一歩前へ
4-2
飛鳥『嘘だろ...?』
飛鳥「なんであんたがいるんだよ。」
さっきまで見てた顔。
見てた人。
それが客椅子に座っていた。
幸「え、飛鳥君...?!ここって飛鳥君の家なの?!お父さんわかーい!いいなー」
飛鳥「ちげーわ!俺はここでバイトしてるだけ!」
幸「え?そうなの?」
飛鳥「そうだよ!なんでいるんだよ...」
意味がわからない...
幸「私は偶然ふらっと入っただけで...」
七紙「おや、知り合いだったんですか。ビックリしたー。」
飛鳥『わざとらしい...知ってるくせに。』
七紙「ゆきちゃん、偶然ではありませんよ。偶然なんてこの世にありません。すべて決まってるんですよ。」
飛鳥「またそれか...さっき客って言ってたけどここ何屋なんだよ。」
七紙「うーん...見てればわかります。
飛鳥君は私の後ろにいてください。
見てるだけでいいので。」
飛鳥「そうさせていただきまーす。」
幸「あのー...私はどうすれば?」
飛鳥『ごもっとも』
七紙「大変でしたねー...」
幸「はい?」
七紙「飛鳥くん。あなたの力の限界をみたい。力を見せていただけますか?」
飛鳥「...はい?」
見てるだけでいいっていっただろー!!
七紙「ゆきちゃん、不思議なことがこれから起こります。気にしないでください。」
幸の頭の上にはてなが見える...
幸「わ、わかりました。」
飛鳥「...はー。んで俺は何すればいいの?」
七紙「ゆきちゃんを見て思ったことを言ってください。」
飛鳥「...背が小さい。
うるさい。バカ。」
鋭い視線がこっちに来る。
飛鳥「だって店主が!」
七紙「はー。それはあなたがさっきまで思ってたことでしょ?あなたの能力使ってください。...人を見てください。」
飛鳥「それは契約違反じゃねーの」
幸『飛鳥くん怖い...本気でキレかけている。そんな顔..』
七紙「辞めたくなったら辞めて良いですよ?答えの半分を見つける一歩です。」
いつものにこにこ笑っている顔じゃなかった。
俺をまっすぐ見ていた。
飛鳥「...ちっ。わーたよ。ゆき。嫌いになったら、嫌になったら言えよ。」
幸「は、はい!」
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続きはまた、