03 とある雌猫とオタクの場合
◇雌猫視点1
ゴロゴロー。
ゴロゴロゴロ~。
ポカポカ陽気が気持ち良いのよー。
固い石の上ゴロゴロすると、背中の痒いのが取れて気持ち良いのよー。
喉もゴロゴロ鳴るのよー。
勝手に鳴るのよー。
でもね。
「あ、またやってる。」
「ふしゃーっ!」
このキモい生き物は嫌いなのよ?
◇ご近所さん視点1
野良猫に餌を与える人が居て困る。
猫の糞尿被害でこっちは堪ったものじゃないっていうのに、餌を撒いて数が増えるように環境を整えていく。
いっそ、全部居なくなってしまえばいいのに、逆に増やされて困るわ。
「あ、またやってる。」
――そうして今日もほら、また来た。
手にはキャットフード。
文句も告げたけど、のらりくらりと笑って逃げようとするからイライラするわ。
いっつもそう。
保護してるからとか、意味が分からない!
保健所にも電話を入れてみたけど、早々何度もは来てくれないし。
本当に困るわ。
◇雌猫視点2
そのキモい生き物はずーっと前から来てたのよ。
何時も餌を持って現れるのよ。
良く分からない奴なのよ。
でもね、でもね、顔が変わるの。
こっちを見たらいっつも顔が変わるの。
勿論、他の猫を見ても顔を変えるの。
それがキモいの。
だって、威嚇してるような顔なのよ?
口が上がって、目が細くなるんだから。
猫の間じゃそれ、威嚇なのよ?
威嚇しながら寄ってくるのって変でしょ?
しかも餌を持ってるの。
おかしいでしょ?
なんで餌持って威嚇するの?
わけわかんない。
だから、良く分からなくてキモいから、
「ふしゃーっ!」
「しゃー!しゃー!」
皆で威嚇大作戦するのよ。
良く分からないのって、みーんな大っ嫌いなんだから!
◇犯罪者予備軍1
ニュースで猫が人化するという話が流れていて、携帯でネットを漁ってみたら一杯出てきた。
「うっそ、これマジ?」
中には美少女美幼女までいるし、大半が見目麗しい擬人化猫達だ。
金髪美女も居れば黒髪清楚系までなんでもござれ。
胸の大きさもつるぺたからそれこそ爆乳まで盛り沢山だ。
「はー、すげぇな、これ。」
中にはその猫との赤裸々な日々をアップしてるSNSまであるし、正直羨ましすぎる。
近所にも居ないか探して見るのも手か?
こっそり捕獲すれば、後はどうとでもなるよな――?
「相手は猫だし。」
◇ご近所さん視点2
猫に餌与える迷惑な人が出たと思ったら、今度は女の子追いかけている変態が沸いた。
何なのよ、ここ。
おかしいでしょ、頭いっちゃってる人達のたまり場なの?
通報してみたけど、
「あれは人じゃありませんので。」
って、警察は帰って行くし。
どう考えても人間でしょ!?
警察までおかしいの、ここって!?
◇雌猫視点3
猫って大体気分屋だと思うのよ。
餌を持って来てくれると思ってたら、ある日突然威嚇して逃げていくんだもの。
私何かした?
ねぇ、何かした?
今日も、
「ふーっ!」
前は仲良くしていた雄猫が、すっごい威嚇してくるの。
毛なんてバリバリに逆だっちゃってるの。
あーぁ、何で嫌われちゃったんだろう?
でもね、
「あ、見っけ。」
「ふーっ!」
「ふしゃー!」
あのキモい生き物は、私も嫌いなのよ!
何時もの奴とはちょっと違うけど、おんなじキモい顔するの。
だから、威嚇するのよ!
◇オタク視点1
最初見た時はビックリした。
だって、女の子が素っ裸で居るんだもん。
虐待なのか、それとも頭がおかしいのか、色々考えたんだけど、途中で気付いた。
「しっぽ?」
見ていたら、お尻の辺りから長く伸びた一本のしっぽがあった。
先端が黒くて、茶色と白が混じった三毛模様のしっぽなんだよ。
先が少しカールしていて、何時も見てたおすまし顔の三毛猫と重なるしっぽ。
ツンツンとしてて、一回もデレてくれた事が無い奴と一緒だ。
それと似たしっぽを持つ女の子が、裸で道の途中に座り込んでいた。
普通に考えてありえない、非日常的な光景。
しかも、猫のような座り方で座ってるから、違和感が凄かったんだよね。
ただ、
「――えっと、もしかして、ミィちゃん?」
どうしても確かめたくなってしまって。
そう、声かけてみたんだけど。
「ふしゃーっ!」
「あっ、待って!」
逃げられてしまった。
しかも「ふしゃーっ!」って「ふしゃーっ!」
まんま猫じゃん!?
この辺りの猫には名前を付けてたけど、ちょっとこれは困った事態だよ!
ある程度懐いたところで保護して、保護した猫達の里親探しを続けていたっていうのに。
「嘘でしょ!?」
よりによって、雌猫と思われる子が、最近ニュースで良く流れていた擬人化をしちゃってた!
ど、どうしよう!?
これ、どうしたらいいのー!?
◇犯罪者予備軍2
この間は見てた人が居たみたいで、通報されてヤバかった。
でもほら、アレ猫だし?
人間っぽくても猫だから、興味惹かれるじゃん。
そう言ってゴリ押ししたら、住所とか聞かれたけど何とか誤魔化せた。
「あー危なかった。」
さて、あのカワイ子ちゃんを探そう。
んで、家に連れて帰ったらそれこそああしてこうするんだ――!
◇雌猫視点4
最近、良く来てた雄猫が来なくなったのよ。
あの変なののせいかしら?
網構えて追ってくるもんね。
怖いから逃げるんだけど、狙ってるのって私?
それに気付いたのか、最近は誰も居なくて、一匹でいる事が多くなっちゃった。
みーんな誰も来ないんだもの。
暇だなぁ。
何か、面白い事無いかなぁ?
他の所の猫に寄っていっても、威嚇されて終わるし。
無理に近付いたら、逃げられるのよ。
だーれも相手してくれないの。
遊んでもくれないし、嫌われちゃう。
ねぇ、なんで?
私何かした?
あの変なのが居ない所に言っても逃げられるのは、私のせい?
――そう思ってたら、手も足もツルツルだったんだよね。
何で?
何時の間にこんなになっちゃったんだろう?
お腹も背中もツルツルなのよ。
尻尾はそのままだけど、肉球もなくなっちゃってる。
もしかして、嫌われたのって、毛が抜けたせいなのかな?
毛が抜けたら、嫌われるのかな?
ハゲって嫌われるの?
――なら、冬毛が生えたら、嫌われなくなるのかなぁ?
◇ご近所さん視点3
もうやだ、この地域。
猫に餌付けしてた奴まで女の子追いかけてるわ。
しかもあの子、何時も裸なのよね。
児童虐待で通報もしたけど、そっちも何もしないのよ。
なんなの?
もう、本当になんなの、ここ?
変な事しないか監視してるけど、私だって暇じゃないのに。
なんで私がこんな事でイライラしなきゃならないのかしら!?
◇オタク視点2
最近、ご近所さんの目が痛い。
ただでさえオタクに向ける視線って好意的じゃないのに、最近は特に突き刺さるようだ。
傍から見ると、猫耳ロリ狙ってるみたいだし、しょうがないとは分かるけど辛い。
女友達の一人くらい作っておけば良かったって思うよ。
だけど、それを言っても今更だな。
普段から三次元の女の子って、苦手だからって付き合いを最低限にしてたし、そのツケが回ってきたんだと思う。
ただそれでも放ってはおけないし、あの子女の子だから早いところなんとかしないとだ。
その内、変な人にでも捕まって、乱暴とかされたりとかしそうだからね。
勿論、それを警察にも電話で相談してみたけど、事件にならないと動かないって、本当なんだって知った。
見た目裸の女の子がうろついてても、何もしないんだよ、あの機関って。
しょうがないから、こうして探し回って、何とか懐かせようと努力はしてるんだけど――一向に懐いてくれない。
ツンツンしたままで、近寄るとすぐに威嚇されて逃げられてしまうんだよね。
地味に凹むよ……。
「今日も逃げられた……。」
とにかく、早く、何とか捕まえなきゃなのに。
捕まえてから――えっと、その後どうしたらいいんだっけ?
「――とりあえずは、服でも着せたら良いのかなぁ?」
公序良俗に関しては、これだけでも多分何とかなるよね?
多分。
◇雌猫視点5
またあのキモいのが来てるのよ。
ヘラヘラしててキモいのよ。
威嚇だと思ってたけど、あれは笑顔らしいのよ。
観察してて気付いたんだから。
でもキモいのよ?
良く分からないからキモいの。
笑顔で近付いてくるのはなんで?
そうやって笑うのはなんで?
なんで何時も何時も私の方に来るのよ?
私、用なんて無いんだけど……?
「今日はモン○チ買ってきたんだぁ。口に合うと良いんだけど。」
何か言ってるけど、貴方がアウトですから。
餌は美味しそうだけど、貴方のその顔がアウトなのよ?
分かってる?
笑顔を浮かべてても、私、貴方が何をしたいのかが良く分からないのよ?
だから良く分からなくてキモいの。
そうやって笑って近付くのはなんでなの?
ねぇ、威嚇されてるのに近付くのはなんでなの?
全然理解も出来ないし、貴方の事、ずっと良く分かんないのよ。
だから私は今日も、
「ふしゃーっ!」
威嚇してやるんだもんね!
◇オタク視点3
昨日も失敗だった。
最近涼しくなってきたし、早いところ服を着せてあげないと風邪を引いちゃいそうなのに。
それに、この前は他の学校のDQNが彼女に近付こうとしてた。
すぐに逃げられてたから無事だったけど、急いで何とかしないと酷い目に遭わされそうだ。
「――ミィちゃん、こっちにおいで。」
すぐに見つけたあの子に呼びかけてみるけど、
「ふしゃーっ!」
威嚇して、逃げられるんだよね。
思わず、肩を落としてしまう。
今日も駄目なのかい?
僕は三次元には恋はしないし、ちょっとドキドキはしたけど、性的な目では君を見たりはしないよ。
二次元の女の子しか、僕は愛せないからね。
三次元の女の子は可愛いとは思わないし、ちょっと思えないんだよ。
だから、絶対、君に手は出さないって誓えるんだけど――。
それでも、駄目なのかい?
「やっぱり、ここは女性に頼むべきなのかなぁ――?」
そう思ったんだけど、三次元での女の子と話すなんて、僕にはハードルが高すぎる。
女友達なんてもっての外だ。
何か、良い方法は無いかなぁ?
◇犯罪者予備軍3
くっそ、猫って結構行動範囲広いな!?
網持って回ってるけど、これもクソ重いし結構重労働だぜ。
「ったく、さっさと捕まりやがれっ。」
そうしたらあんな事やこんな事が出来るのに。
俺の願望の為にさっさと捕まれよ――このクソ猫め!
◇雌猫視点6
このキモいのめげないの。
なんで?
なんで?
網持ってるのは、何時も追いかけて来るの。
餌を持って来てくれるのも、何時も来てくれるの。
網持ってる奴は他の猫も一緒に逃げるのよ。
餌持ってきてくれる奴の餌は、他の猫に持っていかれるのよ。
網持ってる奴は大っ嫌い。
でも、餌持ってきてる奴は気になるのよ。
同じキモいのに違うの。
でもでも、何で餌持ってきてる奴は、餌取られても気にしないの?
ねぇ、なんで?
なんでなの?
その餌、私のじゃないの――?
◇オタク視点4
――今日も駄目だった。
最近は涼しいを通り越してきて、夜なんて寒さを感じるようになってきてる。
人間みたいになってしまった彼女だって、寒そうにしてるのを最近良く見るんだ。
だからせめて、このワンピースだけでも着せてあげたいんだけど――。
「ふしゃーっ!」
近寄ろうとしたら威嚇されて逃げられるし、本当にどうしよう?
友達伝手に手伝いを頼める彼女とか居ないかって聞いてるけど、中々見つからないし。
本当にもう、どうしよう?
◇犯罪者予備軍視点4
この前、俺と同じ考えっぽい奴を見かけた。
所謂オタクとか言われてる奴だ。
ガチであいつらキモいな?
餌持っておびき寄せようとしてやがるぜ。
猫相手に何やってんだって感じだ。
その点、俺は違うよな。
縄持って捕獲しようとしてるだけだもん。
卑怯な手は何も使ってないぜ。
通報されても、自力で抜け出せてるしな。
その後の動きやすくなった環境で、横から掻っ攫おうなんていい度胸してやがる。
あの猫捕まえたら、それこそ礼をしてやらないとだなぁ?
「――後で覚えてろよ。」
今は、あの擬人化してる猫を捕まえるのが先だ!
◇雌猫視点7
今日持ってきたのは凄かったの。
匂いがもう凄かったの。
お魚の匂いプンプンだったの。
しかも凄く美味しそうだったのよ。
おかげで、すっごく気になったの。
実際には何時も気になってたのよ?
でもね、
「ほーらほら、美味しいよー。食べてみなよー。」
「ふしゃーっ!」
貴方のその顔、やっぱり良く分かんなくてキモいのよ!
網持った奴もキモいし、貴方も良く分かんなくてキモい!
笑顔を浮かべるのはなんで?
笑いながら近付いてくるのはなんで?
理解出来ないのよ!
他の猫にも嫌われてるし、なんで貴方達だけ寄ってくるのか分かんない。
もう、いっそ、縄張りを変えてやるんだから。
冬毛が生えてフワフワのぽっかぽかになるまで、変えておくんだから。
そうしたら、他の猫も寄って来てくれるよね?
前みたいに暮らせるよね?
そうしたら、そうしたら。
――餌を食べてあげるのだけは、考えてやってもいいのよ?
◇オタク視点5
ミィちゃんが居ない。
何時も居る公園も、近所の塀の上も、何処にも見当たらない。
何処に行ったんだろう?
探し回るけど、一日が過ぎて、二日が過ぎて、三日が過ぎて行く。
友達伝手で友達の友達の――妹さんが手伝ってくれるって言ったけど。
肝心のミィちゃんが見つからないよ……。
◇ご近所さん視点4
流石に網を持ってうろついてる奴は危険過ぎるからって、警察が動いてくれたわ。
その前に十歳にも満たない幼女を追い回してるって言ったのが効いたみたいね。
せめて、これであの変質者だけでも捕まるといいわ。
もう一人は缶詰持ってウロウロしているけど、こっちはどうしたものかしら。
何で缶詰かは知らないけど、以前猫に餌やりしてた人物なのよね。
こっちも一緒に捕まえてくれないものかしら?
――ちょっと、相談してみるのも手かもしれないわね。
◇雌猫視点8
キモいアウトな生き物、最近は見ないの。
どっちも見ないのよ。
網持った奴も、餌持ってくる奴も、見ないの。
縄張り変えちゃったもんね。
居ないのは当然だよね。
集まっていた猫達も、それに合わせて居なくなったの。
縄張りが違うもんね。
こっちはその前から、居なくなってたけど。
――あーぁ、他所猫に世間は辛いわ。
世間って何か良く分からないけど、辛いわ。
この辺りって木が密集してるだけなのよね。
何も無いのよね。
――そんな場所で一匹は、寂しいの。
誰も居なくて。
探しても見つからなくて。
帰り道も分からなくなっちゃった。
最近は寒くなってきたのもあって、蹲ってばかり。
お腹も空いたなぁ。
お鼻がズルズルするのよ?
いつの間にか抜けた毛のせいで、寒くて寒くて堪らないのよ。
冬毛も生えてきてくれない。
――でも、誰も居ないから温め合えないの。
例え会えたとしても、寄って来てはくれないの。
私から寄っていくと逃げちゃうし。
キモいアウトな生き物は見ないし。
私、寒いのよ?
ねぇ、なんで?
なんで、ハゲたままなの?
◇オタク視点6
――無駄に時間を取らされた。
職務質問とか、任意で事情聴取とか、でも実質あれって、強制だよね。
こっちはそれどころじゃないっていうのに、中々聞いてくれないし。
網持ってうろついてるヤバそうな奴と一緒くたにされてるし。
仲間でも何でも無いのに、同じ扱い受けるし散々。
「ミィちゃん?ミィちゃんどこ?」
それでもやっと解放されたから、彼女を探して回る。
町の中にはどうも居ないみたいなんだよね。
後居るとしたら、もう山の中くらいしかないんだけど。
「ミィちゃん?」
探して、探して。
何日もかけて。
ようやくそ見つけた彼女をそっと、毛布に包んであげる。
でも、全然嬉しくは無い。
だって――。
「間に合わなかった。」
既にその体は、冷え切っていたから。
◇結末
とある報道が大きなニュースとなって流れた。
映されていたのは一人の男性だ。
メガネを掛けて、チェックのシャツを身に着けて背中にリュックを背負ったその姿は、まるで秋葉原辺りにでも居そう。
彼は、いわゆるオタクと呼ばれている人物である。
その彼が抱え込んでいたのは、一人の少女だった。
まだ小さな、おそらくは十になるかならないかの少女。
毛布にくるまれてはいても、全裸であった為に通報されて、騒動となった原因。
但し、これは大きな誤解である。
「おい、離せ!俺は何もしてないだろう!?」
「はいはい、落ち着いてね――。」
「おい!?」
網を持った不審人物として連れて行かれる男をバックに、毛布に包まれた少女を腕に抱くオタク――青年が、切々と訴えていた。
「寒くなってきたし、毛が無くなってる分、何時もよりも寒いかもしれないって思ってて。」
リュックに入っていたのは、女の子用の衣類と猫用の餌。
それをカメラが映し、再び青年へと向けられる。
そこに浮かんでいたのは――苦悩に満ちた表情。
語るのは、これまでに起きた事だった。
「だからさ、冬になる前に、懐いてもらおうと頑張ってたんだけどね――?」
そう言って言葉をとぎらせた彼が映された、画面の中。
そこには、つい先程まで抱えられていたはずの少女の姿が無かった。
代わりにあったのは、既に冷たくなってしまっていた、一匹の猫の姿。
愛らしい、三毛猫の死体だった。
「ねぇ、擬人化って、何で起こるんでしょうね?こんな事が起こらなければ、この子は風邪を引く事も無かった。こんなに冷たくなる事も、無かったはずなんだよ――。」
動物が好きで、近所の野良猫達を保護したりと、普段から活動をしていたという彼の目には涙が浮かんでいる。
周囲に誤解され、通報騒ぎまで起きた今回の騒動の間に、ようやく見つけて保護した生命は、既に息を引き取ってしまっていたのだ。
騒々しく騒ぎながら連行されていく男とは別に、後悔する青年がアップで映し出される。
「ごめん、ミィちゃん――遅くなりすぎた。」
後悔して涙を流す彼の姿をきっかけとして、様々な活動が生まれて行く事となる。
例えそのきっかけが悲劇だったとしても、それまで捨て置かれていた問題に向き合う者達が増えて、結果的に多くの生命が救われる事となるのを願いながら。
その活動は、この日を堺にして、世界中へと広まっていくのである。
TVなんかの偏向報道ではイラッとくるくらいに、オタクへのレッテル貼りが一時酷かったです。まさしく変質者扱いで「ざけんなこらぁ!」だった。
筆者、リアルがオタ女なんですよ。エロ本でも何でも漁りますし、ここ数年で腐った方面にも走り出すくらいには二次元が大好きだったりしますから、レッテル貼られるとイラッ☆ときます。
そんな私も含めて「オタクは全員性犯罪者予備軍って言うのかな?TV関係者達は」と常日頃から思ってて、この作品へと仕上げてみました。
実際のオタク(鉄オタは除く)は人畜無害な人が多いんです。行動のベクトルが、大体三次元には向かないので、専ら二次元へと突っ走りますから三次は惨事だと理解してもいます。
それにも関わらず、TVの偏向報道を鵜呑みにしたりして、見た目で判断しないようにお願いしたいところですね。
鉄オタは、あれだ。写真撮る為に他の人を威圧したり暴言吐いたりするんで、一部だとは思いますが人畜無害まではいけないので除くしかないという。
2018/12/19 大幅に加筆修正を加えました。読み返したら薄っぺらい。この為に文字数が結構増えました。
2019/01/01 第三者視点のご近所さんを入れて、対比に変質者を追加。登場人物過多な気がしないでも無い。そして視点コロコロ。四コマチックからなんか遠ざかってるような(ぉぃ
題材が題材なだけになんか纏まらないですね。ギャグで済まなくなってきた感がひしひしとします。また手直しという名の文章増し増しやらかしそう(常習犯)。