#2 出会いと始まり《ロケート》
サイトnoteにて開催されていたコンテストに作者本人が応募した作品になります。決して無断転載や盗作では御座いません。
両サイトnote、なろうでの注意事項や連絡確認済みです。
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この作品はフィクションです。
実在の人物・団体・事件・災害・国家・歴史・時代とは一切関係がありません。
1度目の爆発から約10分弱で駆け付けるも崩れる音と水の激しい流れる音に見下ろすように穴を覗けば【竹神楽 優依】が落下して小さくなっていくのを捉えて【茜 志帆】は愕然とするしかなかった。
幸いと言うには奇怪しく悔しいが他の兵士やクラスメイトは優依の存在に気付いていない様子だったために志帆は公言を取り止めるに留まると彼の無事を願いながら瞳を閉じて頬を払うと最後尾の列から居なくなる………つもりだった‥‥‥不意に肩を叩かれるまでは。
それは優しくホンの手を当てる程度の本人の人格を示すかのように暖かい、然れど怯えているかのように志帆の左肩に添えられていた。
志帆に話し掛けたのは【山門 宏人】という少年。
竹神楽や志帆と同じクラスメイトで所謂
、陰キャとさえ呼ばれない薬にも毒にも成らない無害な男子生徒と特に注意する必要せいを感じないと志帆は記憶していた。
「今、落ちていったのって竹神楽くんだよね」
震えて誰も彼もを恐怖の対象のように写す角膜の、気弱な男子の問に志帆は汗を滲ませている素振りを一切見せずに平然を装いながら0.1秒で回答を用意する。
見た目通りに着崩すでもなく、しっかりと整えられた服装と髪型、交遊関係はユグドラシル学園には少なく、優依が来る以前までは軽い虐めの対象にあったと報告書に合ったのを思い出す。
それも優依が転校して来てからはターゲットが刷り変わったのだか当の本人は全く異にも返していなかったらしく、恐らくその経緯から山門 宏人には目で追い掛けられ有らぬ注目をされていたのだと考えられる。
「………なんの事かしら。
クラスにそんな人、居たかしら?」
しかしその端々には普段ならば犯さないミスを志帆はしてしまう。
現在が未曾有の出来事なのを加味しても1番の要因は他ならない、 、この男にあった。
幾つもの世界基準の訓練と修羅場を経験してきた志帆が肩に触れられるまで気配さえ気づかない現実に思考と彼女のプライドが動揺を起こしていたのかも知れない。
「えっ?
でっ、でも俺、学園の人通りの少ない所で茜さんと竹神楽くんが人目を盗んで会話してるの何度か見たんだけど………ひぃ!?」
その瞬間に志帆は壁ドンを無意識に行っていた。
「貴方、確か出席番号18の山門くんね。
私の記憶が正しければ能力不動症で特異能が否確定のはずだったけど?」
「う、うん。
だけどココに来てから超能力、変でさ。
試しに発動させてみたら頭に使い方を教えて貰ったみたいに理解出来て、今まで見たことある特能を真似できるようになっててそれで、あの、だから、その竹神楽くんが変な場所で怖い人とケンカしてるの見ちゃって、あっ!
でも怖くなって直ぐに解除したんだけど!!!」
宏人が言葉を紡ぐ度に志帆は彼の学生服の襟を強く握り締めていた。
「へ~そう。
それで?」
「竹神楽くんの彼女の茜さんにぃい!?
知り合いの知り合いの茜さんに教えなきゃってずっと探してて話すタイミングを見計らってました。
ごめんなさい、だから打たないでっ!!」
「打たないわよ。
貴方、私を何だと思ってるの?
でもそう‥‥ね!
そこまで知っているなら。
………その能力を使って協力して欲しいんだけど良いかしら?
悪いけど拒否権は無いから。」
弱々しく消細い返事をすると何時の間にか見えなくなっていた二人は完全に姿を、この場から消すのだった。
◇◇◇◇◇
茂みから兎耳がピクピクっと顔を出す。
野原に荒々しさと神々しさを同居させたような不思議な雷が目の前に落ちてきて慌てて隠れたが、それが人であり頭から倒れて横たわり気絶している人間種だと分かった少女は、そろりと姿を藪から現すとキズだらけの優依を介抱して根元に上履きを片方、引っ掻けながらも何とか樹幹に寝かせると、その場から立ち去ろうとした。
そこにドスンっとタイミングを計ったかのように墜ちてきた暗殺者にビクッと身を強ばらせて動けなくなってしまう。
ボロ布1枚姿の少女には目も暮れず、その先にいる優依を発見するとドゴンッドゴンッと重い体と足を軋ませ持ち上げるように歩き殺意を射す。
少女が短い悲鳴を呑み込むと頭を抱えて踞ろうとして鈍重な臆病に死を覚悟するも彼女を飛び越えて優依は暗殺者を蹴り吹き飛ばす。
明確な殺意の視線に目覚めた優依は静電気を纏い光を発しながら少女に背から声を掛ける。
「……逃げろ………。」
その険があるようで優しい言葉と雷電を纏う姿に神を見た少女は身を屈ませて丸まると繁みで状況が一刻でも早く終わる事を願い、忘れるように暗示を掛けるように目を瞑りガタガタっと怯えるしかなかった。
暗殺者は優依の立ち振舞いや纏う雰囲気が異なる事に警戒して攻撃出来ないでいた。
しかし優依は暗殺者等、お構い無しに優依達と落ちてきた瓦礫の中の半壊している土管や森にある大木等に電気を無動作で帯びたと思ったら優依の腕の静電気と繋がると不気味に浮き始め、約3メートルの位置に機械的な動きで止まると暗殺者に目掛けて一斉に襲いかかる。
押し潰されそうになる暗殺者は鉄屑や武器作業道具の金属部を落下に繋ぎ合わせて作った鎧を腕に集中移動させ巨大な手に変形させると弾き飛ばし難を逃れる。
アッパーをしたポーズの暗殺者は凄絶い音を置き去りにした刹那の一撃に鉄の鎧の装甲を、そこら辺に撒き散らして地面に抵抗しようと握み掴もうとするも体と動体視力が追い付かず大木に突き刺さり大穴を開けて地に伏す。
優依は電池が切れた玩具のように帯電と閃光が消えると立っていた場所だけが草花が溶けて土の露出した大地に人体のありとあらゆる所から血を溢れさせてバタンっと倒れる。
「ぐぶぁ!!
え………あぁ??」
上空何万メートルで白い雲を突き破るままでは死んでしまうと打って出た秘策から気が付けば、いきなり全身に力が入らず倒れていて口からは吐血している自分に困惑しかなかった。
優依と暗殺者が不時着してから1分が経過すると黒雲が痺れ伐らしたように決壊して、そぼ降る雫を落とす。
降り当たる雨粒の強さと寒さに眠ってしまうのを子鹿のように無我夢中に立ち上がり無視して目に映った暗殺者の顔部を見て動揺を隠せなかった。
暗殺者は焦げて溶けた瓦礫のガラクタを寄せ集めて三度目纏い鎧を作り、その勢いを利用して無理矢理に立ち上がるもチグハグで服が見えている所さえもあった。
優依と暗殺者は相対しながらドシャ降りの最中、動けないでいた。
その間にも優依の自然治癒は出鱈目に傷を治す、それを見て暗殺者は動き倦ねていた。
緊張が走って誰も邪魔をしない時間の渦中に優依は異常事態に見舞われ、やはり他の事に捕らわれていた。
『左足が重い、取れたのかッ‥‥‥脱臼!?
あの時、滑った時のかよ。』
「クソっ!!」
心当たりに重い至り思いっ切り踏み鳴らして滅茶苦茶に骨を元に戻すと激痛に鞭を打って駆け出す。
先に動いた優依に暗殺者も遅れて反応して前に出る。
左足の激痛に通常とはいかず遅く腰を落とした形の奇妙な走行は蹌踉けて暗殺者の流動体のナイフを結果的に躱して倒れる。
ぬかるみ出した地面に背に体表面に迸らせた一撃と間髪入れずに右足で1度横腹を蹴り、二度目は鳩尾を蹴り反動で泥を滑って、その場からズレて立ち上がろうとして優依は体勢を崩した暗殺者のフードが開けて顔が露になるはずの暗殺者の布の覆面を見て驚愕する。
覆面には見覚えのある独特の骸骨デザインが描かれていたため感情に合わせて口にする。
「‥‥W・Z・A・D‥‥‥‥。」
「な、何?
…なぜ……何故…この世界に来たばかりの、お前が我々を知っているんだ!?」
今まで何が有っても黙りを決めていた黒ずくめの暗殺者が動揺を隠すことも忘れて発する。
その声は男性なのは確かだが布の覆面のせいで、くぐもっている。
「それはコッチが聞きたい位なんだが?」
《え~志帆、きこえるか?
ちっ、ダメか。》
『たしかウィザードの意味は頭文字からウィークン・ゾエティックス・アビリティー?
あれ、アダプティブだっけ?
やべ忘れたな。
最後はドミネーリングとかだったはず。
超能力犯罪組織のシンボルマークが、たまたま別の世界と被るなんて事あるか?』
「何を黙ってる、答えろ?」
「ちょい待ち。
連絡待ちだ、まぁ無理そうだから。
取り敢えず、お前拘束して吐かせるから。
面倒くせぇ~けど良いよな?
悪党??」
「チィっ」
降りしきる雨は勢いを増すばかり屈んでいる優依と直立不動の暗殺者は雨の中で会話は決裂に打ち切ると優依は使い物に成らない左足を庇うため帯電をプラズマに変えて纏うと重力を蔑ろにして磁力と静電気を使って立体的な移動に変化する。
彼、特有の手首を回す癖をして上着から覗かせる裾を直す真似をする。
「怒りに任せてフライアウェイ♪」
空中に反対に立つと磁力を切って踵落とし、磁力を再開させ空中に横に着地して電撃のパンチやキックと地面や空中とランダムに直ぐに移動しては目にも止まらぬ速さで攻撃を絶やさず繰り出す。
突然の戦闘パターン変化に暗殺者は対応出来ず、なす術なく装甲は破損し倒れて転がる。
木陰に隠れるとマスクは少し焦げていたが暗殺者は中腰で腕を上げると降る雨と灰泥で球体のカプセルを作ると暗殺者を見つけて高所・右蹴を繰り出していた優依に投げて衝突させ起こった爆発の内に隠れる。
爆発の瞬間、赤い津波が全方位に広がり優依は激流で吹き飛ばされ大木に激突り流されずに済んでいたが動けず倒れていた。
「それは砂に含まれていた鉄だ。
俺っ、私は1度でも触れた金属を操り行使できるようになる魔法使いだ。」
「スキル?」
「そう、魔法だ。
やはり知らないか、だと言うのに何故、我々を知っていると言うのか。
仕方ない。」
影に隠していた少女を人質にしているのを見せる。
「ヒっ???」
「すまない、逃げなさい。」
少女に聞こえるだけの呟きをすると前を向いて魔力を練り始める。
「えっ?」
「勇者、お前は不確定要素でしかない。
此処で死んでもらうぞ。」
勢いよく地面に指を突き刺すと鉄の触手が五つ飛び出してくる。
頭部が獣になった鉄触手が動けず転がっている優依に遅い掛かり噛み付こうとする。
丁度、暗殺者の右腕の指輪数と同じだ。
左腕で少女を後方に優しく放つと優依へと走り出す。
噛み付かれ振り回され引き摺られた後に空中に拘束されて浮かされ血を滴れさせながら優依は少しずつ動けるようになっている事に気づく。
豪雨が暗殺者の支配下にある鉄分を流し落としていたからだ。
噛み付きからグルグル巻きの交差する力が緩んだ、一瞬の隙を見逃さず両腕で退けて拘束から落下する形で解放される。
両方の掌が触れた瞬時に電撃を流すオマケ付きだ。
鉄の触手の内と外から本体である暗殺者に流れた電撃は痺れと火傷を起こす。
走っていた暗殺者は湯気を昇らせながら滑り昏倒して泥まみれになる。
着地した優依は水溜まりを跳ねさせながらも、まだコントロールの失われていないが所々が溶けている鉄の触手を飛び退き避けて走っては暗殺者の元に向かって行く。
怯みながら立ち上がった暗殺者は腕を前に向ける、すると弱々しかった触手は力強く優依に噛み付こうとする。
走って逃げていた優依はニヤッと笑うと両腕を広げると、わざと隙をみせるようにして後少しで暗殺者に殴り掛かれる程の距離で立ち止まる。
怪しむも暗殺者は触手で攻撃を仕掛けようとして優依が泥に電撃を浴びせる仕草を見て上に跳んでいた。
右腕に帯電されて少し肩を上げる仕草をして暗殺者を確認すると、それを辞めて優依は地面を飛びっきりに蹴ってスライディングすると落下している暗殺者の懐に入れる立ち位置で両足に帯電されると着地を待たずに2度蹴りの要領で3度蹴りを決める。
気づいた時には遅く回避も出来ず暗殺者は大木に激突していた。
しかし空中で鉄触手の自身に戻し先に大木に巻き付けて攻撃の威力を利用して回転して勢いままに優依に飛び掛かると鉄の触手を獣の爪のようにして連続で切り襲う。
優依は伸縮は鉄触手の爪を最初は掻い潜って躱していたが、それも段々と血繁吹き、血溜まりを作る。
今までの戦闘で流血のし過ぎで貧血を起こし身体を傾けてしまう、それが功を奏し攻撃から一時的に逃れていた。
沼のように泥の足跡のある地面に倒れる前に、その場から移動しようとして後ろの首筋に大粒の雨が伝うの感じて不自然な挙動に手で取ろうとして熱くない溶けた鉄だと気付くと急いで手に付いたそれを捨てる。
見上げれば流動化した鉄が5方向から合流して優依を再度捕まえようと身構えていた。
ヨダレのように零れた鉄は尚もポロポロと優依や泥に落ちて着ている。
考えるよりも先に泥も、お構い無しに全転して避けるとプラズマを最後の気力で発動されて空中に移動しようとして暗殺者の左手に持ったナイフを液体化されスクリュー回転した突きに邪魔され軌道が、ずれてしまい暗殺者の頭上に出現してしまう。
そのまま暗殺者の背中を蹴って上に飛び逃げると磁力操作して空中に斜めに着地するも直ぐにプラズマを終息させて帯電と静電気を纏いながら三メートルから重力に素直に従って重量と物量の強まったオーバーヘッドキックをお見舞いする。
頭を揺さぶられ倒れると覆面が壊れ泥をバシャンっと激しく跳ねさせて優依にも当たる。
優依は帯電を解除すると地面に降りて捕まえようと弱々しく軽く揺れて倒れるのを堪えながら近づこうとして有る事に気づく。
散らばったはずの鎧の破片や触手等が液体化から曲がりくねって尖ると硬質化して優依と暗殺者を中心に四方八方から飛んで串刺しに集まろうとしていたからだ。
「フッ、死ね。」
フードを被り直して腕で顔を隠しながら足取りの覚束ない暗殺者は呪詛の如く呟く。
「あぁん?自爆?
っ!?」
対処のしようがないと諦めかけた時、頭上の遥か彼方で優依の発生させた黒雲から極太の青白落雷が直撃して辺りに強烈な光の柱に曝される。
◇◇◇◇◇
曇天はもう用事は終わったと澄み切り晴れ始める。
青い空は数秒前までの雨模様が嘘のように笑顔となる、そんな風景に相応しくない今の今まで存在して居なかった建造物が天高く聳えて我が物顔をみせる。
天を貫いて孔を開けた石色の彫刻がある見上げても天辺の分からないソレはバタリっと泥まみれの地面に顔から倒れる優依に連動するように落雷の等身大の姿形をした化石のカミナリは砕けて周囲に隕石のように落下して散乱、複数の小型のクレーターを作る。
騒がしさから一変して静かになった事に少女は隠れていたはずの森の一部が燃えていることに目を大きくして恐怖しながら駆け寄ると大木が真っ二つに倒れて葉に引っ掛かっていた鉄パイプが落ちてきた事に驚きながらも手に取ると優依をツンツンする。
泥からひっくり返り息をすると優依は鉄パイプを掴むと第一声する。
「大丈夫か。」
変わらず、ぶっきらぼうな男の態度と、あまりの大事な出来事に緊張気味な少女は泣きながら声を出す。
「はー、ハッはい。
だ、だい、大丈夫です、ありがと……ございま……す?」
「あーマジか。
色々思い出して来た、そうだな俺が巻き込んだな。
わるい。」
差し出された小さな手の平に促され立ち上がると鉄パイプを杖代わりにしてバランスを取る。
辺りは土が抉れてクレーターや焼け野原に成り以前の姿を知らないと言うのに見る影もない程に酷い有り様だ。
泥の上には溶けた鉄は有れど暗殺者は居らず優依は泥まみれの顔を拭うと息を深く吐く。
「逃げられた‥‥‥?」
その言葉に答えるようにまだ無事な藪が揺れる。
身構える優依と分かりやすく態度に出る少女は優依の影に隠れる。
出てきたのは赤色半透明のスライムだった。
「(*・∀・*)ぴ~!」
「スッ、スライムですね。
………良かった~良かったです。
レッドスライム…………珍しい……ですね。」
「スライム?」
優依は詳しくないが某ゲームの青いスライムとは少し違い楕円形にチョンっと離れた2本の角のような物があり、つぶらな瞳は優依を見詰めていた。
「……えっと………貴方に懐いてるみたいです…よ?
サイズが小さい、………ので赤ちゃんだと思います。」
スライムはキュっと小さく、一声鳴くと優依の足に緩やかに進むと、くっついて甘え始める。
掬うように持ち上げると抱えて優依は自然と笑っている自分に気づく。
そんな優依に答えるようにレッドスライムもキュイイィーと大きく鳴いて笑顔なのだと表現しているみたいだと少女は2人の雰囲気に微笑む。
「お前、一緒に行くか?」
肯定するようにプルプルするレッドスライムと晴れやかな青空に促されるようにして沈殿していたはずの感情が甦る予感に優依は不意に訪れた異世界への悲観や絶望的だと思っていた気持ちはウズウズに裏返って希望を見た。
───産まれたての旅人は一生の相棒と出会う。
この運命は必然なのか偶然なのか。
不確かな足取りで踏み出す広い世界には果てなど考えもせず宛が無くても純粋な明日がある。
彼らの瞳に映る壮大な冒険は光か闇か?
立ち開かり待ち構えようとする未来に何を見ては望んでは栄光を掴みとるだろうか?───
横に並んでいる2人は擬古ちないながらも会話をしていた。
「‥‥‥名前は。」
「‥‥プラザ‥‥です。」
「そっか……………あっ、俺は竹神楽 優依だ。」
「えっと‥‥その、よろしく‥‥‥です。」
「ぷ~い((ヾ(≧皿≦メ)ノ))
プキュキューイーイ?」
「あぁそうだな、お前の名前も考えなきゃな。」
夕暮れになりつつある青空をバックに逆光と虹を背にしながら二人と一匹は前に歩んでいく。
◇◇◇◇◇
所変わって異世界のある都市。
「あの閃光はエルドランド地方の辺りか。」
建物の窓口から優依の落とした放電現象に、ある男が興味を示していた。
2024年1/1、誤字修正などを行いました。
1/15、戦闘描写を追加しました。
1/25、優依の独特の癖の描写忘れを追加しました。
5/29、修正しました。
5/30、茜志保の名前が間違っていたので正しい志帆に直しました。