表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/32

フィフスグラウンド・オンライン21

途端に、周囲の雲を貫くように閃光が迸る。

【NAMI】が放ったレーザーは相変わらず鋭い。

いや、むしろ、その鋭さが増したのではないかとも思える程だ。

シールドを全開にする。

「一斉射撃用意!」

【KOM】が叫ぶ。

「撃て!」

【NAMI】が隠れ潜んであろう雲の中へと狙いを定め、掃射ボタンを押し込む。

刹那、一斉射撃された青白い閃光が濁流となって宙を切り裂き、雲を射抜く。

瞬間に、雲から姿を見せるのは【NAMI】が操る影狼だった。

一発でも命中していてもおかしくは無い精度と密度を以てしても、だがしかし、【NAMI】に当たる事は無かったようだ。

「奴め、流石に速い」

鋭角で無駄の無い動きに【KIRIE】が唸る。

「【KIRIE】、【MAGI】、【SATO】、【REN】!

追い込んでくれ!」

【KOM】の指示が早いか、彼らは既に同じ機体の狩征召同士で4機編隊を組み、【NAMI】の追撃する態勢を整えていた。

「【RINA】、【DOT】は2機編隊を組んで、対応しろ」

同じく悠那監を操縦する2人もまた、既に編隊を組んでおり、彼らのコンビネーションの高さを物語っていた。

狩征召4機は、【NAMI】を追う様に、背後からレーザーを放ちつつ加速する。

必中の距離まで接近し、シールドの耐久を超える程の負荷を掛ければ、【NAMI】に直接攻撃を仕掛ける狙いのようだ。

悠那監2機は、【NAMI】を追撃する狩征召4機に対して上昇しつつ右から大きく迂回するように加速していく。

背後を4機の狩征召に追い立てられ、【NAMI】は逃げる様に空を舞う。

「よし、良いぞ。

油断するな。

そのまま追い込んでいけ」

【KOM】は美香雲を上昇させて、【NAMI】を視界から離さない様に追尾させつつ言う。

僕と【SAE】は、【KOM】の背後からそれを見守っている。

このままいけば、大きく迂回している悠那監2機が【NAMI】の側面から強襲出来る。

時折、浮かぶ雲の塊を盾にするように【NAMI】は飛翔するも、【KIRIE】達、狩征召4機が後背を包囲するように上手く追い立てている。

と、大きく迂回していた【RINA】と【DOT】が操縦する悠那監が【NAMI】を射程に捉えた。

瞬間、悠那監のレーザー口から鋭い閃光がいくつもの流星の如くに迸る。

連射性能が高い機体だけあって、暴風雨の様に降り注ぐレーザーは、【NAMI】を撃墜する決定打とはならなかったものの、その効果は十二分に思えた。

機体を翻す事も出来ず、前回全く出来る事のなかった、機体のシールドの耐久を削るに至って、ここで初めて【NAMI】の操る影狼に対しての勝機を見出せたのだ。

畳みかける様に【NAMI】の後方からも狩征召による狙撃が行われ、一気に【NAMI】の封じ込める事に成功した。

と、その時だった。

【NAMI】が一瞬、機首を上空に向けたかと思うと、鋭く射抜くレーザーの如くに、一直線に急上昇して雲の中へと隠れていく。

影狼に装備されたブースターを使用したのだろう。

静止した状態ですらも、凄まじい推進力を得て急上昇を可能とする装備なのだ。

「くそ!

逃がすかよ!」

【MAGI】は吐き捨てる様に言うと、他の3機に合図を送って【NAMI】の軌跡をなぞる様に上昇する。

狩征召もまた影狼と同じくブースターを装備しており、【NAMI】が隠れているであろう雲の中へと驚異的な加速度を伴って突っ込んでいく。

「私達も追尾します!」

そう言って、【RINA】は【DOT】を伴って上昇する。

兎に角、追わねばなるまい。

劣勢であった前回の戦いに比べて、今回の圧倒できる機体性能に自信を感じつつ、僕ら3機も同様に上昇を始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ