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『苺のクリームサンドイッチ』と妖精族のルルナ



その日愛満宅の一角に有る、ビニールハウスに一年中たわわに実った規格外の巨大な苺を使い。苺好きの3人の為。

苺を贅沢に、ボリュームたっぷりに使って『苺のクリームサンドイッチ』を今日の3時のオヤツにと、愛満がせっせと作っていた所。


何処からともなく、新しく朝倉村の村人になった。小さな妖精族のルルナが1人愛満宅へとやって来て

愛満がサンドイッチに使用している大きな苺を熱心に食い入るように見つめ続けていた。



◇◇◇◇◇



「フゥ~~~!出来た出来た。う~ん、けど『苺のクリームサンドイッチ』、このくらいで足りるかなぁ?

愛之助達苺大好きだから、もうちょっと作ったほうが良いのかなぁ?」


完成したばかりの『苺のクリームサンドイッチ』を見詰め、愛満が独り言を呟き。

苺のサンドイッチが盛り付けられたお皿をラップするため。後の棚に置いてあるラップを取ろうと愛満が後を振り向く。


するとソコには口からヨダレを垂らし、一心不乱に苺を見詰めているルルナがフワリフワリと空中を(ただよ)っていて


「うゎ!ビックリした……………あれ?ルルナだ。

こんにちわ、ルルナ。今日は1人で遊びに来たの?あっ、苺食べる?」


突然目にしたルルナの姿に驚きながらも、愛満は苺を食べたそうに見詰めているルルナの可愛らしい姿に頬を緩め。

ルルナが一心不乱に見詰めている苺を差し出すと


ルルナは嬉しそうに笑い、ペコリと頭を下げ、苺を受け取り。

体が隠れてしまうほどの大きな苺を体全部使い持ちながら、愛満が用意してくれた柔らかなガーゼタオルの上に座り。一生懸命苺を食べ始める。


そんな微笑ましいルルナの姿を見ながら、愛満は追加の『苺のクリームサンドイッチ』を作り始め。

先程より3倍になった『苺のクリームサンドイッチ』を作り終えた。


すると巨大な苺を丸々1個食べ終え。苺の果汁まみれのルルナが愛満に嬉しそうに話し掛け。


「愛満、苺 ありがとう!スゴく美味しかったよ♪

あっ、それでね。今日ね、パパやママ、お兄ちゃんもお姉ちゃん達もみ~~んな、学園にお仕事やお勉強しに行っちゃってね。

バアバも習い事にお出かけしてて。僕、ジイジと2人でお留守番してたんだ。

けどジイジが、いつの間にか居眠りしちゃってね。1人でヒマになったから気分転換に村の中を散歩してたんだ。

そしたら僕の可愛い鼻が、大好きな苺の美味しそうな良い香りを敏感に察知してね。

気が付いたら愛満の所に来てた訳なんだ………エヘヘヘ~♪」


何やら後でバアバならぬ、ルルナのお婆さんにお爺さんが大目玉をもらう予感がビンビンするなか。ルルナが愛満宅にやって来た訳を照れくさそうにハニカんで話。


「けど、やっぱり愛満の家の苺は大きくて、甘くてジューシーで美味しいね♪

僕、パパの仕事の関係で朝倉村にやって来て始めて苺食べけど、あまりの美味しさに今では苺の虜だよ!

あっ、勿論(もちろん)!香夢楼達の所の苺も十分美味しいよ!けどね、僕の一番は愛満の所の苺が大好き♪」


満面の笑みと共に愛満宅の苺が一番大好きだと教えてくれる。


「ルルナ、苺好きだもんね。

それに家の愛之助がお世話している苺を誉めてくれて、ありがとう。愛之助も喜ぶよ。

あっ、そうだ。今日の3時のオヤツはね。ルルナの好きな家の苺を使った『苺クリームサンドイッチ』を作ったから、愛之助達が帰って来たら一緒に食べようよ、ね!」


苺繋がりで愛之助達と仲良くなり。友達でも有る、苺好きのルルナの事を愛満は今日の3時のオヤツに誘い。


「けど、…………その前にルルナの苺の果汁まみれの姿をお風呂に入って洗い流そうか」


新しい苺料理を食べれる事にワクワクしているルルナを連れ。2人は、愛満宅の自慢の檜風呂へと移動した。



◇◇◇◇◇



そんな苺の果汁まみれのルルナを自宅の檜風呂に入れ。

愛満の(チート)を使い。ルルナの服の好みなどが解らなかった事もあり。

時間もなかった事から某老舗、有名着せ替え人形店の服(着せ替え人形用)を手早く、手当たり次第、大量に仕入れて来て

ルルナの背中に生えた羽が出るようにや、着心地、手触りが良くなるよう。

また自身の(チート)を使い、手早く加工し終え。


後に愛満が仕入れて来た。大量の妖精族用に加工された服を並べ。

ルルナに着たい服を選んでもらったのだが、ルルナは見た事もないオシャレな服や新品の服、その数に大喜びし。

着替えた後も愛満から貰った残りの加工済みの服を並べたまま。その前で少々うっとりとしつつ。1人ファッションショーを披露し出すのであった。


ちなみに仕入れのさい。着せ替え人形用の服の他に、服とセットになった着せ替え人形用のバックや靴、アクセサリー、小物等々が箱の中に一緒に入っており。

婆ちゃんから勿体無い(もったいない)精神を学んでいた愛満は、その教えをキッチンと守り。

ルルナの為の洋服を加工するさい。バックや靴を本物と同じにように革や布へと作り替え。

アクセサリー類や小物等々もまた同じによう。金属や宝石、ぬいぐるみ等々に作り替えていた。



◇◇◇◇◇



そうして1人ファッションショーを満喫した様子のルルナと2人、愛満はお喋りを楽しみつつ。


ルルナの洋服を仕入れて来たさい、愛満が目にした。

妖精族のルルナ達ピッタリサイズのソファーやテーブル、敷物などを少々、また自身の(チート)を使い加工し。

万次郎茶屋の一角へと、ルルナのような小さな妖精族のお客さん達がゆったりと寛げるような、素敵な席を新たに設け。


のんびりと和やかな雰囲気のなか。愛之助達が遊びに出掛けた友達の家から帰って来るのを待っていた所。


茶屋の扉に取り付けたベルが勢い良く鳴り響き。

愛之助達の友達になるソルト達とケンタウロス族のタクの所に遊びに行っていた愛之助達が帰って来る。


すると愛之助達3人が帰って来た事に気づいたルルナは、テーブルの1ヶ所に服を集め。愛満からプレゼントされたルルナサイズの魔法袋(バック)に大切な服を仕舞い込み。

フワリと羽を動かして空中を飛び、愛満の肩に腰かけ。愛之助達3人をニコニコと微笑み見詰めていたのだが、お腹を空かせた3人は


「愛満、ただいま!タリサが帰って来たよ。

今日は外で鬼ごっこしたり、ケンケンパして遊んだからスゴ~~く、お腹空いちゃった!

ほら、見てよ!あんまりにもお腹空いたから、僕の可愛い耳が垂れちゃってるでしょう!」


よしみちゅ(愛満)たらいま~(ただいま~)♪マヤラがかえちぇて(帰って)きたよ(来たよ)。あ~ぁ、おなかちゅいた(お腹空いた)

あにょね(あのね)よしみちゅ(愛満)。マヤラ、ポンポンからちゅっぽなの~~(空っぽなの~~)


「拙者もただいまでござるよ~♪

愛満、お腹減ったでござる。今日のオヤツは何でござるか?

拙者、もう本物に腹ペコで腹ペコで!あの歌みたいに、お腹と背中がくっいちゃうでござるよ!」


『ただいま』の声と共にお腹が空いたと愛満に強く訴え。

そんな3人の言葉や姿を見て、愛満はついつい漏れてしまう笑いを噛み締めつつ。


「タリサもマヤラも愛之助もおかえり。

今日のオヤツは皆が大好きな苺を使った『苺のクリームサンドイッチ』だよ。

手洗いうがいして来たらオヤツの時間にするから、3人とも手洗いうがいしておいで」


今日のオヤツが愛之助達が大好きな苺を使った『苺のクリームサンドイッチ』だと伝え。その前に手洗い、うがいをしてくるよう進める。


すると苺好きな3人は、愛満の肩に乗ったルルナに気付かぬまま。

歓声の声を上げながら、足早(あしばや)に駆け足で、愛満宅へと手洗いうがいをするため移動して行き。

そんな愛之助達3人を姿を見送った愛満は、肩に乗ったルルナと思わず顔を見合わせ、クスクスと笑ってしまう。


その後、本日の3時のオヤツ『苺のクリームサンドイッチ』と苺の果肉が入った『苺ラテ』と言う。

苺好きには堪らない。まさに苺尽くしの苺スペシャルなオヤツをテーブルの上に準備をすると


「ウヮ~~~美味しそう!愛満、もう食べていいの?」


「いちゅご!いちゅご!」


「う~~~~~~~~ん♪幸せでござる!

このテーブルの一帯だけ、拙者達の大好きな苺の香りに包まれておるのでござるよ♪それに美味しそうでござるね♪

あ~~~~~~ぁ、我慢できないでござるよ!愛満、もう食べて良いでござるか?」


「いちご~♪苺~♪イチゴ~♪」


苺大好きの4人が苺尽くしのオヤツを前に『苺、苺、苺』とコールして騒ぐなか。


苺好きの愛之助達いわく、口休めになるらしい。

洗っただけの生の苺が入った籠と練乳がセットになった。苺の口休めセットをテーブルの上に置いていた愛満がおかしそうにクスクス笑い。


「はい、はい。苺の事になると毎回騒がしくなるんだから、しょうがない苺小僧達だね。

それじゃあ、食べて大丈夫だよ。その変わり、お代わりも沢山作って有るから慌てず、ゆっくり良く噛んで食べるんだよ!良い?」


「愛満隊長!タリサ隊員、了解であります!」


よしみちゅたいちゅう(愛満隊長)、マヤラたいん(隊員)、わかちゃであります!」


「愛満隊長、ルルナ隊員も了解したであります!」


「愛満隊長。拙者、愛之助隊員も了解したでござる!」


はっきり言って、愛満の注意を4人がちゃんと理解したのか解らぬまま。変なテンションになった4人からの返事を聞きつつ。

愛之助達お楽しみの3時のオヤツの時間が始まり。


「な、何コレ!?スゴ~~~~~~く、美味し~いの♪

あのね、何かね………モグモグ………モグモグ……………パンがふあふあでね!それでいてしっとりもしててね!

……モグモグ…………モグモグ……………それでいて、そんな食パンに挟まれた苺とクリームと良く合ってて………モグモグ…………苺も食べ応えあって甘くてジューシーで、本当に最高なの~~♪」


「………モグモグ………モグ……う~ん♪おいちい♪いちご、いっぱいはいってて、マヤラちあわせ(幸せ)!」


「……モグモグ………パクパク…………ハァ~~~♪あんまり幸せ過ぎて、幸せのため息が出ちゃうよ♪

それにしてもこの『苺のクリームサンドイッチ』本当にスゴいね!

サンドイッチの中にギッシリ苺の実が入っててね。

その赤くて瑞々しい色合いの苺と一緒に、白い純白の生クリームと黄色の優しい色合いのカスタードクリームが食パンの間に仲良く並んでるの!

…………パクパク………モグモグ………ハァ~~~♪頬っぺたが落ちゃうほどの美味しさだよ♪」


「………モシャモシャ………モグモグ……………むふ~~~~~~~~♪本当に美味しいでござるね♪

しっとりフアフアの食パンの間に、甘さ控えめの軽い口当たりの生クリーム……モグモグ………更に濃厚な味わいでいながら優しい甘さのカスタードクリームという。

まさに2トップの2種類のクリーム達が食パンの間に勢揃い(せいぞろい)しており。

その中に華々しく、拙者達が大好きな大粒の苺がゴロゴロ挟まっておって……モシャモシャ……………モシャモシャ………

食パン独特の風味や優しい口当たり、美味しさ爆発の2種類のクリーム、瑞々しくジューシーな苺の美味しさが口の中で1つに合わさり。これはまさに何個でも食べられる美味しさでござるよ!

……パクパク……………モグモグ………う~~~ん♪まるで夢見心地のような気分でござるよ~!」


初めて食べる『苺のクリームサンドイッチ』の味の感想を愛満に伝え(喋り)たくても、なかなかサンドイッチを食べる手を自分では止められず。

それでいて必死で話そうとしていながらも、幸せそうに『苺のクリームサンドイッチ』を食べ続け。

何とか無事、愛之助達4人は『苺のクリームサンドイッチ』の感想を述べ。


行儀は悪いものの。そこまで喜んでくれる愛之助達の姿に感激した様子の愛満が


「みんな、本当にありがとうね。そんなに喜んでくれて嬉しいよ。

あのね。今日の『苺のクリームサンドイッチ』はね、愛之助達がお世話してくれている苺が美味しいから、生クリームだけでも十分美味しいと思ったんだけど

せっかくみんな初めて『苺のサンドイッチ』を食べるなら、今回は豪華にカスタードクリームも挟んじゃえと閃いて、2種類のクリームと苺をギッシリたっぷり挟んだんだ。

それに今日はルルナも遊びに来てくれてるから、…………実は、サンドイッチの中に大当たりが有ってね。

まだ誰も食べていないみたいなんだけど………。誰が大当たりのサンドイッチ食べるか楽しみだなぁ~♪」


ルルナが遊びに来てくれたお礼に、何やら沢山作られた『苺のクリームサンドイッチ』の中に当たりなるサンドイッチが有った事を意味有りげに話。

『苺のクリームサンドイッチ』に夢中のあまり、友達のルルナの存在に気付かなかった事を愛之助達が慌ててルルナへと謝り。


「あっ!ルルナ来てたでござるか!!気づかなかったでござるよ。ごめん!本当にゴメンでござるよ!」


「僕も気づかなかった。ごめんね、ルルナ。」


「ごめんちゃい。」


服を汚さないようにとハンカチで作られた簡易的なワンピースのような。ルルナの全体を被う前掛けを着て『苺クリームサンドイッチ』を食べていたルルナが、怒ってない事を表すようニコッと笑い。

笑顔で首を振ると愛之助達に『苺のクリームサンドイッチ』を進め。

今度は愛満が話した大当たりのサンドイッチを見つける為。『苺のクリームサンドイッチ』を慎重に食べ始め。


見事、マヤラが小さな(ミニ)苺のクリーム大福入りの『苺のクリームサンドイッチ』を食べ当てた。



◇◇◇◇◇



そうして、苺大好きの愛之助達4人が『苺のクリームサンドイッチ』を全て食べ終え。

パンパンに膨れたポンポコお腹と共に一休みしていると愛之助が、何やらルルナに話し掛け。


「それにしてもあの苺の食べっぷり。ルルナも相当の苺好きでござるね!」


「うん!僕ね、食べ物の中で苺が1番大好きなんだ。

いつも食べ始めると何個でも食べちゃって、良くママから怒られちゃうんだ。

それにね、苺の中でも愛之助が育てる苺が1番大好き!

他の所の苺も美味しいんだけどね。愛之助が育てる苺は大きくて、スゴく甘くてジューシーなんだもん!」


自身が大好きな愛之助作の苺を誉めてくれる。

そんなルルナの言葉に愛満宅に有る苺畑のオーナー兼手入れ担当者でもある愛之助が照れくさそうに笑い。


「そうでござるか、そうでござるか!拙者の苺が一番美味しいでござるか!うむうむ、……………ムフフフフ~♪

よし!それでは、そんな苺大好きなルルナの苺好きの熱い情熱を称え。

今日からルルナは我ら、苺忍者隊の一員でござるよ!

あっ!タリサとマヤラもルルナを苺忍者隊に加入させても良いでござるよね?」


「うん!大丈夫だよ♪」


「マヤラもだいちょうぶよ~♪」


苺忍者隊隊員でも有るタリサやマヤラに確認をとるなか、ルルナ本人への確認が無いまま。

愛之助は、声高々に自身が隊長を勤める『苺忍者隊』なる隊員としてルルナを加入させ事を決め。


「苺忍者隊?」


「そう!今、村で超絶に話題の苺忍者隊でござるよ!」


《嘘です!愛之助とタリサ、マヤラの3人の中だけで話題になってるだけです。※byたまに現れる天の声》


「あっ、ルルナは苺忍者隊の隊員に加入したでござるから、後で苺忍者隊の証、苺バッチと苺柄の忍者服を贈呈するでござるね。

忍者服可愛いんでござるよ。

苺畑で作業するから汚れないように特殊な魔法を施してあるでござるし。

生地も白ベースにチェック柄で、苺を持ったマイ◯ロさんが胸の所にワンポイントで刺繍されているでござるよ。」


何やら苺忍者隊の印や忍者服を贈呈する事を説明し始め。


「他にも一人一人、チェック柄の所を好きな色を撰べるでござるから

タリサが紅梅(こうばい)色(赤系)で

マヤラが蒲公英(タンポポ)色(黄色計画)

拙者が桜色(ピンク系)

黛藍が露草(つゆくさ)色(青系)

凱希丸さんが漆黒(しっこく)色(黒系)

を使用しているでござる。

それから白い百合(ゆり)色になるのでござるが、生地と同じ色になるでござるから生地の色を卯の花(うのはな)色(薄ベージュ色)に変え。

今日加入したケンタウロス族のタクが、百合色(白系)の忍者服になるでござる。」


現在すでに苺忍者隊、隊員達が使用している色を伝え。


「それで、今在庫で残ってる忍者服の色が萌木(もえぎ)色(黄緑系)、(ふじ)色(薄紫系)、蜜柑(みかん)色(オレンジ系)の3色になるでござるよ。

ルルナは萌木色と藤色、蜜柑色のどれが良いでござるか?

あっ!それに隊員の証バッチは苺柄の頭巾を被ったマ◯メロさんがポイントでござるよ♪

苺忍者隊の忍者服にしても朝倉学園の制服と同じよう。愛満にお願いして特殊な魔法を施してもらったでござるから、何があっても安心でござるよ!」


一日に2人も隊員が加入する事から、少々興奮気味の愛之助が苺忍者隊の事を長々と説明する中。


ルルナが今だ訳が解らない様子でキョトンとしていると、ルルナの隣で愛之助の話を聞いていたタリサやマヤラ達が


「やったね、ルルナ!僕達と同じ苺忍者隊の隊員だよ。

苺忍者隊の隊員になるとね、朝倉村の苺が全部食べ放題になるんだよ!

今食べれる苺畑は、まだ愛満の家の愛之助の苺畑と香夢楼兄ちゃん達の所の2ヵ所しか無いけどね。

もうすぐしたらレム兄ちゃんの所の苺畑と今日植えてきたタク家の苺畑が実ると思うから、全部で4種類の苺が1年中食べ放題になるんだよ!スゴいよねぇ~♪」


「いちご、おにゃかいっぱいたべれりゅんじゃよ♪ちあわちぇじゃよね~♪」


苺忍者隊の1番の特典になる。村に有る全ての苺畑の苺が無料で食べられる事を教え。

更には朝倉村内に新たな苺畑が2ヶ所増え事をルルナに伝えると


「えっ!あと2ヵ所も苺畑増えるの!?本当に!ヤッター楽しみ~♪

しかも苺が食べ放題なんて!僕、絶対苺忍者隊に加入する!

愛之助~!僕、忍者隊の忍者服の色は蜜柑色が良い。

あっ、それから僕もジイジやバアバ、パパ、ママに頼んで家の庭か学園の敷地に苺畑作れないか聞いてみるね!

そしたら5種類目の新しい苺が食べられるかも知れないんでしょう?」


大好きな苺が誰に怒られる事もなく、お腹いっぱい食べれる事を知り。ルルナは実に嬉しそうに苺忍者隊に加入する事を決め。

更には自身の自宅の庭等に苺畑を作る事を考え付き。その事を愛之助に伝え。


「さすが、ルルナ!頭良いでござるよ!

そうでござるね、学園の敷地が残っていたでござるよ!忘れていたでござる。ルルナ、ナイスでござる!

あっ、そうでござる!早速と言う訳ではないでござるが、今からルルナの家に植える新しい苺の苗を選ぶでござるか?

それから拙者もリーフ達に頼んでみるでござるから、きっと5種類目の苺畑ゲット出来るでごさるよ!」


ヒドく興奮して、嬉しそうに話。


愛之助率いる『苺忍者隊』なる者達は、何やら確実に朝倉村内に苺畑の面積や新しい苺の品種を増やしているらしく。

そんな苺忍者隊なる愛之助達の活動話を万次郎茶屋の作業をしながら愛満は片耳に聞き。

愛満達の何気無い1日は、のんびりと過ぎていくのであった。



◇◇◇◇◇



しかししかし!後日、この苺忍者隊が発端で、あんな大変な事が起きるとは、この時愛満は夢にも思っていなかったのであった。






《『苺のクリームサンドイッチ』と妖精族のルルナ》


・ルルナ=妖精族の男の子、朝倉村に来てから食べた苺の虜に

苺繋がりで仲良くなった愛之助、タリサ、マヤラ達3人の友達


・愛満=今回もせっせと愛之助達を甘やかし中


・愛之助=何やら苺好きの者達を集め『苺忍者隊』なる集団を結成した様子


・タリサ、マヤラ=苺大好きな兎族の兄弟


・タク=苺好きの者達ケンタウロス族の男の子、愛之助達3人の友達


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