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6章

全くの初心者で解らない事が多く。不愉快にさせてしまったなら大変申し訳ありません!


ギョッとしている、殿下が

俺の顔を見、瞳を合わせた瞬間固まった。


よく見ようと俺は顔を上げ目を殿下とあわせる。


稲妻が走った様な驚きの顔の殿下がなんとも愛しい者を見る目に変わりゆく。


「カ、カシア?」


殿下は問いながら、俺が答える前に殿下は俺を抱きしめたが、その力が強い為俺の足は宙に浮いた。


お互い名前を問いながら、魂が共鳴するように解る。


俺はこのローブを着た銀髪になった男が殿下で、容貌は殿下でしかなく。少し身体は大人になった気がする。


俺を抱きしめ抱えこんでる殿下になんとも言えない昔にあった愛情を思い出す様な気分にさせられるが、殿下の方が酷くて。


身長差のせいか抱き上げられた俺は、嬉しさのあまり我慢したが俺の頭を片方の手で抱え、腰に手を回して抱き上げられて宙に浮く俺は


正直苦しい。



いや正直に言うと、痛いし息すらできにくい。


なんと言うか雰囲気的に言いづらかったけど


ほぼ俺を抱きしめ、頭さえ全力ですりつけようとする殿下に俺は抱き殺されそうで


どうにか、離させ。

息を整える。


ハァハァ


「く、苦しい」

「だ、だ、だ、大丈夫か?カシア」


原因の奴に言われたくないが、心底心配してるのが伝わり、俺はやはり殿下は殿下だ。と何故か嬉しくなる。


俺を放した殿下は何故か俺の腰に手をまわし、話を続ける俺を止めてきた


耳に殿下が顔を寄せて


「カシア、今はとにかく私に話を合わせろ

良いな?」


「ああ???」

殿下に対して拒否権が昔からない俺に。

聞く必要のない質問をして


殿下は周囲に対して話始めた。


しかし聞こえる話は聞こえる度に俺の胸を騒がせた。


オッサン呼ばわりした、ロマンスグレーに入る男はどうやら館の主人で男爵らしい。

そして相対する殿下は、な、な、なんと

『稀代の大魔法使い』らしい


そして少し前に魔物との小競り合いに魔法使い達が出撃した中何も知らない俺は炎の中ヤケドをしたらしい。

それでロマンスグレーこと、俺の親父らしいオッサンは魔法部署にかけあい大魔法使いの殿下が治療に来たと。


俺はほぼほぼこの世界には無くなっていた、魔法が当たり前に使える事や男爵ながら交易が上手い親父のおかげで金持ちらしい事が解った。


なんだか聞けば聞くほど、汗が湧いてくる。

昔本好きの妹が

『前の人生から次の人生に、時には前の人生の記憶がほんの少し持ちながら生まれ変わる人がいるそうです、カシアお兄様。

妖精のしわざなのでしょうかね?』と微笑む妹の無垢な発言が、何故か頭に蘇り


そこに俺と殿下を知り合いか!?と心配でどうやら怒鳴っている男爵殿がたまに水晶がどーの、姫がどーの言っていたのを殿下はどうしたのか気づいたら上手い事部屋から追い出している。


1人頭に蘇る妹の話が、グルグル頭でまわっていると


「カシア」

「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「カ、カシア⁈」

「あっ、で、で、殿下。な、な、な、なんんでもない」

心配そうな顔になり俺の腰から一度は話し合いの、為離れた殿下の手が何故だか


俺をエスコートして、大きなベッドに座らせ俺の肩に手を回され話始められた。



ってか、殿下はそんな接触癖のあるやつではないんだが


今は混乱してるのか?と1人俺は頷き自由にさせる事にした


しかし話の合間に俺の髪をすくわれ唇を殿下ざ付けたり肩をなでたり殿下には変わりないんだが混乱にしてはよく触ってくるなー。と思いつつ話を聞く。


どうやら、殿下はこの世で言う前の世界違う次の世界に生まれ変わったらしい。

そして殿下は生まれた時から前の記憶があり、ソレを隠しつつ。現世では魔法が普通な世界で大魔法使いの異名をもらう出世をしたらしい。


俺は「流石、殿下‼︎」といつものヨイショを合間合間に挟みながら話をしていたが


自分のターンになって、その元気すらなくなった。


俺はなんと現在16歳で生まれ変わりの記憶が蘇り、今やっと前の記憶を思い出した。魔物の放った炎の大事故がきっかけかもしれない。


しかし、男爵家に生まれ変わろうが16歳に生まれ変わろうが俺は殿下がいる世界になんの不満もない。


しかしだ!!!!!!!!!!!!!!


22歳の殿下は俺を探してくれていたが、この世界にはいないと諦めた。その理由が


俺が女である少女に生まれ変わっていたからだ‼︎


まさか殿下も男の俺が、少女に生まれ変わるとは思わず盲点だった。


珍しく軽いパニックをほんの少し起こす殿下に俺は逆に冷静になる。


今世において俺は一応貴族に生まれたが。


騎士の腕前も鍛え最後に殿下を救った体力すらない。

知恵や勉強あれだけした事も今世で役に立つのか自信がないと言うより、殿下の様子を見る所意味はなさそうだ。


そう、俺はあれだけ知力体力を鍛えた事がガラガラと音をたてて失くなり。


今の俺は華奢な非力な少女でしかなくなった。


「ギャァァァァーーーーーーーーー‼︎」


館に響く俺の雄叫びは、少女の両親やら使用人達を駆けつけさせたが。

大魔法使い事現世の生きる英雄が場を納め、俺の首から顔にかけた火傷を治して


「明日も、明後日も来る‼︎カシアを今世では幸せにする!」

と謎の決意にまみれた瞳で断言された。


俺に前世の中。





唯一残ったのは、性悪な悪党精神でしかないのに。





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