#8ノ巻
ここからはスピードと話数の量産(内容)を重視の執筆のため簡単な書き方になりますが、一段落着いたらタイトル(副題)などの加筆と修正を行う予定です。
前話との落差で短いですがご了承下さい。
新章開始で数ヶ月前に完成していて当初はストックを24個用意する予定でしたが半分しか完成せず夏が到来して停止していた物を連続投稿します。
※※※異世界の説明後は別視点です※※※
この世界では科学の発展より魔法科学が発展している。
一般的に魔学と呼ばれ、ここ近年は錬金術が大きな近代進歩に多大な影響を与えていた。
その最たる例が飛空艇(飛行船)や機関車(列車)である。
一部の都会等では馬車は二輪動車や四輪動車へと変わり、漁船や海航船も巨大化していたり、水上機(飛行艇)を個人所有する者もいる。
これらは、この世界由来の魔力鉱石と錬金蒸械技術と空海龍広魔網システムの構築とを掛け合わせて開発され大陸間の移動や交易もスムーズに成ったが、そのために天空人たち、空都の抑制要請で地上条約は変更を余儀無くされてしまい規定の高さやルート以外は飛行出来ないようになっている。
ここで面白いのは、このスチーム・サイバーやカバーシステムの発見に、一役買ったのが天空人の助言や天空人が与えたと流布し歴史を改竄しようとする動きを彼等が見せている所だろうか。
◇◇◇◇◇
和洋折衷のように日本風の城やヨーロッパ等の城に現代のビルや建物が崩れて燃えているのを景色に囲まれた広場の至る所にはクラスメイトや、デザインの異なる甲冑を着こんだ兵士達が倒れている。
そこに長ヶ三千 十燐が安堂 英雄を通り越して、この現状を発生させたであろう本人に果敢に挑み掛かる。
しかし軽く往なされ呆気なく殺されてしまう。
十燐や沢山の血飛沫で彼の髪は赤く染まり濡らしては風に揺られて、そんな事は興味が無いと言わんばかりに身体に電撃を纏わせ流れていた。
彼の傍らには息をしていない血を流した芳紀な女性が倒れている。
英雄は彼に何処か見覚えを不意に起こすと何故か、この惨状を無視するように声を掛けようとして手を伸ばし、あと少しで喉を振るわせて声を出そうとして───目が覚めた───。
『この異世界に召喚されてから毎日見る夢だ。
昨日より内容が進んでいる?
違う‥‥‥‥微妙に変化しているような‥‥…。』
英雄は額に流れる汗を指で触れてから現実だと確認するようにベッドから降りてカーテンを開けた。
広がるのは城から見下ろす城下町と青い空と雲。
作り物のファンタジー映画だと今から打ち明けられても信じてしまいそうな程の世界に召喚されて1週間が過ぎようとしていた。
何故かクラスメートからのコミュニケーションに険を感じたながら。
仲の良かったはずの男子や女子達から軒並みに英雄を毛嫌いし遠ざかるようになっていた。
そのためか行動方針が合わず各々がグループを形成して勝ってな事をするようになってしまい英雄はその後処理や対話をしようとテンヤワンヤで忙しい日々を余儀無くされてしまっていた。
それでも数多くない数人クラスメートの男女や十燐が英雄に付いてきてくれている。
お蔭で穏健派として、この空都の住人の市民の人気と信頼、城の王達を味方に付けれたために初日以来、事件らしい事件は起きていなかった。
そこで、ふと英雄は直前に見ていた夢に出てきた人物の正体に心当たりが思い浮かぶ。
クラスの苦労の事を回想した事。
そして、その中にクラス1の問題児のはずの彼がココ数日、問題を起こしていない事に英雄自身思い至る、目まぐるしい日々で忘れていたのかも知れないと反省する。
そう、夢の内容に何度も出てくる彼は竹神楽 優依だという事に。
そして召喚されてからと言うモノ彼を1度も目撃していない事実を。
そう結論付けると英雄は部屋から飛び出ていた。
すると良いところにクラスメイトの1人を見つける。
「ちょうど良かった、雨宮さん」
英雄が発見したのは何かの用事があるらしく男子用のフロアに訪れた雨宮 鈴夏だった。
其処らの高校生とは思え無い、スーパーアイドルと言われても納得しそうなプロポーションや整った顔に竹刀を携えた彼女は親しい友人に会ったように気安く英雄に返事を返した。
「どうした委員長?
だが、わたしも君に用が合ったんだ。」
「そうだったんだね。
それより大変なんだ、竹神楽 優依くん。
お騒がせの転校生が居ないみたいなんだ!」
「!?
チッ」
「えっ?」
普段の彼女から想像出来ない憎悪する表情と舌打ちに英雄は驚く。
「ん。
どうかしたか?
しかし、それは真か。
あの転校生が行方不明だとは気が付かなかった。」
何も無かったかのように平淡で興味の無かったニュースのトピックスのようにスラスラと鈴夏は言葉を口にする。
「な、何でも無いよ。
と言うか…………君は僕に嫌悪感みたな物のを出さないみたいだね」
あまりの事に見なかった事にするしか無く英雄は話題を変える意味で自身が気になっていた事を聞いてみる事にした。
「あぁ、そうだな。
クラスの皆、特に女子は異世界に来てから様子が変だ。
顕著でさえ有る。
そうすると、わたしはキミには不思議と変わらない感情しか抱いていないよ。
安堂くん、君は委員長で優秀な、わたし達のリーダーで頼りになる友人だよ。」
「ありがとう、それは良かった。
良い答えが聞けて嬉しいよ。
‥‥‥‥‥それで話を戻すと数日前、恐らく召喚初日の時点から彼の姿が見当たらないんだ。」
「そうなのか。
悪いな委員長、検討が着かない。
わたしでは役に立てそうにないようだ、悪いな。」
今度もケロッと答える彼女に、なんと無しに寒い物を感じて英雄は話を急遽、終わらせる方向に持っていく事に変更する。
「いやそんな事ないよ。協力ありがとうね。」
「そうか?
ここからは、わたしの要件なんだがクラスの女子の各グループ別ではあるが皆の意見を、一様聞いて回ってみたんだが中には魔王と戦う事や、そもそもの時点で傷心して────」
一通り話を終えると安堂は雨宮と別れると他の人物にも聞きに行こうと歩みを進めた。
◇◇◇◇◇
雨宮鈴夏は少し進んだ先の曲がり角で壁に背を預けると彼女とは反対方向に歩いて行った英雄や他の気配を感じないと確かめて安堵すると深い溜め息を吐くと鋭い目で何も無い、誰もいない宙と壁を睨んで溢す。
『奴め…………。
ここでも、わたしに迷惑を掛けてくれるとはな。
‥‥‥‥絶対に‥‥かならず殺してやる!!』
竹刀を力一杯に握り締めてミチミチと音を立てていた。
それから更に数日後、空都は騒然となる。
最大勢力は4つに別れても均等を保っていた召喚された勇者達、安堂 英雄と雨宮 鈴夏の2名が澤泡亘 夏彦に敗北すると言う大事件で、その勢力図のバランスが崩れてしまったからだ。
冒頭の解説を簡単な文言で説明すると基本はゲームなんかの所謂、ザ・ファンタジーにスチームパンクを合わせたて、そこに所々弱いサイバーパンク的な物をもう、一丁付け足したモノが古代技術として垣間見えるっかな?と言った感じですヤヤコシイ。
本日は、もう1話更新されます。