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フィフスグラウンド・オンライン19

早速、準備を終わらせると都市オーリエットを出立して都市カリストロを経由し、【NAMI】居るであろう空域に差し掛かる。

「【MUTO】氏。

もうそろそろ良いのでは?」

【KIRIE】が声を弾ませながら、機体を横付けして来る。

「何だ、【KIRIE】。

そんなに、嬉しいのか?」

【KOM】は半ば呆れながら言った。

「いやいや、隊長!

こんな事は、滅多にある事でも無いし、テンション上がるのは仕方のないものです。

と、言う訳で、【MUTO】氏。

早速、宜しく!」

「了解。

じゃあここら辺で、変換しようか」

言うと、一同は周囲を警戒しつつ、機体を静止させる。

宙を一筆、指でなぞる。

すると運営用のメニューが現れた。

『機体変更』欄にタッチして、対象の座標と、プレイヤーを入力する。

そして、『OK』にタッチ。

途端に横付けしていた【KIRIE】の機体に『システム更新中』と文字が浮かび上がり、忽ち、閃華の機体は第7世代ヴューレ狩征召かりそめへと変更される。

この機体は、第7世代では標準装備となっている加速器ブースターが2つも装備され、遠距離であるにも関わらず、連射性能が高い機体だ。

第4世代の閃華より格段に性能が向上している。

「おぉ!やっぱり、世代が変わるとデザインも良いねぇ!」

【KIRIE】は興奮気味に機体を上昇させて行った。

「じゃあ次は、私って事で」

【RINA】が横付けして来る。

同じ様に機体を第7世代ヴューレ悠那監ゆなみに変更する。

悠那監と言う機体はレーダー、シールドが強化され、レーザーの連射性能を向上させている。

近距離から中距離に強い機体となっている。

【MAGI】、【SATO】、【REN】は【KIRIE】と同じ機体、狩征召へと、【DOT】は【RINA】と同じく悠那監へと変更された。

彼らは機体が変更された途端に宙を縦横無尽に飛び回り、機体性能を確認している。

「じゃあ俺はあれだな」

【KOM】が言いつつ、横付けする。

早速機体を第7世代ヴューレ美香雲みかもへと変更する。

通常のヴューレにはレーザー掃射口が2個あるのに対して、この機体はその倍である4個装備されている。

また中距離に特化しており、圧倒的火力を有した機体だ。

これまで狙撃と言う戦術を駆使してきた【KOM】には珍しい選択だと思いつつ。

「まぁ、何だ。

気晴らしって所だな」

そう言って【KOM】は軽やかな動きで、急上昇していった。

「【SAE】は何の機体に変更する?」

問いかけると、【SAE】は遠慮気味に答える。

「あのー。わたしも良いんですか?」

「勿論。

恐らく第4世代ヴューレだと太刀打ち出来ないだろうし」

「じゃあ、影狼に……。

影狼が良いです」

瞬時に【SAE】の機体が影狼へと変更される。

小柄な体型にやや不釣合いな機体ではあるけれど、今現在公開されている機体の中で彼女に一番しっくり来るような気がした。

そして最後に、自分の機体を変更する。

選んだのは第7世代ヴューレ未刃立みはたと言う機体だ。

この機体は、レーダー強化。更に隠密行動に長けており、近距離に特化してある。

これに独自のアイテムを使って、レーダーを最大まで強化し、連射性能と旋回性能を上昇させてある。

前回の影狼を相手にした戦闘を自ら経験して、あまりにも埋めがたい機体性能の差をまざまざと見せられ、全員一致で運営の特権を使って機体を第7世代の物へと変更した。

勿論、他のプレイヤーに見付からない様に注意しながらではある。

これで万全の体制を整えて、次こそ【NAMI】の撃墜を目指すのだ。



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