田舎者、大都会、東京に行く
事始め、ヤクザの世界では、1年の締めくくりを指す、12月13日に、行なうのが一般的で、盛岡組でも行われ、スポンサーの社長や芸能人、スポーツタレントなどが顔を見せる。有名人も結構くる
ヤクザにとっては、組織の勢いの証明で、芸能人には芸能会での庇護や謝礼金が目的である。
事始めも無事済んで、いよいよ
事務所建設に向けて動き出した
南で事務所を建てると成ると、20億はかかる、近隣住民への金が掛かるからだ
3次団体の組で事務所を建ててるのは、珍しい、盛岡組で副長の盛岡会と若頭の盛心会の2団体で、山賀組でも数が少ない、組織力の証明に成る。
問題は資金の調達だ、シノギで月に1億5000万の収入が有るとは言え、田乃倉から出して貰うわけには行かない、頭の器量が問われる
まして、ローンなど恥ずかしく出来ない、第一銀行はヤクザに貸してはくれない。
自前でそろえるしかない。株で勝負する事にした。
この時代小泉政権が出来、株価は低迷して、8000円台で維持してた。
中島は秋田の佐竹高校出身で佐竹高校は北海道、東北地方で東大進学率でトップほこり
毎年、40人〜50人の東大合格者をだしていた、中島はトップ3を3年間維持した、頭脳の持ち主で
東大進学を教師から勧められていた、本人もその気に成っていた。姉も学費を出し手くれると
言ってるから安心て、勉強と少しでも学費の足しにと、寿司屋でアルバイトに励んでいた。
センター試験を通り、東大入試試験に合格して、入学金を収める段階で姉から、夫が詐欺に有って入学金が払え無いと言って来た。
目が真っ暗に、頭が真っ白になった。物理学者に成る夢が消えた瞬間である、助成金の申請はとっくに切れてる、落ち込んだ
1週間、部屋に綴じ込んで何もする気成らなかった。
1週間後、高校出る為に秋田に来たんだ、大学進学は高望みだ高校を出してくれただけでも、感謝しなければいけないんだ。
気持ちを切り替え、姉と義兄に卒業したら。東京に出て、
仕事を探すと、礼を行ってアルバイトの寿司屋に暫く振りに顔をだした。
すると、佐竹高校出身のお客が偶然の産物来ていて、親方が事情を客に話すと、
「じゃ、うちの会社に入らないか」
と、話し出した、会社の人事部の人で、不幸が有って、帰郷してるとの事だ。
話しを聞くと松東電気に就職させてくれるから、入社試験を受けに東京に来いとの事、
親方に礼を述べて、学校に話し推薦履歴を書いて貰い、東京に行く事にした。