、たかだか男爵位である親父さんがここまで金持ち暮らしをしてるのは


鉱山と言う、鉱石と言う鉱石を。どこどこにある、と解る俺こと。現在ティンルリー・ファウスは誰もが知る。


その才能だけでなく、まるで割れて砕けそうな繊細な容貌と珍しい髪、瞳の色で



あだ名が『水晶姫』だと。


うん!そんな現実は知りたくなかった‼︎

周りの侍女達使用人の怪我の跡がないかの心配や、今回の件で心に傷がいってないか心底俺を案じる目線達が、慣れない俺には気分が悪くなるどころじゃない。


さっさと、その原因達を追い出したい俺が実力行使が全く意味ない事に落ち込みそうなところ


「素敵にできましたはぁ、今日は今から。

聖闘騎士団の騎士の方々がお嬢様に会いに来ますから。

いつもより頑張らせて頂きました!」


元気よく言う使用人は前世と違い、善意が伝わるが。俺は元からソレはいらない上見知らぬ困りごとを善意満面に押しつける侍女を顔面殴りしたかったが


朝食へと俺の拳が当たる前に簡単に引っ張って行かれた。



そして、午前に訪問してきた。騎士団達とはかつての俺も持っていた鍛えられた体に何故かイケメン率が高い。


5.6人に囲まれて。


今回の魔族討伐に社交会や只の男爵じゃない親父殿の娘で。預言者とさえ言われていたらしい俺に怪我させた事をひたすら悔いて謝ってきた。


うん、誠意ある謝罪より

誠意ない現金のが俺は好きだよ?


等々思わせられるのは、6人中4人ははばかる事なく俺の顔や肢体を見るだけじゃなく


明らか、胸見てるよな?

前世でもでかさより形と尻だし、何より体より顔だ等とウンチクをかます俺には女の胸とか今の自分の体には全く興味ないのだが


騎士団とすら言われている連中の浅ましい目線にイライラして思わず


「あのぅ。そんなに女性に聖闘騎士団とは飢えているのですか?」


「………………………………」


部屋にシーン。と思わず沈黙の、擬音が鳴り響いた気が俺はした。


1人の翠の髪に茶色の目の1番偉そうな、殿下より少し年齢は高そうで、しっかりした体つきにガッチリしすぎない正統派イケメンな青年は一瞬おどろき真っ赤になり、どうやら俺の胸をガン見してた部下を勢いよく見渡し一喝した。


どうやらコイツがお偉いさんか?なら教育はしっかりしてくれ。と思ってたら


暗い髪色に薄赤い目の肩まで髪のある

身長が、高過ぎそして美形過ぎ。整った顔は中世的を感じさせられた持ち主は最初は手で笑いを抑えたがいつの間にか爆笑している。


いっけねー、俺の心の声は漏れてたらしい。


まぁ、今更取り付くっても仕方ないと。


ジっ。と騎士団のエロ連中に

「女が珍しいならさっさと娼館に行け!

幼い少女にしか興味ないペドフェリアは来世で性癖変えてこい!!!」


お偉いさんが

「ぺ?ペドフェリア?????」

「は?んな事も知らないのかよ!

小さい女の子にしか反応しない。

変態の事だ!!!」


当たり前に言い放つ俺は前世で、可愛い可愛い小さな妹に


いくつも伸びてくるロリコン趣味のオッさんを忘れない、だから必死で怒りを目に宿らせていると。


「アッハッハアッハッハ‼︎最高ー!

君面白いね水晶姫!!!

まるでポメラニアンが威嚇して、気持ちはライオンのつもりみたいでサイコー!!」


爆笑を繰り広げる暗い髪の男美形な顔は、ほぼ半泣きで爆笑し過ぎてる。


俺はと言うと、あまりにらあまりな言葉に瞬間沸騰した後。何があっても爆笑男を殴ろうと只それだけでしか頭になかった。


それが気がついたら翠の髪のお偉いさんを殴っていた


「だ、団長!?

だ、だ、だ、だ、大丈夫ですか?」

「俺は大丈夫だ…………副団長、そこまでだ。」

「これ以上大笑いしたいなら、あの世で笑う事になるぞ」

「!!」


ピタリと部屋に鳴り響いてた、美形の笑い声は止まり。

「大変申し訳ありません。ティンルリー・ファウス様」

団長らしい男が謝ってき、

殴った俺を気にせず何故か申し訳無さげ100%で団長はハンカチを出してくる。


ん?殴られたから決闘にハンカチを投げるのか?普通手袋だろうと思考を繰り広げる前に。


すいませんの一言を添えて、俺の目尻にハンカチを寄せて拭き始める団長。


えっ、俺涙出そうだったの!?


溜まった涙目に、俺が気づいた事に更に団長は項垂れ

「その、あの、。聖闘士騎士団を預かる

ア、ア、ア、ア、ア、ア

アルカと申します。」


酷くショックを受けている俺に見当外れな見立てな自己紹介を始め、ひたすら


謝って来た上、悪党の俺が涙!!!とこの不自由な今の俺の身体に大ショックを受けてフラフラしてある儀式を受けていた。



俺は光の速さでその広がる噂の主役になっていた。



聖なる騎士の心得のなか我が主人となり。又自分の、体と心をなげうち守る唯一の主人。

神聖聖闘士騎士団、団長の敬愛を手の甲に口付けられ、団長の忠誠捧げられたんだとさ。






いらねーーー!!!!!!!

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