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夜の風・朝の風
『夜の風』
予報の雨は40%
近所のコンビニへ
洗った服を着て
厚めの上着を羽織る
積んだビニール傘は3本
それは私の鈍臭さ
北風は雲に阻まれ
秋のような風が吹く
使い古した時計は20時
クセでつけているそれは
ないと重心が歪む
骨格はもっと歪んでいる
欲しいものを数えて1つ
安寧、ストレスのない日々
でもきっとそれは腐ることで
ドロドロになった私が横たわる
穴の開いた器から何一つ
残らない日々を見て
生暖かい夜の風を浴びる
『朝の風』
息を切らした
曇り空と低気圧
幸せの定義を考えながら
改札に定期を押し付ける
今日は妙に風が強くて
肩を前から
グッと押される
砂を切らした
くすんだ硝子と望遠鏡
ブラックの珈琲を飲みながら
あれ?
これ何杯目だっけ
明日もきっと心が重くて
背中をグッと
朝日に押される
喉が渇いた
また昨日を憎んで
朝の冷えた風を押し返す




