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語れ。特撮先生

作者: ビッグバン

世の中には1人で戦わねばならないときもある。だが、今日はまだその時、じゃない。何故なら私がいるからな。誰にも相手にされず泣き寝入りするしかないと思っているそこのあなた。よろしければお力になりますよ。


深夜の公園、ジャングルジムの上の棒に充電ケーブルを輪にした物を結びつけ、今にも首を吊りそうなOLを私は呼び止めた。

なぜ、初対面のあなたにこんな事を言うのかって?


それは、私がお前の先生だからだ。あなたの無念をお晴らしするのが私の仕事だからでございます。


お金?。そんなものには興味はございません。


世の中から悪人が減り、善人が救われるそれだけで私は幸せなのです。ヒーロー冥利に尽きるってもんですよ。


さあ、そこのあなた涙を拭いて前を見て。あなたの目の前は真っ暗ではございません。


あなたの希望の光となる私がおります。


どんな方にも平等に幸せになる資格がございます。なのに、勝手な考えでそれを邪魔する奴を私は許さないだけなのです。さあ、あなたの涙のわけ。お話してくれますね。


なるほど。職場でのいじめでございますか。

それで、居場所のないあなたは夜にもかかわらずこんな薄暗い公園で一人泣いているのですね。


それはさぞお辛かったでしょう。ですが、今日からもう大丈夫ですよ。


あなたに必要なのは絶対的な味方です。あなたを常に支え寄り添う貴方が安心してもたれ掛かれるそんな存在が必要なのです。そうすれば、貴方は変われるはずです。なぜかって、それはですね。


人は信頼されれば誰だってヒーローになれるのです。


たとえば自分に自信が持てなかったとしても信じてくれる人がいれば今の自分を疑う事は貴方を信じた人を疑う事になります。


そうなれば人は想像もつかないような力を発揮するのです。


ですが、戦うのはあなたです。あなたを救うヒーローはあなたしかいないのです。


まあ、あれですよ簡単に言うと今やってる番組のヒーローの番組に去年のヒーローが毎週出てきたら番組乗っ取られるでしょ。


えっ。もっと分かりづらい。要するに。あくまであなたの人生。私が出来るのは手助けだけと言う事です。


まあ。説明はこれくらいにして。本題に参りましょう。あなたの問題は弱い自分を攻めている事。弱いのは自分だけだと思っている事です。


そんなあなたにはあるヒーローの言葉を送りましょう。


ホントは物凄く怪獣が怖いんだ。

ビルみたいに大きいし、火や殺人光線を吐くし、顔だって怖い。本当に怖いよ。でも、戦うんだ。怖いものに立ち向かっていくそれが本当の勇気なんじゃないかな。


すいませんね。本当は私自身の言葉を送りたいんですが私はまだまだでね。偉大なお方の言葉を借りる事しか出来ません。


でも、この言葉こそ。あなたに必要な物だと思うんです。


あなたにとって上司はビルの様に高く口から即死級の暴言を吐く怪獣で顔も怖いでしょ。それはみんな同じなのです。それでも戦うものこそ真の勇気を持つものなのです。あなたがあなたを信頼するのです。さあ、強い自分に頼り戦うのです。味方は常にあなたの心の中にあるのです。


さあ、もう一度戦ってみて下さい。それでもダメならまたここに来て下さい。私で良ければ話を聞きますよ。


OLは涙を拭き礼も言わずに走り去って行った。


そうです。それで良いのです。


男は満足そうに夜の闇に消えた彼女の方をじっと見つめた。



そして、何もない暗闇に向かってこう言った。


そこのあなた、悩み事、または私に話してほしい事またはリクエストが在れば感想に書き込んで下さい。いつでも私は待ってますよ。私は常に手を伸ばして待っています。その手を取るかはあなた次第ですがね。書き込んで下ればあなただけの為の作品をお作りしましょう。金?。いえいえ。もちろん。無料でございますよ。私はただ自分の手がどこまで伸びるのか気になっただけてございますからね。私の手が届く範囲の人間を助けたい。それが今は全てでございます。


ああ、そうそう。まあ、これはないとは思いますがね。私は求められればいつでも出張します。コラボレーション大歓迎でございます。


それでは、またお会い出来る日がいつになるかわかりませんがまた会いましょう。


そう言うと男はニヤリと笑うと夜の闇に溶ける様に消えて言った。






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