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四季流れ
過ぎる花を見た、名は知らない
花の香は春、靡く絹糸
あと何度巡っても
あの花にはもう会えないだろう
満ちる葉を見た、正午は晴れ
忘却は夏、爛れる肌
あと何度過ぎるか
最高気温更新のニュースを聞いている
鳴る虫の音を聞いた、夜は風
幻は秋、眠れる獣
あと何度会っても
君はまた同じ顔をする
落ちる雪を見ていた、白は乱反射
哀悼は冬、手を合わせて祈る
あと何度だろうか
春を待つあなたの横顔
巡り、過ぎる
幼き日に見た水路のように
風が落ち葉をさらうように
季節は過ぎ、また年を取る
指折り数える
私はまた春を待つ
夏をやり過ごし
秋に眠り
冬に身を丸めて祈る
あと何度見られるだろう
あの花を何度探すことができるだろう




