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再会と把握

「どうしたんだ、潤。昨日の今日で。」


元日の夜だというのに渡辺は急な誘いに応じてくれて、僕らは深夜のファミレスに来ている。


「いや、昨日、渡辺が言ってたことが気になってさ。調べてみたんだけど大川さん、本当にゴリラと結婚してたんだ。」


「なんだって?あのニュースになったの大川さんだったのか!?」


渡辺は、動物婚のニュースは知っていたようだが、大川さんだというのは知らなかったようだ。


「井田さんはどうだったんだ。自殺したって言ってたけど太宰治と心中するなんて無理だろう?」


渡辺が答える。


「文豪の太宰治と心中したってわけじゃないがどうやら太宰治と同姓同名の人と心中したらしい。それもニュースになったからよく覚えてるよ。」


「……どうする、潤。俺は止めるべきだと思うんだが。」


「どうやって止めるって言うんだよ?誰がどうなっているかも全然分からないのに。」


「いや、誰がどうなっているかはある程度見当がつく。気づかないか、順番に。」


「順番?順番って何の?」


「未来予想図が現実になっている順番だよ。出席番号順に未来予想図は現実のものとなっているんだ。」


……確かに渡辺の言っていることは現状当てはまっている。未来予想図の通りになったのは出席番号が若い人ばかりだ。


「つまり、現状、未来予想図はどこまで現実となっているかを調査して、その次の出席番号の人に会うってことが当面の目標となるってことだな。」


「ああ、そうだ。そうすれば、どうしてこうなっているのか。未来予想図を現実のものとしようとしている奴に会えるかもしれない。」


それからもしばらく渡辺と話し、まずはどこまで現実化しているかをおのおので調べることとなり、元日の夜は解散した。

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