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文学談義

「君は『2666』を読んだかい?」

「読んだよ。素晴らしい小説だ」

「あれは収穫だった。私も同感だよ」

「描かれているのは、ひとつには恐怖だ。恐怖。根源の反応。煽情的に言えば感情。闇。まったくの闇。まったくの無と言いたくような闇。立ち直っても、振り返りざま再び食らわせられるような暗黒」

「そうそう。統一していながら、それを拒否するかたまり。ひどい滑稽さで笑わせながら、背筋を凍らせる愚鈍」

「甘い苦み、すべてが醸し出す靄のような雰囲気。よろけながら追ってくる影。下手な詩。欲望の目。」

「ゾンビ」

「呪われた刀。箒星。星だ。刀が星に向かって飛んでいく。あるいはその逆」

おぞましい造型。生きたまま鋳型をとられた生き物。練りすぎたワサビ。路上のかにみそ。つけたすことは山ほどある。山ほどある。だがまだない。

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