出逢い
3-1
父親「おめえ何考えてんだ!」
下の部屋でまた騒いでる。
のんだっくれの親父。
俺は小さいときに離婚している。
生まれたときの名字も知らない。
本当の父親の顔も名前も知らない。
知る気もない。
人なんてそんなもんだろ。
できておろす根性なくて。
産んだは良いものの結局捨てる。
再婚したのは五歳。
母親が俺を産んだのは18の時だ。
今の俺は15。
ずっと虐待を受けてきた。
ずっといじめを受けてきた。
人を信じれない、助けて。
そんなこと言う気もないし
思ってもいない。
俺はこのまま一人で生きていく。
飛鳥「あーあの店主もこの家庭環境に気付いてるんだろーなー」
にしても不思議なやつだ。
なんか昔から知ってる、そんな感じ。
あそこは何屋なんだろう。
そういや店主の名前も知らないし
知らないことだらけ。
飛鳥「...明日聞こ。」
そんなことを思いながら眠りについた。
幸「ねー!飛鳥くん!」
飛鳥『うっせーな...』
飛鳥「何?」
幸「何じゃないよ、委員会!」
今は学校。午後の授業で委員会を決めてたところ。
めんどくさいったらありゃしない。
なんでもいいんだっつの。
幸「めんどくさいとか思ってるんでしょ!もう残ってるの図書委員だけだけどいいですか?」
耳元でうるさいなー...
飛鳥「はい、だいじょーぶです。」
幸「よし!
はい、皆さんお待たせしましたー。これで全委員会が決まりました。」
飛鳥『あーめんどくさい...』
飛鳥「んで、なんでこうなるの。」
幸「...話聞いてなかったでしょ。」
---15分前---
放課後店に向かおうとした矢先。
幸「やっぱり。委員会の集まりあるからねってさっき言ったよね?」
飛鳥「...はい。」
幸「聞いてなかったよね?」
飛鳥「...はい。」
幸「はい、行くよ。」
飛鳥「...はい。」
こうして図書室に連行された。
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続きはまた、