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3:夢の出来事

今話は夢の中の話なので全て会話です。

3話:夢の出来事



夢の中



(ここは...どこだろう?確か、あのまま部屋でベッドに入ったような...するとここは夢?)



《正解だ》



(あなたは誰?)



《俺の名前はトウマだ》



(トウマ?僕と一緒の名前だ)



《そうだな。お前は俺で、俺はお前だ》



(どういうことですか?もしかしてあなたは未来の僕ということですか?)



《5歳にして頭が回るようだな、末恐ろしい。だが違う。正確には過去、前世の人間だ》



「前世?そんなことが?いや、魔法があるのだから不思議ではないのかもしれない」



《ほぉ、あっさりと信じるんだな?」



「何故でしょうか?あなたが嘘を言っているようには感じないし思えないんです」



《それは俺の魂がお前の中にあるからだろう》



「魂が?」



《そうだ。ってか何だその湿気た顔は?この世に絶望したみたいな顔しやがって》



「それは...」



《あぁ、待て待て!お前の記憶を読み解くから......あぁ、なるほどな。気にするな》



「気にするなって!?」



《あのな、生まれっていうのは誰にも選べないし、権利もない。だけどお前の人生はお前だけのものだ。そこに生まれ何て関係ない。重要なのは、これからお前がどう生きていくのかってことだ!》



「これからの僕の...生き方?」



《そうだ。お前はどうしたい?このまま父親に命令された人生を歩むのか?それとも自ら望んだ人生を歩むのか?》



「...僕は...僕は僕の人生を歩みたい!」



《そうだよな!じゃなきゃ俺じゃない!おっと、こんなことしている時間はなさそうだな。

既に空間が歪んできてやがる。お前に会いに来たのは、これからのお前に贈り物があるからなんだ》



「贈り物?」



《そうだ。魔力についてだ。前世の俺は魔力量が少なくてな。かなり苦労した。だからお前に魔力について教えてやることにした。いいな?》



「わかりました」



《良い子だ。魔法を使うために重要なのは【魔力制御】【魔力】【イメージ】の3つだ。

魔力制御とイメージは、練習でどうとでもなるが、魔力だけはそうはいかない。魔力を増やせる時期は5歳~10歳になるまでの5年間だ。方法は魔力を使い切ることだ。使い切るごとに魔力は微量だが上がっていく》



「でも魔力を使い切ると魔力欠乏症になってしまいますけど?」



《そうだな。だが気にするな。魔力欠乏症になっても死にはしない。しんどくなるだけだ》



「えっと、それが辛いのですが...」



《耐えろ。そして魔力が増えれば増えるほど魔力欠乏症にならなくなるが、ひたすらに5年間は魔力を消費し続けろ。それと【魔力制御】も並行して上手くなれ》



「そんな無茶な!?」



《無茶でもやれ。魔力制御が上手くなれば、少ない魔力でも強力な魔法が使えるようになる。

最後に【イメージ】だが、その魔法を使う際、どういう結果を生み出す魔法なのか、その過程を含んでイメージしろ》



「過程を含んだ結果...ですか?」



《そうだ。火の上級は炎。水の上級は氷。風の上級は嵐。土の上級は岩となるが、形も勢いも違うだろ?あれは込める魔力量とイメージを合わせたことで起こる現象だ。例えば、水は何故氷るのか?それは水が氷る温度まで下がるからだ。その下がるという過程までイメージすればいい》



「なるほど」



《お前の模倣魔法は見たものを模倣することが出来る魔法ということだからな。最後に一つ、俺が得意としていた雷系統魔法を見せてやる。俺がSランク傭兵として、その名を轟かせた魔法がこれだ》




《雷を纏い敵を滅ぼす【建御雷タケミカヅチ】》


全身に雷を纏うことで身体能力が上昇し移動速度、思考速度は爆発的に上昇する


バチバチバチバチ!



《一閃の名に敵を切り裂く【紫電一閃しでんいっせん】》


雷を剣にみたて一閃する魔法。元々は剣に付与して切り裂く技


バチンッ!



《敵へ放ち撃ち倒す【鳴神なるかみ】》


敵に接近し触れることで雷を打ち込む技


バリバリバリバリッ!



《敵を撃ち落とす【落雷らくらい】》


離れている敵に雷を落とす技


バチンッ


「す、すごい!」



《わかったな?》



「は、はい!でも、今の僕には模倣することができません」



《当たり前だ!俺が人生を掛けて習得した魔法だ。そんな簡単に模倣されたら溜まったもんじゃないぜ!お前がこの魔法を使えるようになったら、それはお前が一人前になった証だ。俺はそれをお前の中で見ることにする。頑張れよ!》




「はい!いつか必ず、習得して見せます!」



《良い返事だ!それに良い面構えになったな。あぁ、それと折角の模倣魔法だ。いろいろ覚えてお前だけのお前だからこそできる魔法を見せつけてやれ!》




「ありがとうございました!」




《おっと、夢から醒めるようだな。ここで起こったことはいずれ忘れてしまうだろうが、お前の記憶の奥底には残る。それを信じろ。いいな?》




「はい!」








「ぅ...ん...夢?...でも確かに...」



昨日の出来事が嘘だったかのように何故か気分は晴れやかだ。それにあの夢は幻だったのか現実だったのか...でも記憶の中に電撃魔法がある。



試すように手のひらに魔力を集めてイメージする。



パリパリパリッ



小さいながらも電撃になった。あの夢は現実だったんだ。





俺、頑張ります!師匠!見ていてください!



「そうと決まれば、早速、魔法の練習だ!これから5年は魔力欠乏症との闘いだ!」






ウッ!ガクッ





「なんか最近のトウマ様、いつも怠そうにしてるわよね」



「ええ、最近は寝ている姿を多く見るわね」



「やっぱり、第二殿下のことじゃないかしら。逆立ちしても魔力値は敵わないし」



「それはあるわね。5年後の適性魔法の結果で、第一殿下の進退が決まるって話だし」



「それに陛下からは好きにやらせよって言われてるし。私たちには関係ないわ。その分、第二殿下のお世話をすればいいのよ」



「沈みゆく船に乗ることもないわよね」



「「「そうそう」」」


本話を最後まで読んでいただきありがとうございます。


「面白い」「次話も楽しみ」など思っていただけたら、とても励みになるので、

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