表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/9

3章

いくらなんでも、死人。いや生きていても簡単に妹の唇を奪う奴は王子と言えど許せず、やっと怒りで動いた足で妹達にかけよりヤオラを殴りつけた。


「いきなりとはいえ、俺は自分の民を救う為に只殴られるだけでは許せないぞ」

「ふざけるな!これ以上俺の妹の死を侮辱するなら王子なんて関係ねぇ。死ねよ屑王子‼︎」


そう言って蹴り上げようとした足は軽々と捌かれ俺は顎でヤオラ王子の肘をくらった


意外な反撃に俺は薄れゆく意識の中大きく咽せる音が聞こえた気がした。


気づいた時には俺の周囲には誰もいず。慌てて屋敷へと帰りヤオラ王子と妹の場所を探そうとしていたら。


なんと、妹は息をしながら横になっていた。

そう、ヤオラ王子は国宝の1つの心臓に効く秘薬を妹に飲ませ妹の命を助けてくれたのだ。


妹は代わりに弱視と言う目があまり見えない体になった。ひたすらソレを気にする俺に妹は


「お兄様?前に思った事があるんですが。

世界には綺麗なモノが沢山あるんです、けれど生まれつき目が全盲の方に見えないなら見えない素敵な世界があるのでは?と。

そして今まで見てきた世界とこれから違って見える世界を味わえるわたしは幸せです。


そして、何より私を救ってくれた王子様とお兄様がいる私は。ただただ幸せなんです」

最後にいつもと変わらない優しい笑顔を向けられた俺は。


ーーーー完敗だったーーーーーーーーーー


いくら妬んで捻くれて恨もうとも


この妹を助けてくれたヤオラ、いやヤオラ殿下には俺の忠誠という忠誠を馳せ。

必ず助けていく、と言う誓いを自分自身に誓った。



そして俺とヤオラ殿下は17歳へとなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ