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あざらし

作者: 新生茶ん
掲載日:2025/11/05

明日命があるならば、今日を殺す理由もない

雨だろうと傘をさす理由にはならないし濡れてはいけない理由なぞもない

そうして風邪を引いてもまたひとりで、

やがて去りゆく季節にライトを照らさないで

輝く星には侮蔑の意を向け

そうして何年が経つだろう

私は今もこの牢の手中で背を丸め縮こまっている

できれば海の一部になりたい

世界を構成するものの1つに私を連ねたい

虚しい非生産的行動にさよならを告げたい

不自由ない一生に、不自由ない死後を保証させたい

魚の骨をきれいに剥いだ時に、共有する人が欲しい

多くは望まない、過去は肯定できない

だから私を囚えるこの大きな膿にメスを入れて欲しい

そうしてその後、すべての後には

あざらしのような人間にでもなってみたい

小骨が喉に刺さらないような、そんな人間に


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