○第70話~アルカディア海底遺跡③~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「…。海賊船なのにモンスターなのね。」
「で、こいつとやり合えと?レイド案件じゃねーかコレ!」
ミザリーもユートも口をあんぐりと開けていた。
─ ただのボス的なモンスターが出て来ると思っていたらボスはボスでもどう考えてもレイドボスにか思えないレベルのモンスター(船)が出て来たのだ。それはビックリもするだろう。
「とりあえずやるしかないよね…。」
「ああ。そうだな。」
ミザリーとユートは息を飲みながら武器を構えた。
─ ドン!ドン!ドン!
まるでそれが合図であったかのように幽霊海賊船『フライングダッチマン号』が大砲を撃ち込んできた。
「うわっ!!」
そして反撃しようと前を向いたその時、幽霊海賊船『フライングダッチマン号』が忽然と姿を消した。
「え?…。何なのよ…。」
「おいおい巫山戯んなよ!!」
ミザリーとユートは疲れたようにその場に崩れ落ちた。
その時!
ピーンポーンパーンポーン♪
『伝説の幽霊船、『幽霊海賊船フライングダッチマン号』が長い封印から目覚め大海原へと解き放たれました。これからは霧深い新月の夜、或いは海中にてランダムエンカウントする事となります。気を付け下さい。』
と、ワールド・アナウンスが流れた。
「うわぁ~マジかよ。」
「私達、やっちゃったのかしら…。」
ユートとミザリーは顔を見合わせて苦笑していた。
カラーン♪カラーン♪
『レイドクエストが発生しました。』
ピロン♪
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◦クエスト:アトランティアを守り抜け
◦ランク:EX
◦報酬: ─
◦場所:『海のロマンの町』アトランティア
※クエスト開始は○月×日夜8:00からとなります。
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「あらあら。レイドクエストが発生したわね。」
「やっぱアレ、レイドボスだったか。」
ミザリーとユートは用が無くなった『アルカディア海底遺跡』を後にした。
「─ て、事があったわけだ。」
「へぇ~。そんな事があったのか。」
ユート達は後から合流したトキヤ達に事の顛末を伝えた。
「それにしてもボスはボスでもレイドボスに出会っちゃうとか、運が良いんだか悪いんだか…。」
「ですよねぇ~。良いんだか悪いんだか笑っちゃいますよ。」
アキとミザリーはコロコロと笑っていた。
「久々のレイドボスやなぁ~。楽しみやわぁ♪」
「本当ね。久々だし腕が鳴るわね!」
ルーナとソフィアもテンション高めにはしゃいでいた。
─ こんな和や…。いや、ワイワイとはしゃぎながら情報交換を終えるとアキ達はログアウトしたのであった。
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