ExtraNo.0 優しさ
はじめましての方ははじめまして
そうじゃない方はいませんね?
ごきげんよう、曲教魔竜です
え?なに?本当はそんな名前じゃないだろうって?
ネット活動名は別にあるだろうって?
ここでは曲教魔竜です。
この手のものは録に長続きしない私めがついに手を出してしまいましたよオリジナル小説
もうはや後悔と黒歴史への一本道が見え隠れしておりまする。
ですがしかしやってみたいと思ってやっていることですのでなんとか継続していきたいと思う所存です。
で、お分かりの通り初心者です。
なんともまぁお見苦しい物を作ってしまうことでしょうよ
それでも見ていただける心が限りなく広くさらに気が果てしなく長いお方はどうかお付き合いくださいませ
あと、あらかじめ盛大なネタバレをここに一つ置いておきたいと思います。
ご覚悟よろしくって?
私はハッピーエンド主義者です
ですので、どんだけぶっ飛んで暗い過去を持ってたり辛い事件が起こっても大丈夫
ご都合主義で何とかします
そして注意書きをばいくつか
作者は基本的に自分の好みのタイプの子しかヒロインとして出しません!
それとできる限りハーレムは回避していきたい所存です。
だってもうみなさん過食気味じゃない?
どんだけ主人公好かれるんだよ、と
ですので攻略可能ヒロインは二人くらいに抑えて
後の女の子は例えそういうふうに解釈できる身振りをしても決して主人公には恋しません
例え男女比が1:10になったとしてもこの姿勢で行きたいです
それではみなさん。
どうぞ心ゆくまでお楽しみ下さいませ
「あの子は昔から、優しい子でね」
夏の某日。
外では騒々しくもセミが鳴いている。
強い日差しを受けてその色合いを主張する木々の葉と静かな影が穏やかな風に揺れて、風鈴を鳴らし心地よい涼しさを演出している。
「誰かの為にならって真っ直ぐで疑うことの知らない子だったわ」
大きな和風建築の建物の某客間で女性が二人、向かい合って座っている。
「いいえ、今もそうだわ。だけど、だからこそ不安で心配にもなるの」
一人はゆったりとした女性。もう片方の女性、少女には無い母親としての風貌と気品を持っていた。
「無茶してないかって。あの子は誰かの為にいっつも無茶してばかりだったんですもの」
実の我が子を愛おしむように語るその目には確かな優しさの色が込められていた。
「自分の犠牲を最大限にして、それでいて得た誰かの笑顔に心から良かったなんて言う子でね。もっとワガママになっても良かったのに」
それでいてその目は少しの寂しさも滲ませていた。そしてその複雑な表情は確かに、一人の子の幸せを願う母親のものだった。
「あの子は誰かに甘えるなんてことはまずしないわ。だからどうか、甘やかし上げて欲しいの」
そう言うと二人共クスリと笑う。
「こんな事誰かに頼むようなことじゃないのだけれど。どうかあの子の事、よろしくね」
それを聞いて少女は笑みをそのままに確かに頷いて
「はい」
と一言を返すのだった。