『豆腐ムースのロールケーキ』と針供養と裁縫倶楽部
「今までたくさんの素敵な刺繍を作られせてくれてありがとうね。これからはゆっくり休んでちょうだい。」
「私の大事な仕事の仲間の針さん達、今まで本当にご苦労様。
いろいろ迷惑かけちゃったけど、あなた達と一緒に仕事が出来て楽しかったわ。ゆっくり休んでね。」
「針さん、今までありがとうございました。
私 ぶきっちょだから、まだまだ上手に縫い物出来ないけど。これからもっと!もっと!練習して頑張るから見守っていて下さい。」
自身が使用していた針を豆腐に刺しながら、各々が愛着ある縫い針達に感謝やお別れの言葉をのべていく。
そんななか何やら不思議そうな顔で、夫婦で『針供養』に参加しているジーンが愛満の隣の席へ移動して来て
「愛満、愛満。」
「あっ、ジーンさん、おはようございます。ジーンさんも参加されていたんですね。どうかしましたか?」
「いや、どうしたってほどの事じゃないんだけどよぉ。
今日は仕事が休みだからゆっくり寝てようとおってたんだよぉ。
そしたら朝早くから母ちゃんに起こされてよぉ。
外行きの上等な服を着せられ、髪をセットされたり。さんざんいじくられてよぉ。
問答無用でココに連れてこられたって訳なんだよぉ。
だから今行われてる『針供養』の意味が何なのかまったく解らねえだよ。愛満、『針供養』の意味知ってるか?
母ちゃんに聞こうにも裁縫倶楽部の婆さん達と話してて、気軽に聞ける状態じゃないんだぜ。」
「えっ、それは何と言うか……朝早くからご苦労様です。ご迷惑かけてすいません。」
愛満は苦笑いしながら、お疲れ気味のジーンに労いの言葉をかけ。
他の人達の迷惑にならないように小声で『針供養』の簡単な説明をする。
「『針供養』とはですね。簡単に説明すると折れたりさびたりした針を蒟蒻や豆腐などの柔らかい物に刺して休ませ。今ご苦労様でしたと供養をするんです。
そしてそれと同時に針への感謝の気持ちと裁縫の上達をお祈りする行事になるんですよ。」
「へぇ~、そんな行事があったのか!知らなかったぜ。」
「そうですよね。そもそも僕の故郷では、針を使う仕事は昔は女の人の大切な仕事と考えられていたんです。
そんな中で生まれたのが、この『針供養』になり。
大切な仕事を手助けしてくれる針を折れたり、さびたからと簡単に捨てるんじゃなく。
ご苦労様と大切に供養しょうと考えられた行事なんです。」
「はぁ~、家の母ちゃんも裁縫が好きだから裁縫道具をそりゃあ大切にするが、針一本にそこまで思いやるとは愛満の住んでた故郷はスゲーな!」
ジーンが愛満が説明してくれた話に感心していると、隣で話を聞いてた愛之助が我慢できない様子で
「それだけでは無いのでござるよ!
愛満の故郷では子供達も男女関係無く。ある程度の年になると授業の一つとして裁縫の基本の縫い方などを練習するのでござるよ。
それを『運針』と言うのでござるが、単純な作業を繰り返し、根気よく続ける事が必要な『縫い物』は心の強さや集中力、繊細さを育てる事に一役担ってるのでござるよ。」
何やら誇らしげに話し。更に続けて
「そのため我が朝倉町の朝倉学園でも4月の新学期から、この『運針』の授業を取り入れる事が決まったでござるよ!」
「へぇ~授業にか!それは良い考えだなぁ!
家の下の坊主は今一つ集中力に欠けるから、その『運針』とやらを学べば少しは大人しくなるはずだな!」
「えっ!それ本当なの愛之助!?」
ジーンは感心し、愛満は初耳の情報に驚く。
「そうでござるよ。この前愛満が右里殿と折れてしまった縫い針の始末から『針供養』の話や『運針』の話などをしていたでござろう。」
「う、うん。」
「で、その話をたまたま近くの席で聞いていたリーフ殿達が、専門学では裁縫を学べるでござるが、幼い頃より『運針』で集中力などを学べる事は素晴らしいと絶賛し。
是非小等部の高学年や中等部の生徒達の授業へと取り入れたいと嬉しそうに話し合っていたでござるよ。
それでその後愛満にも確認を得ていたでござるが、覚えていないのでござるか?」
「………うん。右里さんと話していたのは微かに覚えているけど、なんでだろう?その後の事は全然覚えてないや……………。」
愛満がリーフ達との話を覚えていなかった事に密かにショックを受けているなか。
何やらを思い出した様子の愛之助が
「あっ、そうだったでござる!
あの時ナタリー殿達 裁縫倶楽部のご婦人達も、倶楽部終わりに茶屋へとお茶をしに来てくれていたでござるよ。
それでお化粧室帰りのナタリー殿が、たまたま愛満と右里殿の『針供養』の話を耳にして、席に戻ると他のご婦人方のお姉さま方にお伝えし。
愛満や右里殿を自分達の席へとご案内して(拉致)、ノリノリで今日の日の針供養を行う日程を決め始めたでござるもんね!」
満面の笑みの愛之助が、あの日の愛満の記憶から消え去った出来事を教えてくれ。
何やら思い出した様子の愛満の顔が急に青ざめていき。ボンヤリとした様子で遠くを眺め出し。
「あぁ、あの日のあの時か……………。」
「よ、愛満や!大丈夫か!?
………な、何か家の母ちゃん達が苦労かけたみたいだな……。スマン!
気を確かに持つんだ愛満!負けるんじゃない!」
裁縫倶楽部・部長ナタリーの夫ジーンが何かを察したように愛満に労いの言葉をかけ、強く!強く励ます。
そうして参加者達の順番も終わり。
一番最後の愛之助と愛満が自身愛用の縫い針を豆腐に刺しながら感謝やお礼の言葉をのべ。
改めて参加者みんなで声を合わせ。今まで頑張ってくれた針達にお礼の言葉をのべる。
「針殿達よ、今までありがとうでござった。感謝するでござるよ。ゆっくり休んで下され。」
「針さん達、今まで頑張ってくれてありがとうございました。ゆっくり休んで下さいね。
それでは皆さん、声を合わせて」
「「「ありがとうございました。」」」
その日朝倉神社に、愛満や愛之助、朝倉町で衣服店を営む者達や縫い物や刺繍などが大好きな裁縫倶楽部のご婦人達が集まり。
各々が長年使用していて折れてしまった針や、さびてしまった針を豆腐に刺し。
長年愛用させてもらった感謝の言葉をのべながら『針供養』をしていたのであった。
◇◇◇
「それでは皆さん、針供養お疲れ様でした。
こちらの豆腐に刺し。針供養して頂いた針達は今日1日こちらでお預かりさせて頂き。
後日、新たな縫い針として作り直して頂きますので、楽しみにお待ち下さい。」
針供養が終了した事を愛満が進行していきながら参加者達に声をかけ。
「それではこの後、万次郎茶屋の方にてお茶菓子を用意していますので、お時間に余裕がある方は万次郎茶屋の方へお寄り下さい。」
茶屋の方にお茶菓子を用意してる事を説明し。神社での『針供養』が滞りなく終了する。
◇◇◇◇◇
「はい、お待たせしました。
こちらが今日のお茶会のセットメニューになる。
ホットの『抹茶ミルク』と、お茶菓子の『豆腐ムースのロールケーキ』になります。
針供養に豆腐を使用したので、豆腐繋がりで、ちょっといつもとテーストを変えて、和と洋が合わさったロールケーキにしてみたんです。
それにロールケーキの生地にも、中に巻き込まれムースにも豆腐を使用しているので、普通のロールケーキよりヘルシーで軽い口当たりになり。皆さんのお口に合うと思うんですが、良かったら召し上がって下さい。」
愛満は今日のために今朝早くから用意した。
生地にも中のムースにも豆腐を使用した『豆腐ムースのロールケーキ』の簡単な説明しながら参加者達に飲み物と共にお茶菓子を振る舞うと
「えっ!?豆腐のロールケーキなの!?…………普通のロールケーキにしか見えないわ。ねぇ、奥さん」
「本当よね。」
「本当本当!それにケーキなのにヘルシーだなんて……………スゴい!」
「えっ!?ヘルシーなケーキなの!?」
異世界ながら何処に居ても体重が増える事は女性なら気になるもので、愛之助経由で『カロリーが高い=太る』や
本関係で『甘い物(ケーキ・洋菓子・和菓子等々)=太る(食べ過ぎると)』と認識している裁縫倶楽部のご婦人達が、ヘルシー食材の豆腐を使っている事や、ヘルシーなケーキと説明を聞き驚き。
ついつい『スゴい!スゴい!』とお喋りしつつも、いつの間にか話の話題が変わり。お喋りに花を咲かせるなか。
数少ない男性陣のジーンは、そんな事などお構いなしに『豆腐のロールケーキ』を食べ始め。
「おっ、旨いなコレ。豆腐を使っていると聞いたから豆腐臭いのかと思ったが、そんな事なくフアフアの生地とサッパリした風味の豆腐ムースが生地と良く合ってぜ!
うんうん!旨い旨い!…………愛満スマンが、この豆腐のロールケーキとやら、お代わり貰えるか?」
ジーンいわく『豆腐のロールケーキ』こと『豆腐ムースのロールケーキ』の感想をのべ。
豪快に3口から4口で食べ終え。ロールケーキのお代わりを愛満に頼む中。
ジーンのお代わりの声でロールケーキの事を思い出し。他の者達も自身の目の前に置かれた『豆腐ムースのロールケーキ』を食べ始め。
「うわっ!本当に旨いな。俺、甘いもん そんなに得意じゃないけど、このケーキなら一切くらいならペロリと食えるぜ。」
「あら!本当に美味しいわ。
それに中のクリームが豆腐のムースと聞いたから物足りないかと思ったけど、普通のロールケーキに巻かれた生クリームと違って、食べごたえあって満足感があるわ。」
「モグモグ……………モグモグ……………うんうん!美味しい♪
このきつね色に焼かれた美味しそうな生地の色がまた最高で、見ているうちに知らず知らずのうちに何だか食欲がわいてくるわ!
愛満~!私も『豆腐ムースのロールケーキ』お代わり頂戴~♪」
「あっ!なら私もお代わり頂いちゃおうかしら」
皆が『豆腐ムースのロールケーキ』を美味しそうに食べ。口々に感想やお代わりを頼む。
そんななか裁縫倶楽部メンバーのハンナが
「私、自慢じゃないけど、少しの間王都の貴族のお屋敷でメイドとして働いていた事があるのよ。」
「えっ!ハンナ、貴族のお屋敷で働いてたの!?スゴいじゃない!」
「いえいえ、働いてたと言っても本当に少しの間なのよ。
それでね。その働いていた時、その屋敷のお嬢様がダイエットするとかで太らないお菓子を料理長達に作らせていたんだけど。
たまにそのおこぼれと言うか、切れ端なんかが貰える時があってね。
本当に運良くと言うか、タイミングが良い時なんかは食べさせて貰った事が何度かあったんだけど……………お嬢様の希望の為に甘さ控えめと言うか、太らないようにと言うか、そんなに甘味も感じられず。
ほっきり言ってパサパサしてたり、モソモソしてたり。口の中の水分全部持ってかれたり。
また食べたいって言うほど美味しくなかったのよ。」
「えっ!?甘味も感じられず、パサパサにモソモソのお菓子なんて、…………それハッキリ言って軽い拷問だわ。……………私だったら泣いちゃう。」
同じ裁縫倶楽部メンバーで、蜂蜜や甘い物好きで知られる小熊族のジュリアが、自身が食べる様を想像したのか泣きそうな顔で呟く。
「そうよね!私も王都なら村で食べられないような美味しい物が食べれるかと少し期待してたのに、本当にショックで!ショックで!
それでどうしても我慢できなくて、仲良くなったメイド仲間に聞てみたのよ!
そしたら王都のお菓子は太りにくいお菓子だと、ほのかな甘さとパサパサモソモソの食感が当たり前て言われて
更には普通のお菓子になると甘さが全面に押し出されたような。カラフルな見た目や甘味重視のお菓子になると教えてもらってね。」
「えっ!そうなの!?それじゃあ、私達が前の村で食べてた木の実や森で採れる果物を使った焼き菓子の方が、まだ全然マシじゃない!」
「そうなのよ!だから私、愛満がヘルシーケーキて言った時、あの時食べた味気ないお菓子の味や食感を思い出しちゃって、かなり心配だったの!
だけど食べてみたらそんな事なくて、しっとりした生地に、サッパリした口当たりのムースが美味しくてね!
本当にビックリしちゃった!」
「そうよね!愛満の作る和菓子やお菓子って、本当に美味しすぎるわよね!」
「うんうん!気がついたら、あと一個、あと一個と一箱全部ペロリと箱詰め和菓子やお饅頭食べきってたりして………。」
「解る解る!それで毎回ついつい食べすぎちゃって、1人反省して項垂れるのよね。」
「そうそう!けどそれでも甘い物や美味しい物を食べるのは止められないのよねぇ~!」
「うんうん!ダメだダメだと解っていても、ついつい甘味類に手が伸びちゃうのよね!」
ハンナとジュリアがお喋りに花を咲かせていると、話を聞いていた裁縫倶楽部のサクサも話に加わり。
「ハンナ、ジュリア、安心しなさい。そうなるのは、あなた達だけじゃないわよ。私もよ!
それに知ってた。リメル君所のプリン屋さん、一昨日から新作プリン三種類販売し始めたのよ!」
「えっ!リメル君所、新作プリン発売し始めたの!?」
「ほ、本当に!?全然知らなかった!教えてくれてありがとう、サクサ。
私もだけど、夫も子供達もリメル君所のプリン大好きだから、忘れないうちに買って帰らなくちゃ!」
裁縫倶楽部の面々の話はコロコロ変わりながらお喋りに花を咲かせ。大いに盛り上がる中。
ハンナ達の話を聞き。何やら考え込んだ様子の裁縫倶楽部のメンバー、メグがカウンター席奥で作業中の愛満の元へやって来て
「ねぇ、愛満。このロールケーキ、私でも作れるかしら?
実はね。家の上の娘が夏に水着を着だす前までには少しは痩せて見られる水着姿になりたいと、今ダイエット頑張っているのよ。
けど下の子は、まだ5才じゃない。
甘い物やお菓子が大好きだから、お姉ちゃんの前で食べちゃダメとは言えないし。
かと言って、上の娘の女心も解るし。何か手助けできないと最近悩んでいたのよ。」
裁縫倶楽部メンバーへのお茶のお代わりを煎れていた愛満にこっそり問いかけ。
「いえいえ、そんなに難しくないんですよ。
今回は本当に簡単に朱冴のお店で販売しているホットケーキミックスを使ってですね。
生地に絹ごし豆腐とホットケーキミックス、牛乳をなめらかになるまで混ぜ合わせオーブンで焼き。
あっ!オーブンが無い場合や、もっとお手軽に生地を焼きたい時は、全然フライパンでも焼けますし。
どっちかって言うと家庭用なんかの場合は、逆にフライパンの方が楽かもしれないんです。
それからロールケーキ生地の中に巻いてある『ムース』にしてもマシュマロと大さじ2の水、裏ごしした絹ごし豆腐、レモン汁で簡単に作れますし。
完成したムースを冷蔵庫で30分程度冷やしたら、粗熱のとれた豆腐生地に豆腐ムースを塗り。
後はクルクルと巻いて、ラップをして冷蔵庫で一時間以上冷やしたら出来上がりなんです。
あっ、けど家庭用ならわざわざ巻いてロールケーキにしなくてもいいですし。サンドイッチみたいに豆腐ムースを生地で挟んで冷やしても簡単で大丈夫ですよ。」
簡単ではあるが今日のお茶菓子の『豆腐ムースとロールケーキ』の作り方をメグに説明し。何やら思い付いたとばかりに
「それから、良かったらメグさんが帰る時に他の皆さんに内緒でコソッと『豆腐ムースのロールケーキ』の余りとレシピ
他にホットケーキミックスを使った。簡単に作れてカロリーオフになる。ヘルシーなお菓子のレシピを書いてお渡ししますね。」
年頃の娘さんの事を気遣いつつ。愛満が他の人達に聞こえないようにコッソリと小声で話すと
「あら、本当に!良いの!?………いや、でも愛満に悪いわよ。」
「いえいえ!パパッとレシピを書くだけですし。遠慮しなくても大丈夫ですよ。」
「本当に?大変じゃない?……………本当に良いの?…………ありがとうね、愛満。本当に助かるわ。」
メグは愛満に悪いからと遠慮しつつも最後は大喜びし。嬉しそうに感謝の言葉を述べる。
「いえいえ!困った時はお互い様ですよ。
それに僕も昔、姉のダイエットに付き合ってカロリーオフのお菓子をいろいろ作った経験があるので、その経験が少しでもメグさんや娘さん達の手助けになれば本望ですよ。」
「そお………本当にありがとう、愛満。
けど、なんだか不思議ねぇ。愛満の話を聞いてたら、何だか頑張れば私でも豆腐を使ったロールケーキ作れそうな気がしてきたわ。
それに生地に使う粉類がホットケーキミックスて言うところが、また素敵なのよねぇ。
ほら!私おちょこちょいでしょう。だから下手にアレもコレと材料買っても忘れちゃって。結局その一回しか使わなかったて事がたまにあるのよ。」
照れくさそうに微笑み。ここ最近の悩み事の糸口が見えホッとした様子のメグは、愛満が煎れ終わったお代わりの飲み物が乗ったオボンを1つ持ち。
別のオボンを持った愛満と共に、お喋りに花を咲かせる裁縫倶楽部のメンバーの元へと戻って行く。
◇◇◇◇◇
そうして帰り際に気をきかせた愛満の配慮から、愛満作の手書きの『豆腐ムースのロールケーキ』の作り方を書いたレシピメモや、余った『豆腐ムースのロールケーキ』を手土産にと裁縫倶楽部のメンバーに持ち帰ってもらい。
メグの紙袋には、ホットケーキミックスを使ったカロリーオフレシピを忍ばせ。
裁縫倶楽部メンバーが上機嫌に家路へと帰って行くなか。
本日開催された『針供養』を含め。針供養後のお茶会も何のトラブルもなく。皆の笑顔が溢れるなか滞りなく無事終わるのであった。
【『豆腐ムースとロールケーキ』と針供養と裁縫倶楽部 の登場人物】
・ジーン
ナタリーの夫
仕事が休みでゴロゴロしていた所、問答無用で妻にオシャレさせられ。意味が解らないまま『針供養』の会場へと連れ出される。
甘い物好き
・ナタリー
ジーンの妻、裁縫倶楽部 部長
部長と言う立場状、倶楽部主催の『針供養』へと仕事が休みの夫を駆り出す。
・ハンナ
裁縫倶楽部メンバー、夫子有り
元王都の貴族の屋敷に短期間ではあるのだがメイドとして勤めた経験有り
・ジュリア
小熊族の女性、裁縫倶楽部メンバー、夫子有り
蜂蜜、甘い物大好き
・サクサ
裁縫倶楽部メンバー、夫子有り
・メグ
裁縫倶楽部メンバー、夫子有り
夏間近にして難しい年頃の上の娘のダイエット事情や、お菓子好きの下の子との間で板挟みになり(姉弟ケンカ等々)
更年期もプラスして最近イライラが止まず、気苦労している様子
・愛満
今日も町のためにと茶屋も含め、日々頑張っているご様子
・愛之助
大好きな兄者の為。裁縫倶楽部主催の『針供養』の準備を頑張ったり。
『針供養』後、朝倉神社の神主 香夢楼達と豆腐に刺された沢山の縫い針達をドワーフ族の凱希丸へと新たな縫い針として作り直してもらう為。打ち合わせ(明日の段取り等)を頑張る
・光希、タリサ、マヤラ
愛満達の邪魔にならないようにと愛満宅ダイニングで遊んでいたご様子
・山背
光希、タリサ、マヤラの子守り番として、ヘトヘトになるまで頑張ったご様子




