偶然≠必然
2-1
俺は何をやっているんだろう
暗い、助けて。
高校に入った飛鳥
ずっと逃げていた、現実から人から
今もずっと。
人とは関わらない方がいい。
裏切られるだけだ。
俺はずっと一人でいい。
仙台駅を学校終わりに歩いてた。
やっと家からも解放される。
飛鳥「なんだこの店...」
カランカラン
そんな音が鳴り響いた。
音は消えても頭の中で残る、
そんな音だった。
飛鳥『入ったのはただの偶然。』
そんなことを思った矢先だった。
店主「偶然なんてこの世にはありませんよ?」
店の真ん中で座っているこの店の主だろうか。俺に話しかけてきた。
飛鳥「今、俺なんかしゃべりましたか?」
店主「いいえ。なにも。」
飛鳥「あなたも心が読めるんですね。」
店主「あなたも、ですか...
これはこれは。」
飛鳥「他にもいたんですね。」
店主「いますよ、他にも、ね。」
にしてもにこにこしてるなー
飛鳥「別にここに用がある訳じゃないんです、偶然よっただけ。それじゃあ帰りますんで。」
店主「私はあなたに用があります。
少し腰掛ければ良いじゃないですか。
どうせ暇なんですから。」
飛鳥「何で初めて会ったあなたが私に用があるんですか」
店主「まー座って。話はそれから。
なんか飲みますか?コーラ買っときましたけど。」
飛鳥「なんでもお見通しって訳ね。
んじゃお願いします。」
飛鳥『俺が暇だってことはまー分かるにしても好きなものまでわかるのか。』
驚きはなかった。霊だって見るし
この世に不思議なことなんてたくさんある。
にしても変な店だな...
看板はあった。
【F 】どんな意味だろう。
でも何を売っているわけでもない。
占いって訳でもない。
言葉にするなら【居やすい部屋】
そんな感じた。
店主も20代半ばだろうか。
髪が長めで眼鏡をかけている。
チェーン付きの。
背丈は低い。
店主「はい、氷抜きね。」
飛鳥「あんた何者。」
店主「んー内緒。」
文句を言いたいがあの笑顔...
飛鳥「んじゃ何の用なの?」
店主「人ってなんだと思いますか?」
質問に質問...
飛鳥「闇。見ればわかる。あんたならわかるだろ。」
店主「んーまー正解。ただし半分ですね。」
飛鳥「それがなんなの。」
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続きはまた、