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お支払いは異世界で  作者: 恵
18/46

第十八話 闘技大会・二回戦 前編

大会編第2話です

「さぁ、いよいよ第二回戦が始まります! みなさん、準備はいいですか!」


 おーーっと観客席から返事が返ってくる。


「それではAブロック第一試合! エーシャ選手VSベエル選手です!」


 エーシャとベエルが闘技場に入場する。


「エーシャ! 頑張れ!」

「エーシャならきっと勝てるわよ!」

「お前の実力見してやれ!」

「エーシャさん!」


 応援してくれる四人に向かってエーシャは笑顔で手を振る。


「対戦相手の私を目の前にずいぶんと余裕なのね」

「そんなことないよ。……でも、ここまで応援を貰って勝てないとかっこ悪いと思うんだ」


 エーシャとベエルはお互いににらみ合い、エーシャは二本の短刀を構え、ベエルはランスと盾を構えた。


「それでは! 試合開始」


 先手はエーシャ。

 右手の短刀でベエルに斬りかかる。


「ふんっ!」


 ベエルは左手の盾でそれを防ぐ。

 ガキンッと音がなり、火花が飛ぶ。

 そのまま盾で短刀を振り払い、少し仰け反ったエーシャをランスで突く。

 しかし、エーシャは仰け反った状態でバク宙し、これを回避した。


「身軽ね」

「双剣を使うためには基本的なことだよ。おばさん」


 ベエルの中の何がプツンと切れる音がした。


「容赦しないわよ!」


 ベエルはエーシャに近づき、攻撃の体勢に入る。


「五月雨!」


 素早い動きで無数に突く。

 身軽のエーシャでも、全ての突きをかわしきれず、幾つかくらってしまった。


「イテッ!」


 体の数カ所から微かに血が流れる。


「さっきまでの余裕な表情が消えてるわよ!」


 再び近づきエーシャに一突きする。

 しかし、エーシャはそれを避け、その隙にベエルとの間合いを詰めた。


「ここまで近づけばランスで突くことは出来ない……と、思ってる?」


 ランスを横に振り、エーシャの左の横腹めがけて殴る。


「かはっ!……」


 エーシャは反応が遅れたため攻撃を許してしまい、横腹を強打された。しかし、エーシャはただではくらわない。


「はぁ、はぁ、捕まえたよ。これでおばさんは攻撃出来ない」


 左腕でランスをがっちり掴み、ランスを動かす自由を奪った。


「だからおばさんじゃないわ! まぁ、倒れずにランスを受け止めたことを褒めてあげる。でも……」


 ベエルは自らを守るためにあるはずの盾を勢いよく前に出し、エーシャを強打した。


「がっ!」


 軽く吹っ飛ばされたエーシャは片手をつき自分の体を跳ね上げ、膝をつきながらも着地をする。


「まさか、盾で攻撃するなんて」

「盾で攻撃しちゃいけないルールはないでしょ?」


 平然と話すエーシャだがここまでベエルには攻撃を当てられず、一方的に攻撃くらっている。そのためエーシャの体は少しづつ悲鳴を上げ始めていた。


(まずい……なんとかして魔法を当てないと)

「考えてる暇なんてないわよ!」


 ベエルは魔力をランスに溜める。ランスは次第にビリビリと音を発しながら電気を帯びていく。


「スクリューボルト!」


 ランスを一突きすると、電気の塊が回転しながらエーシャに向かって飛ぶ。


(避け――)


 エーシャは避けようとするが想像を超える速さで向かってくる電気の塊を避けることは出来なかった。


「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 電気はエーシャの体を走り、帯電した。

 数秒後、電気から解放されるエーシャだが、体力はほとんど奪われ、両手両膝をつき、荒い息遣いをしている。


「もう、諦めて降参しなさい。そうすればこれ以上は苦しまなくて済むわよ」

「諦……める? 冗談……言わないでよ。ボクは諦めたりなんか……しない!」


 気力で立ち上がるエーシャ。


「そう、ならこれで終わりよ!」


 ベエルはエーシャに向かって走り、トドメを刺しに行く。

 しかし、急にベエルの体に電気が走る。


「きゃっ!」


 ベエルはその場から動くことが出来なくなった。


「な、何これ!?」

「それはボクがさっき飛ばされた時に仕掛けたエレキトラップ。これで動けない」



 鞄から魔力回復薬とポーションを飲みほしたエーシャはベエルとの間合いを詰め、短刀に魔力を込める。

 短刀を横に振り、一回転することで竜巻を起こしベエルを風の牢獄に捕えた。

 一度後ろに下がり、前傾姿勢で構え、疾風を発動する時と同じ魔力を短刀に込める。


「疾風の舞!」


 竜巻に飛び込み、疾風を放ちながらベエルを切り、竜巻を抜けた。

 竜巻の中に残されたベエルは竜巻の軌道に乗った疾風を何度も何度もくらう。

 次第に竜巻は収まり、消えると同時にベエルはその場に倒れ込み試合の決着がついた。


「勝者! エーシャ選手!」


 観客席から歓声が一気に上がった。


「お見事! 窮地に追いやられてからの逆転勝利です!」


 エーシャは少し体を引きずりながら闘技場を去る。

 通路を歩いていたエーシャは途中で壁に身を預けた。

 ポーシャンはを飲んだからと言って傷が完治したわけではなかった。


「みんなのところに行くのはちょっと大変だな」

「「「「エーシャ(さん)!」」」」


 エーシャを心配した四人は二階では待たず、一階で待っていた。


「フェミナ、早く治療を」

「はい。エーシャさん、ゆっくり座ってください」


 マルコに指示され、エーシャの治療に取り掛かる。


「エーシャ大丈夫?」

「大丈夫だよ琴美……ねぇ勇、ボク頑張ったよ]

「そうだな」


 勇は座り込んでいるエーシャに近づき、片足の膝をついてエーシャの頭を撫でる。


「頑張ったな、エーシャ」

「えへへ、勇に頭を撫で出てもらえるなんて……頑張っ……て……よかっ……」


 エーシャは試合の疲れで眠り込んでしまった。

 勇は起こさないようにエーシャを抱え上げ、みんなで二階に戻り、部屋の端の方にそっと下ろす。

 エーシャが起きる様子もなく、小さな寝息を立てながら気持ちよさそうに眠っている。


「みんな、後はよろしく」

「わたくし達に任せてください」

「お前は試合に集中しろ」

「もちろん勝ちなさいよ」

「分かってるって」


 勇は外に出ようと扉に向かうと対戦相手のクルトが先に扉の前に立ちドアノブに手をかける。


「あ、ちょっと」

「……何?」


 深く被った布の奥から見えるクルトの顔は少し不機嫌に見える。


「俺は君の対戦相手の勇。クルトの試合見てたけど強いね。この試合お互い全力で戦おう」


 握手をしようと勇は手を出す。

 クルトは目を丸くして出された腕を見るが、さっきよりも目つきをきつくして勇の腕を払った。


「どうせ……あんたも……オレを見下してるんだろ」


 ボソッとクルトは言うが勇はその言葉を上手く聞き取れなかった。

 クルトは足早と闘技場に向かい、勇はそれについていく形で闘技場に向かった。


「クルト選手と勇選手! 二人同時に入場してきました!」

「ついてくるな!」

「対戦相手なんだから無理だろ!?」


 二人は入場するが、歓声が全く聞こえない。


「クルトってガキはたまたま相手が落ちてた布で滑ってそのすきをついただけだろ?」

「クルトの対戦相手の勇って確か開会式で挙動不審になってたやつだぜ」

「対戦相手が急に棄権したからここにいるだけだろ」

「もしかして、あの人が対戦相手になんかしたんじゃない?」


 それどころか、二人の勝利を不服にする声があちらこちらから聞こえる。


「えー、みなさん! 運も実力の内です! ある意味この二人も実力があるということです!」


 実況者すら二人の勝利を運が良かったとして扱っている始末である。


「あはははは、はぁ……色々言われて困るよな、クルト」


 苦笑いをする勇はクルトの顔を見る。

 クルトは怒りや憎しみ、悔しさが混ざった表情で歯を食いしばり、観客席を見ている。


「さぁ、試合を始めます!」


 クルトは表情を戻し、真っ直ぐ勇を見る。


「それでは試合開始!」


 クルトは勇に走りながら近づき、被っていた布を取り、勇の視界を遮るように広げる。

 勇は咄嗟に布を掴み、どけるがそこにはクルトの姿はなかった。


「どこ見てるの?」


 勇は振り向くと、さきほどまで持っていなかった剣と鞄を持っている。


「……やられた」


 勇は剣と鞄を奪われ、いきなり勇は劣勢に陥った。


「さっきと同じで、ただ相手が油断したおかげで盗めただけじゃねえか」


 クルトの行動を運としてしか評価しない観客の声が聞こえるたびにクルトの表情は怒りがにじみ出ていく。


「勇のバカ! 油断してんじゃないわよ!」

「いや、あいつは油断してたわけじゃない」

「なら、なんで取られてるのよ!?」

奪取キャプチャーです」

「キャプチャー?」

「色々条件はあるが一定範囲内の相手からものを奪う魔法それを使われたんだ」


 剣と道具を奪われた勇はそれらを取り返そうと思ったのかクルトに掴みかかる。

 しかし、ヒラリとかわすクルト。そのまま、走って逃げる。


「おいおい、またかよ」


 観客は呆れながら渋々試合を見る。

 そして、クルトを追いかけていた勇は脚にクルトの布が引っかかり、前に転ぶ。

 クルトはそれを狙って勇の剣で勇に切りかかる。

 誰もが勝負が決まったと思った。しかし、勇は転ぶ勢いを生かして前転しながらウェポンホルダーに魔力を込め弓を出現させる。

 クルトと目があった瞬間、勇はクルトに向かって魔力で練った矢を射る。

 反射的に勇の剣で矢を防ぐが距離が近かったため矢のトップスピードでくらい、吹っ飛ばされてしまう。


「うぐっ!」


 なんとか着地に成功したクルト。

 そのクルトをジッと見つめる勇。


「失敗した……もう少し油断した所を狙えば……」

「それは無理だ。そんなだまし討ちは俺には意味ない」

「強がり言うな! あんたがオレを見下してたから武器を奪われたんだろうが!」


 目つきをきつくするクルト。しかし、その目からは涙が流れている。


「オレを子ども扱いして……どうせ観客席にいるあいつらみたいにオレがここに立ってられるのは運がいいからだと思ってるんだろ!」

「……クルト、俺はお前に言ったよな」


 勇の目つきが鋭くなる。


「俺は全力で戦おうと言った。俺は社交辞令で言ったわけでもクルトを見下していったわけでもない……ただ、俺は戦う相手として全力を出さないのは失礼だと思ったから言ったんだ」


 勇の純粋な思いはクルトの心に深く入り込む。

 前の試合のマドリアとは違い、自分を子供としてではなく、一人の相手として接してくれる。

 クルトにとってこれほど嬉しいことはない。


「さぁ、クルト! 全力で勝負だ!」

「ああ!」


 クルトは満面の笑みで力強く答え、勇の剣を捨て自分のナイフを手に持って構える。

 二人はタイミングを合わせているのかその場から一歩も動かず、相手の様子を窺っている。

 さっきまで試合を不満そうに見ていた観客達は試合の空気が変わったことで息を吸う行為を忘れるほど集中している。

 そして、その時が訪れた。

 先に動いたのはクルト。


「はぁ!」


 しかし、前にも後ろにも移動はさせていない。その場でナイフを勇目がけて投げつけた。

 ナイフは回転することなく真っ直ぐ飛ぶ。

 まさかナイフを投げてくるとは思っていなかった勇は驚き、慌てて弓でナイフをはじく。

 クルトは勇が弓を再び構える前に一気に距離を縮め、懐から二本目のナイフを取り出す。

 勇は矢を射って攻撃したいところだが、クルトがすでに矢が当たらないほど近づいているため肉弾戦か回避しなければならない。

 しかし、使っている武器を考えると相手の方が肉弾戦が有利と考えるべきである。

 勇に残されている選択は回避の一択のみ。

 しかも、ただ回避するだけではまた詰め寄られてループするだけ。距離を取って矢を射らなければならない。

 勇は頭をフル回転させる。


(どうする……クルトは十中八九エーシャと同じで身軽なタイプのはず。右でも左でも後ろでもすぐに追いつかれる。なら、前か? いや、避けられたらそれこそ負ける。クルトが予想しない避け方かクルトが追いつけないほど距離を取らないと)


 勇がとった行動は弓を地面に突き刺し、思いっきり土を蹴った。弓を使って自分を押し上げたことで勇は宙を舞う。


「なっ!」


 弓を使ったおかげで通常のジャンプよりも遥かに高く跳んだ。

 勇のいる高さはクルトの跳躍力では歯が立たないほどの高さ。

 すぐに弓を構え、クルトに狙いを定める。


「ハヤブサ!」


 速さに特化した魔法でクルトに避けるすきを与えない。


「チッ!」


 クルトは矢を見極めてうまくナイフで叩き落す。

 勇は何度も何度もハヤブサを使うがクルトはミスすることなく全てを叩き落していく。


(このままだと勝負がつく前に下に着いてまた距離を縮められる……)


 勇は複数の火の矢を一気に放つ


「火ノ鳥!」


 追尾する火の鳥はクルトの周りを飛び回り何度もクルトに攻撃を仕掛けるが、ハヤブサより遅いため簡単に避けられ、叩き落されている。

 しかし、勇が複数の火の鳥を放った目的は次に放つ魔法のための時間稼ぎだった。

 二本の魔力の矢をつがえ、魔力を込めながら力強く引く。


「鳳凰!」


 勇が矢を放つと二本の矢は二匹の大きな鳥になりクルトに襲い掛かる。

 クルトはナイフでは明らかなに叩き落すことが出来ない大きさと火力だと判断しこれを避けた。一匹は地面に激突し、大きな穴を作りもう一匹は意思を持つかのように羽ばたき、地面すれすれを飛行。

 鳥は再びクルトに襲い掛かる。


(当たるまでついてくるのか……なら)


 クルトはギリギリで避け、魔法を発動させた。


「キャプチャー!」


 鳥の体にある矢をクルトは盗んだ。中核を奪われた鳥の体は崩れ消えてしまう。


「あとは……あんただ!」


 勇の落下地点に先回りをするクルト。もう勇には矢をつがえて放つ時間もない。

 周りはもう絶望的だと思っていた。

 しかし、地面から不自然な音が聞こえる。

 その音は次第に大きくなっていく。

 思わず動きを止めたやめたクルトの足元から消えたはずのもう一方の鳥が姿を現しクルトを襲った。

 忽然と姿を現した鳥にクルトが反応できるわけもなく直撃でくらう。


「ぐはっ!」


 上空に飛ばされたクルトはそのまま地面に落ちる。

 起き上がろうとしたクルトの目の前には矢をつがえた勇の姿があった。


「もう終わりだ」

「くっ……オレの負けだ」


 数秒の沈黙の後、歓声が一気に上がる。


「す、凄い! 素晴らしい勝負でした! 私達は二人の選手に謝らなければなりません。この二人の実力は本物でした! 皆さん、盛大な拍手を!」


 観客席から拍手の音が鳴り響き、二人を賞賛する。

 勇は手を差し伸べ、クルトはがっちりと掴み起き上がる。


「クルト、いい試合だったな!」

「うん!」


 二人はその後闘技場を離れ、二階の部屋に戻った。


「ただいま」

「「「お帰り(なさいませ)」」」


 勇を優しく迎える三人。


「どうやらクルトもいるようだな」

「こうしてみるととても可愛らしい顔をしているのですね」

「ボウヤも頑張ったじゃない」

「ボウヤじゃない!」


 クルトは頬を膨らませて怒っているのだが、それでも可愛らしく見えてしまう。


「そういうところがボウヤなの」

「うーん……あれ、勇、試合は?」


 ちょうどその時エーシャが起きた。


「もう終わったよ」

「で、オレが負けた」


 何故か、エーシャの問いを答えるクルト。

 エーシャはクルトの存在に気づくと目から光が消えていく。


「勇、これはどういうことか説明してくれないかな?」

「エーシャちょっと待て! 怒られる要素が見当たらないんだけど!?」

「勇はその小さい女の子が好きなの!? 勇のロリコン! でも好き!」

「落ち着けってエーシャ一回俺の話を…………エーシャさっきなんて言った?」

「え? ロリコン?」

「それじゃない、それ心に刺さす言葉の凶器。もっと前」

「女の子?」

「そうそれ」


 今同じ部屋にいるのは勇、エーシャ、マルコ、琴美、フェミナ、クルトの六人だけ。


「女の子って一体どこにいるんだ?」

「クルトは女の子でしょ?」

「「「「……え?」」」」

「だからオレはボウヤじゃないって言ってるだろ!」


 本人とエーシャの言う通り、クルトは正真正銘の女の子。


「で、でも! クルトは一人称はオレって言ってるからてっきり可愛らしい男の娘みたいなもんだと」

「それ、ボクも若干当てはまると思うんだけど」


 エーシャは自分の頬を人差し指で掻く。


「信じられないならオレの体中触ればいいだろ!」

「いや、それやったら社会的に俺が死んじゃうから!」


 ついでに言うと勇は(腰の短刀に手をかけているエーシャによって)物理的にも死ぬ。


「とりあえず、クルトはなんでもないから」

「なんでもないはないでしょ勇のアニキ」

「……アニキ?」


 きょとんとした様子の勇。


「オレ勇のアニキに心打たれたんだ! だからオレ、勇のアニキについて行く!」


 クルトは目を輝かせながら勇を見る。


「いや、それはなんと言うか」

「別にいいのではないか? ギルドメンバーが増えることはいいことだと思うが」


 マルコが以外にもクルトの援護をしている。

 クルトが増えるだけで色々と効率は上がると見込んでの発言であることは間違いない。


「それはそうだけど、でもなぁ……」


 ふとクルトの顔を見る勇。

 勇は「今にも泣きそうな顔を浮かべながら仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?」と言うセリフが視覚的に見えた気がした。

 どちらにしろこの選択はほぼ一択しかないが。


「……分かった。クルト、俺達のギルドに入ってくれ」


 クルトの顔は雨模様から晴れたような笑顔になった。


「勇のアニキ! ありがとう!」


 勇に跳びつき、抱き付くクルト。

 結局、この後に闇落ちエーシャになったエーシャを勇達で止めるのに十分近く掛かり、琴美の試合時間がずれたりした。

読んで下さり、ありがとうございます。

ストックなし+書く時間が少ないため投稿が早くなったり遅くなったりしています。

申し訳ありません。

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