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和菓子『お化け』と甘味倶楽部の御満悦な1日



寒さが日々深まる10月最後のその日。

今年もまた町主催のハロウィン祭りが開催されるなか。

愛満や山背の2人は、ハロウィン祭りに参加する参加者達のおもてなしに精を出していた。


一方、とある倶楽部のメンバー数人が万次郎茶屋ハロウィン限定1日限りの和菓子セットを求め。町で無料貸し出しされている仮装姿に各々変身して、いつもと違う仮装姿で万次郎茶屋へと訪れていて

とある倶楽部のメンバー達は、ハロウィンには付き物のトンガリ帽が可愛らしい魔女の姿や

愛満宅書庫から広まったとされる。町に住む女の子や女性達が死ぬまでには1度着てみたいと口々に話す。愛満の故郷の種類豊富なウェディングドレスを着て仮装するお姫様姿や

他にも巫女さん、お医者さん、ナース服、普段はなかなか着れない豪華絢爛な着物、お殿様ナドナドに身を包み。


ハロウィン限定の和菓子を含め。愛満お手製の秋限定和菓子も豪快に大量注文し。

甘味倶楽部メンバー御用達のテーブル席を占領して、美味しい和菓子に舌鼓うちながら思い思いに甘味話にお喋りに花を咲かせていた。



◇◇◇◇◇



「はぁ~~~♪このハロウィン限定和菓子の『ジャック饅頭』も美味しいわ。

このしっとりした口当たりのじょうよ生地と優しい甘さの南瓜餡の組み合わせが最高なのよね♪

それにこの南瓜の形をしていて、南瓜の表面に施された。何処と無く愛嬌のある顔がまた目を引くと言うか、…………モグモグ………モグモグ…………うんうん!やっぱり愛満の作る和菓子は、どの和菓子を食べても美味しいし、見た目も可愛らしいのよね!本当に最高だわ♪

それに、こぉ~~~何て言うか、まるで芸術品のような美しい見た目と共に。優しい甘さと上品な舌触りで、私の心をガッシと鷲掴みにして離さないのよねぇ~~~!」


全身真っ黒な魔女をモチーフにした服装に身を包んだ。甘味倶楽部部長のダークエルフ族のステリーが幸せそうにジャック・オー・ランタンをモチーフにした『ジャック饅頭』を頬を張り。

町に越してきてから全体的に体が丸くなってしまった事は、今まで大変な思いをした自分自身へのご褒美であり。また必然でもあり。

コレはしょうがない事だと心の中で自分自身を納得させながら幸せそうにタメ息を付きながら話す。


そんなステリーの話に、とある漫画で読んだ。女スケバンばりのロングだけのセーラー服姿に身を包んだ(本人希望)甘味倶楽部副部長になる栗鼠(りす)族のレプサが


「そうキュアそうキュア!愛満の作る和菓子は他には無くてキュア、上手く言えないキュアけど、なんだか格別な味わいなのキュアよねぇ~!

それにステリー、見てキュアよ!この和菓子で再現された『火の玉』のクオリティの高さと可愛いさを!

さっき愛満に聞いたキュアら、この和菓子『火の玉』はね。

愛満お手製の柿ジャムを加えた白こし餡キュアを、白玉粉や卵白を使用した『半雪平(はんせっぺい)』で包み込んでいてキュア。

更にそれを火の玉に見立てた。赤く色付けした羊羮で薄ーく、火の玉型に包み混んで形作っているそうなのキュアよ。

ハァ~~~!本当、何て言うかキュア。言い方が悪いかもしれないけどキュア。こんな一口で食べ終えちゃいそうな小さなお菓子に、私達が考えられない位の手間隙がかかっていとは、本当に頭が下がる思いキュアよね!」


レプサの故郷の方言にもなる『キュア』が飛び交いながら話し。そんなステリーとレプサの2人の話を聞いていた。同じテーブル席に座る甘味倶楽部のメンバーの1人。

油屋を営む次郎の兄嫁、石鹸工場で働く猿族の結花理(ゆかり)


「解る解る!家じゃあ愛満が作る和菓子は家族みんなでファンだもの。

今日だって友達とハロウィン祭りに参加するからって、お母さん万次郎茶屋のハロウィン限定の和菓子セットお土産にヨロシク、って言うのよ!

もう、誰に似たのかちゃっかりしてるんだから!」


自身の家族の話を困った風に装い話ながらも心の中ではそんな事無く。面白おかしそうに笑って話して


「それにハロウィン限定の和菓子と言えば、私はこの和菓子『お化け』が美味しかったわ!

甥っ子のナオ(菜緒弥)君から教わって以来。この村名産のバナナが大好きになったんだけど、そのバナナとクリームが包み込まれた餡子玉にモチモチ食感の求肥が被さってあってね。

見た目が家のチビに読んであげた絵本の『お化け』に似ていて、可愛らしい顔も描いてあって、味も見た目も文句なしのバッチリなのよ!」


自身の好物でもあるバナナを使用した。ハロウィン限定和菓子『お化け』が美味しくてオススメな事を言い。


結花理と同じく、ステリー達と同じ席に座っている。

アルフ家次男、風呂屋松乃の料理場総料理長ユグトのパートナーで、人族とエルフ族を両親に持つ元冒険者のシャリテも


「へぇ~!今回は皆オススメ和菓子が被らなかったんだ、珍しい。

あっ!ちなみに自分はカステラを使用したハロウィン和菓子『ぬりかべ』が美味しかったよ。

ほら、家の()がお義父さんに『カステラ』を進められて以来、愛満お手製の『カステラ』が大好きになったと前に話したじゃん。

で、元職業柄甘い物よりどちらかと言うと酒の方に接する機会が多かった自分も、いつしかそんな夫につられて、愛満お手製の『カステラ』が大好きになっていってさ。

だからこの親しみ深かったと言うか、ラム酒に漬け込まれたレーズンや胡桃が贅沢にもゴロゴロ入ったカステラを

黒ごまペーストや黒すり胡麻が混ぜ合わされたホワイトチョコレートでコーティングされた。大人な風味の和菓子『ぬりかべ』は、まさに自分好みの最高な組み合わせな味わいだった訳よ♪」


各々が自身イチオシのハロウィン限定和菓子の話に盛り上がっいると、秋限定和菓子『焼き芋』を食べていたアルフ家6男、野菜農家レム家三女のカルハが


「はぁ~~~、…………けど、この味も見た目も最高な1日限定のハロウィン和菓子も含め。秋限定の和菓子ちゃん達が今日までしか食べられないなんて……………本当にショックだよねぇ~~~!

毎回毎回、季節折々の限定和菓子が販売が終わるたびに、私の心は大雨ですよ………。」


カルハがハロウィン限定和菓子を含め。秋限定になる和菓子達が今日までしか食べられない事にショックを受けてションボリしていた所。


短時間の間に『ジャック饅頭』5個を食べ終え(制覇し)

お次は3種類の練り切り餡を合わせ『ぼかし』の技法を使用して作られた。2本のしっぽが生えた可愛らしい見た目のハロウィン和菓子『猫又(ねこまた)』に舌鼓をうっていたステリーが不思議そうに首をかしげ。


「えっ?何言ってるの、カルハ。この秋限定の和菓子ちゃん達は、確か後何日かは味わえるはずよ。

だって冬限定の和菓子の発売日は、11月7日の立冬からと茶屋内にある『お知らせ(ボード)』に書いてあったもの。

ほら、あそこにお知らせの紙が貼ってあるわよ。

だからね。立冬前日までの11月6日までは、秋限定の和菓子ちゃん達が販売されてるはずよ。」


ステリーが話し。


ついうっかり新作和菓子発売日などをお知らせする板事。万次郎茶屋『お知らせ板』を見落としていたカルハは、驚きと共にホッとした表情を浮かべ。

自身大好きな『さつま芋』が使用された。カステラ饅頭生地と芋餡を使用した。計9個目の秋限定の和菓子『焼き芋』を美味しそうに食べ進め。


ハロウィン祭りから帰って来た。戦利品を両腕パンパンに抱えた愛之助達を含め。甘味倶楽部のメンバー達は、心行くまで愛満お手製の和菓子達を味わい尽くすのであった。





【和菓子『お化け』と甘味倶楽部の御満悦な1日】の登場人物


・ステリー

ダークエルフ、甘味倶楽部・部長


昔はソコまで食べる事に興味がなかったのだが(甘味を含め)食糧難の影響で1日1食や食べられない事などが多々あったりして

朝倉町に引っ越して来て以来、食糧難でガリガリだった体が丸くなってしまってきているのだが、ソコは今で苦労してきた自分へのご褒美だと誤魔化しているご様子

……………なのだが、美味しい物(甘味)を食べる為、毎日のジョギングを頑張っています


・レプサ

栗鼠族、甘味倶楽部・副部長

地元の方言『キュア』が口癖で、一部の異性の間で可愛いと人気を博しているご様子


結花理(ゆかり)

猿族、甘味倶楽部・メンバー

油屋を営む次郎の兄嫁、家族で営む石鹸工場で働く

甥っ子の菜緒弥(なおや)に教わって以来、朝倉町名産のバナナが大好物に


・シャリテ

人族とエルフ族のダブル、元冒険者、甘味倶楽部・メンバー

アルフ家次男、風呂屋松乃の調理場総料理長ユグトのパートナー


ユグトが父親のアルフから貰った『カステラ』にハマッて以来、シャリテもつられて『カステラ』好きに


元冒険者の為、お酒に関わる機会が多く

本人的には嗜む程度らしいのだが、結構なザルで酒豪なお方


・カルハ

兎族、甘味倶楽部・メンバー

アルフ家6男、野菜農家レム家三女

朝倉町に来て以来、『さつま芋』が大好物なご様子

本人も認める、結構おちょこちょいな性格


・愛満、山背

今回、町主催のハロウィン祭り参加者達へのおもてなし(接客)を頑張っているご様子


・愛之助、タリサ、マヤラ、光貴

今回、両腕パンパンの戦利品を聞いて分かるように、町主催のハロウィン祭りを大いに楽しんでいたご様子



☆ちなみにココだけの話

ステリーが部長を勤める甘味倶楽部には、隠れ会長が居て、その人が誰かと言うと

朝倉町一番の甘味王!ドワーフ族の凱希丸氏になる!




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